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銀杏の想い ー一歩、前に進む勇気ー

こんにちは。

乳がん闘病中のまいです。

ワクチン接種、優先順位の三番目、「基礎疾患を持っている人」の基礎疾患にがんが含まれましたね。

どうなることやら。受けるのか、受けないのか。副作用とかの動向を見守っていきたいですね。



寒いです。連日。

寒い日は傷跡が痛みますね~( -д-)

こればっかりはどうしようもないので我慢します。

家のなかではもこもこ厚着で頑張ってますが。肩こり、ひどくならないように気を付けよう( ´△`)



先日、写真のような袋に入った銀杏が届きました。

昨年まで寮で仲良くしてた、10歳くらい年の離れた友人からの突然のプレゼントでした。


手紙がついとって。

徒然なるままに、彼女が思うことを書き連ねてくれてました。

私も手紙を書こうかと思ったけど、その前にこの記事を書いてます。

彼女はこれを読んでくれてるので、私の返事が届くよりも先にこれを見てくれるかもしれない。



誰かに向けたようで、本当のところ誰に向けているのか、自分に向けてかもしれない、この記事。

やはり、書くことで整理され、吐き出され、救われてるなと感じます。


誰かを前にすると、感情が崩壊するのが怖いから、突っ込んだところまでなかなか話せん。

つらくない、は嘘やけど、ほなどれだけつらいん?って正直自分でもよぅ分からんの。


彼女は離れてから私の身に起こったことを伝え聞き、連絡をくれた。

そうやって、遠くからでも心配してくれる人がいるということ。

その存在が心に温もりを与えてくれる。


平素は、大丈夫。

日々の忙しさにまぎれてる時は。


ふとした瞬間の、心の隙間に忍び寄って来る、孤独。

本当だったら、何もなければ、抱えることのなかった葛藤や悩み。




今回、病気になったことをきっかけに、昔の友達と繋がることが増えたんです。学生時代の友達と。

先日、小学生の時からの付き合いの友人のうちに遊びに行って、言われました。

「強いね」って。

それは、私が右胸全摘してから、果敢に恋人を探そうと恋愛に前向きなことに対して。


これは、未婚で30代というすごく複雑な年代やからこそ、不安になることなんやろな、って思うんやけど。年代と境遇の違う人には完全な共感を得ることは難しいと分かっとるん。


そうね。

私も、どうしてそんな力が湧いてきたのか分からんけど。

逆境になればなるほど、「負けてたまるか」って思うんよな。

五体満足やったら、別に恋人なんて欲しくなかったかもしれん。

自分が女として愛されるのかどうか、急に不安になったから、自分を試してみたかった。

自分に限界を作りたくなかった。

病気のせいに、したくなかったん。



手術の前に、言われたんですよ。

「大丈夫。そんなことで引く男は、そもそも一緒にいる価値なんてないよ」って。

やから、手術してようがしてまいが、恋愛はできるよ、関係ないよって。



建前は、そうやゎ。



でも、実際そうかなんて、なってみんと分からんことやもの。



それを私に言ってくれた人は、そういう状況の人ではなかったから。

もちろん、私のことを思って、心から慰めてくれようとしてくれているのは、分かってるん。

それでもな。

心の中では、どうしても思ってしまうん。



なんで、そんなん、分かるん?なってみても、ないのに。




だから、私は、言います。




いけるよ。



乳がんで全摘したからって、女を捨てたことには、ならん。

ちゃんと、「女性」として生きていける。

胸がなくても、女性らしさは他のところで発揮できる。

ちゃんと、恋愛できる。愛される。大丈夫。



なってみんかったら分からんかった。

まだまだ受け入れてるとは言い難いけど。




一生懸命、手が荒れるにも関わらず銀杏を拾って、それを袋に詰めて送ってくれた友人の気持ち。

少しでも私の気持ちが軽くなるように。

彼女の手紙を読んで、私の心は軽くなった。


私のこの文章で、誰かの心が軽くなりますように。

誰かが、一歩、前に踏み出す勇気得られれば、幸いです。

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