キャッシュレス天国と地獄

みなさん、こんにちは！学生ライターのビーバーちゃんです！今回のテーマはキャッシュレス！最近日本でもPayPayやメルペイなどのキャッシュレス決済が話題になってきていますが、留学していた北京はもっとすごかった…というわけで留学期間中に私が味わったキャッシュレスの天国と地獄のお話をしていこうと思います。

イタリア、フランス、イギリス、韓国、台湾を旅行してきて、そして北京に留学して、ほとんど貨幣や紙幣を触らなかった国は中国だけです。普通海外旅行に行くとその国の通貨を記念にとっておく…なんてロマンチックなこともできるわけですが、中国はそんな夢を全力でぶち壊してきます。

※キャッシュレス決済の利用方法（口座開設や設定など）は真面目なマガジンで更新していこうと思っております。ご容赦ください。

中国について早々地獄を味わったのはスーパー。到着して一週間以内は現地の銀行口座がなく、キャッシュレス決済が利用できませんので、その間の買い物は全て現金で行いました。すっからかんの寮についてまずはゴミ箱とスリッパが欲しいと考えた私は大学近くのカルフールという大きいスーパーに駆け込みました。歓迎会の後だったので時刻はもう9時すぎ、会計をする頃には10時になろうかという頃でした。閉店間近のスーパーのレジには人がたくさん。セルフレジも並んでいます。やっと自分の番になって、お会計を済ませようと現金を渡すとなんと拒絶！

「你没有支付宝吗？微信支付也没有？（お客さん、アリペイ使ってないの？wechatペイも？）」

信じられない、という顔をする店員さん。予想外のことに驚く私。え！キャッシュレスも現金も使えるんじゃないの？！

私外国人なので現金しか持ってないとなんとか私が絞り出し、お願いと言うジャスチャーを見せると店員さんはすごく嫌な顔をしながら手を差し出します。お金を出してと言う意味です。私は手に握っていた100元（日本円で1500円くらい）を申し訳なさそうに差し出しました。すると今度は、

「啊，100块钱？！（はぁ？！100元？！）」

ため息をつく店員さんに、負けじと私も詰め寄ります。だって銀行の引き出しは最低500元からだし、大きい額のお札しか持ってないもの…ごめんなさい…外国人だもの…そう言って困った顔をすると、店員さんもぐぬぬ、となります。

「我们要关店了，没有现金可以找（今日もう閉店するから、お釣り分の現金返せないよ）」

なるほど、そもそも現金使う人も少ない上に、もうレジは閉めたから60元も残ってないってことか…。観念した私はクレジットカード決済を試みますが、なんとエラー！この悶着の間もレジは混みっぱなし、完全に私は窮地に立たされました。でもゴミ箱セットとスリッパ無いと困るんだ…

すると、それを見ていた遠くのレジのおばちゃんがスッと近づいてきて、私の方のレジの店員さんに60元渡してくれました！まだ奥のレジは閉めてないので現金が残っていたとのこと。たった10分くらいの事件でしたが、北京二日目の私はドギマギしすぎて本当にパニックになりました。心優しいおばちゃんのおかげで助かりました。

中国人の友達曰く、今は物凄いお年寄りの方か、物凄い田舎でなければ現金は基本受け付けない（受け付けてもすごく嫌な顔をされる笑）らしいです。

一見落着！かと思いきや…バスに乗る時もやらかしました！

北京のバスは基本的に2〜10元くらいかかります。日本のように現金用の集金ボックスとICカード読み取りに加え、QR読み取り機器がセットになった集金機器がバスの登場口にあります。日本との大きな違いは、お釣りがでないこと！（全線そうなのか本当は人力でお釣りを探してくれるかは不確かなのですが）普通QRコード決済かICカード（ICカードも時代遅れらしい笑）しか使わないのでお釣りがあるのを想定していないし、集金ボックスもただの箱だから自動でお釣り出てこないので、現金で払うならポッキリ出さないといけないのです。その日の私は2元の区間なのに10元札しか持っておらずまたもややらかしてしまいます。いや、初めて乗ったし…仕方ない…よく調べなかった自分も悪い…降りようとしていると後ろの若い女性が二人分払ってくれて難を逃れました…

今思い返せば大したことないのですが、慣れない土地で、しかもありえないくらい早口で（北の地方の人の中国語はすごく早口）、なんで早く払わないの！と言われたらちょっとはパニックになりますよね笑　周りの視線もあって地獄かと思いました…本当に！二度も優しい人に助けられたのでよかったけれども…！

キャッシュレスに適応するまでは地獄を何度か見ましたが、できるようになってからは快適の極みです。QRコードを起動してサッとかざすだけでスイスイ買い物ができます。残高も確認てきますし、何より財布を忘れた！定期を忘れた！みたいなことがおきません。口座から直接引き落としなのでちょっと値段がはる外でのお買い物もできます。

そして便利なのが通販や出前の決済です。キャッシュレスにするといちいち日本みたいにクレジットカードの登録はせず、支払いカウントの紐付けだけでいいのでかなり快適に登録することができます。またクーポンやキャッシュバックキャンペーンも多いので結構お得に使えます。家賃も払えるし、電話代も支払いアカウントでOKです。

私は通販大好きマンなので、日本で新しいサイトで何かを買うときに毎回クレジットカードを出してきて長いカード番号を入力したりするのが地味に面倒くさいと感じていたのが解消されたのと、公共料金をまとめて払える便利さにどっぷり浸かってからはキャッシュレス天国の味を忘れられずにいます。

逆に日本に帰ってきて、え〜！そんなに現金持ってないや！というタイプの人間になってしまったので帰国後にまたお財布に思ったより入っていなくてお金足りないや地獄を味わうことになるのですが…（クレジットカードなかったらどうなっていたんだろう）

さて、今回の記事はいかがでしたか？面白い、興味が湧いたという方はぜひスキとフォローをよろしくお願いいたします！

ではまた次の記事でお会いしましょう！