見出し画像

カウンセリングについて

みなさんは今、カウンセリングに通っていますか?

私は通っています。
摂食障害と言われて、気づけばもうすぐ3年が経ちます。

画像1

カウンセリングですが、
必要と思う人もいれば必要じゃないと思う人、
合う人もいれば合わない人もいるかと思います。

10年以上(受けていない期間もありますが)
経験してきて思うことですが、カウンセリングは
「意味があった」と自分が実感できることが
とても大事な気がします。

そのためには、
相性のよい先生との出会いと共に、
カウンセリングの目的(どうなりたいか)を
自分自身がしっかり持っていることが
大切だと思います。

画像2

私のカウンセリングの目的は、明確です。
『摂食障害になった"自分自身"を治したい』

「摂食障害という病気を治したい」
というより、
「摂食障害になった自分全体を治したい」
という気持ちです。
lightに言うと
「もっと自分をよくしたい」
「楽に生きれるようになりたい」という感じです。

なぜなら、
摂食障害という名前はありますが、
根本は
私の『生き方』に軸があると思うからです。

これまでのあらゆることが積み重なって、
複雑になった生き方のサインとして
私の場合、食行動の異変として表に現れたのかなと思っています。

画像3

摂食障害になってからのカウンセリングについてですが、
最初の1年は2度長期入院をしていたうえ、
幸いにHEROのような素晴らしい先生に
恵まれたおかげもあり、
深く深く、自分自身と向き合うことができました。

多い時は週に2回、長い時は一時間以上話をしました。
"症状ではなく、心と向き合う"そんな先生でした。
一番苦しかった時期に、
出逢いに恵まれたことに今でも感謝しています。

その後、先生が転職され、
あえて先生についていかない選択をしました。
2~3人先生をチェンジしたのち、
ポジティブで前向きな気持ちになれて
信頼できる先生に出会うことができました。
せっかくカウンセリングを受けるのですから、
自分が心地よくなれる場所・人を選びたいものです。

そして、結婚で福岡から関東に移住するのを機に、帰郷するとき以外は
通院もカウンセリングも一旦控えるようにしました。

それは、病院に行くと
  「病気になった自分」を改めて意識したり、
重々しい雰囲気の患者さんを見て疲れたり、
あんまり具合がよくなかったからです。

気分がいい日が増えてきたからこそ、
"あの頃"に引きずられたくなかったんだと思います。
セルフカウンセリングでも少しずつ前を向けていました。(後日writeします)

でも、そんな私ですが、
昨年(2019)の夏からまたカウンセリングに通っています。

画像4

きっかけは、
赤ちゃんが欲しいと産婦人科を探していた時、
旦那さんの友人が紹介してくれた病院に
たまたまカウンセラーがいたこと。

当時、私は何年も生理がきていない状態でした。
原因はストレスと体重の減少とあきらかでした。
赤ちゃんを授かるにはまだまだ体重が足りず、
しかし、体重が増えていく自分になかなか向き合えないでいました。

「赤ちゃんが本当に欲しい」
その強い想いがあるのなら
私が向き合うべきものは
まず身体より心。
薬ではなく、自分を認める勇気。
心が整えば、身体も自然と整っていくから。

充分分かっている。
分かってはいるけど、当時の私にはそれが難しかったのです。

そんな悩みも含め、「赤ちゃんを産みたい」という夢に向かい、
心身共にケアしてもらえるなんて
よい病院を見つけたなと、思いました。

実際、カウンセリングを受けていない間も
よくなっている自分を実感していたのですが、
まだまだ偏った考え方をしていたり
頑張り過ぎていたり無理していたり。
自分だけでは気づかないこと、
第三者だからこそ気づけることがあるんだと、
久しぶりに病院の先生と話して再認識しました。

それに私の課題は、
「病気になった自分自身」を治すこと。
難しく生きている自分に気づき、修正していくことにあります。

急に大きく変わらないことも
ちょっとずつ、ちょっとずつよくなることはできて、
人に話すことで、
その「ちょっとずつよくなる」きっかけが増えるように思いました。

そして、
人には言いにくい病気や妊活のこと、
日常の小さな悩みも言える相手、
専門的に聞いてもらえる人がいることで
心も楽になるように思いました。

画像5

しかし、精神内科ではなく、あくまで産婦人科なのでカウンセリングに保険の適用はなく、
1時間3000円。
交通費や治療代を合わせると毎回5000円くらいかかります。

だけど、偶然にもカウンセラーの名前が
母と漢字一文字違いだったのです!
(しかも珍しい苗字)
それが背中を押し、この病院で治療することに決めました。

少し話が逸れるのですが、
こんな風に摂食障害になってから
偶然のように「こっちの道にいきなさい」という出会いがたくさん起きるようになりました。不思議です。

画像6

それと、お金がかかっても
1時間のカウンセリングには
すごく意味があるように思いました。

通常、精神内科のカウンセリングは処方が目的のようなところがあり、
病院によっては2、3分で診察が終わる場合もあります。
大事な心のケアができずに終わるんです。
先生によっては「早く終わらせたい」という雰囲気を醸し出されることもあります。
傷を治療しにきているのに、逆に心が傷ついた人もいるかと思います。

私が治したいのは「自分自身」。  
症状の手前には心があります。

時間がかかっても
そこにちゃんと向き合うことが、症状をよくすることにつながると思うのです。
自分の身に起こることは、全部つながっているのです。

実はそう言えるのも、入院していた時に、
先生が私の心とたくさん語り合ってくれたから。
納得がいくまで向き合ってくれたから。
その中で自分が変わっていくことを実感できたから。
真剣に見つめる分、きつい時もありましたが、
自分を知ることが楽しかったのです。
息苦しい生き方から抜け出せた時、心が自由になるあの感覚。 
 あの一年があったからこそ、前向きな今があります。

画像7

そして子供を授かるんだったら、より
心こそ健康でないと!
体重の課題も、心の目をクリアにすることからはじまると思い、
途切れることなく通いました。

画像8

そして2020年2月の今…!

昨年の夏に比べて、
ほんとにほんとに、心も体も健康になりました。

いろんなことが作用したのだとは思いますが、
私にとっては2週間に1回、
一時間のカウンセリングはすごく意味があったと実感しています。

ちょっとずつ、ちょっとずつですが、
体重が増えてカラダが変化している自分を
認めることができるようになりました。
上がったり下がったりをくり返して、
体重を増やすことができました。

おかげで、
「普通の人ってこんなに動けるものなのね」と
感動するくらい身体が楽に動くようになり、
謎の不調もなくなって、
元気を取り戻せました!

元気になっていく自分を実感するからこそ、
顔や体の変化もより認められるようになったと思います。

旦那さんにも泣きながら
「顔はこんなに丸くなりよるけど、最近生きやすいんだよ~」と訴えたり。
よい意味で「ま、いいや」「今の方が体調いいし」と
これまで痩せていた自分への諦めの気持ちが芽生えました。

そして何より、
母との関係性がよくなり
毎日一緒に過ごす旦那さんとの日々が楽しくなりました。

画像9

カウンセリングの内容については後日書きたいのですが、
カウンセリングを受けるたび、
新しい自分を発見したり、
課題が見つかったり、
時には悩んだり。
だけど、全部つながっていて。
必ず、前に進めるんです、毎回。

何に価値を置くか、
何を信じるかはその人次第だし、
心療内科ならもっと安価で済むのですが、
私にとって月2回の1時間3000円は
人生のプラスになりました。
(会いたくない患者さんを避けれるメリットがありました。)
また太ったと落ち込んでいる時も、
小さな子どもを抱いたお母さんを見ると
「いやいや、これでいいんだ。
子どもを産むためには脂肪が必要だ。
妊娠したらどうせ脂肪はつくんだから」
と目的に立ち返ることができ、
前を向くことができました。

産婦人科のカウンセリングでこんなに元気になるとは
想像もしていませんでした。

画像10

だから!というわけではないですが、
もし今症状に悩んでいる人がいるのなら、
「心がきついな」
「なかなか自分だけではうまくできないな」と思う人がいるのなら…
1つの解決策としてですが、思い切って、
プロのカウンセリングの方に頼ってみてほしいのです。

以前、嫌な想いをしたとか、意味があるのかなと…
足踏みすることもあると思います。
私も以前、内科で
「摂食障害かなんか知らんけど」
と言われ深く傷つきました。

だけど
何もしなかったら何も変わらない。
だけど、
何かやってみたら何か変わると思うのです。

1人ではいけないなら、家族や友人、パートナー、
なにかコミュニティを頼っていいと思います。
どうしても暗いイメージや堅いイメージ、
未知な世界というイメージが最初はありますが、
きっと大丈夫です。
「ふらっと寄ってみた」くらいな気持ちで
気兼ねなく電話して
行ってみるのもいいと思います。
その先に、
楽な道が待っているかもしれません。



1人で苦しい思いをするのは、
本当につらいことです。

それに踏み出す勇気の先には、
待ってくれている人がいると思うのです。
大きな勇気をもって踏み出すんだから、
助けてくれる人がいると思うのです。

私は摂食障害を乗り越える上で、
これまで何人の人に助けてもらったか分かりません。

しかも自分自身が前に進もう、
と思った時に
助けてくれる人たちがあらわれました。

1人ではできなかったことも、
誰かとなら頑張れた。
そんなことがたくさんありました。
たまには周りにいっぱい甘えていいのです。

どうか、よい出逢いがありますように…。

画像11



そして、最初にも書きましたが、
カウンセリングを受けるにあたって、
相性のよいカウンセラーとの出会いは大事なことです。

だけど、どんなに素晴らしい出会いがあったとしても
やっぱり「自分自身」がどう取り組むかが、
すごくすごく大切だと思います。

ただ薬をもらうためにカウンセリングを受けるのか、
こういう自分になりたいと目的をもって受けるのか。
同じ時間でも、きっと得れるものが違うと思います。

最初は「どうなりたいなんて分からない」でいいと思います。試行錯誤で。
また、カウンセラーとの相性に迷うこともあるかもしれません。
でも少しずつ「どうなりたい」かが分かってきたら、自分がどんな人のどんなカウンセリングを受けたいかも分かってくると思います。

もしかすると「どうなりたい」かが分かったあとには、よい出会いが待っているかもしれません。

どうか、希望を持ってください。

私もあなたも1人じゃありません。

画像12

そして今回、
この話題で書こうと思ったのには理由があります。
実は私自身、1カ月前くらいに
今なぜカウンセリングに通っているのかが
分からなくなったのです。
目的を見失いかけて、
「体重増えてきたのに、いつまで続けるんだろう~」と思っていました。
そこで、カウンセラーにその気持ちと共に
これまでのカウンセリングで思ったこと、
煮え切らなかった気持ちなどを素直に打ち明けたのです。
そしたら…
いろんな誤解がすっかりとけ、再度目的を持つ大切さを実感し、
互いに目的のすり合わせができ、
また前向きに通うことができたのでした。

「自分をよりよくしたい」
そんな目的でも、
意識するだけでとグッとカウンセリングに意味が生まれるんだなって実感中です。

画像13

そしてそして、長くなりましたが、
最後に。
今回、カウンセリングについて書きましたが、
もっと前提として伝えたいことがあります。

もし、なにか悩みを抱えているのなら、
まず最初は身近な人でいい。
言える範囲でいい。
ちょっとでもいい。
素直な自分のキモチを伝えてみて欲しいのです。

直接でも電話でもメールでも方法は何でもいい。
まずは自分のキモチを伝えることからはじめて欲しいのです。

人って案外やさしいものです。

どうか、1人で悩まないで。


パン子

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?