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かつて若者だった私が、今の若者を応援し続けている理由③〜一歩踏み出すのが不安な皆さんへ伝えたい話〜

前回のコラムでは、「なぜ私が若者の支援に想いを持っているのか」ということについてお話しさせて頂きました。今回は、その中でも私が「起業支援」という形で若者の皆さんをサポートしている理由についてお話ししたいと思います。
▼第一回・第二回はこちらから


起業とは「自分のやりたいことをするため」の手段

そもそも、「起業する」ということは一体、どういうことなのでしょうか。社長になって、ビジネスをしてお金を稼いで…。そんなイメージを持っている人も多いと思います。もちろん間違ってはいません。
社長になるなんて壮大すぎて自分には縁がない、そんな風に思っている人もいるでしょう。
でも私は、全ての若い方に、あなたにも「起業」という選択肢があるかもしれないということを知ってほしいと思っています。

なぜ起業を選択肢に入れてほしいか。それは、起業とは「自分のやりたいことをやるため」の一つの有効な手段だからです。

働き方の多様な時代。起業が人生の選択肢にあってもいい

30年ほど前までは、「安定した職について淡々とお金を稼ぐことができることが“幸せ”」という強い風潮がありました。それは風潮というよりも圧力だったのかもしれません。
そういう時代から随分と状況は変わり、経済的に安定していなくても自分のやりたいことをしたり、雇用される以外の働き方もありなのかもしれない、あるいは幸せなのかもしれない、という考え方もたくさん出てくるようになりました。

この10年で言えば、HIKAKINさんのようなYouTuberなどが分かりやすい例ですね。会社でサラリーマンとしてコツコツと働くということももちろん美徳です。ですが、そうでない多様な働き方を今の若い方は間近で見てきていると思います。

もしも高校生の誰かが「自分の作ったオリジナルのTシャツを企画、デザイン、制作、販売まで全部こだわって多くの人に売りたい!」と思っても、昔であればどうやって良いか分からなかったし、お金もとても必要でした。
だから、方法としては、大きいアパレル業界の会社に就職してそこで経験を積みながらお金を貯めていくとか、街のTシャツを売っている服屋さんに就職してやり方を学ぶ、などしか選択肢がなかったんです。

でも今の時代なら、誰でも手軽にネットショップのオーナーになることができますよね。そのやり方もたくさん公開されていますし、手元にある資金もそれほど大きくなくても始められます。それは起業という選択肢を選びやすくしている要因となっています。

これだけ働き方の選択肢が広がっている状況です。私はこの時代に生きる若い皆さんにはぜひ自分のやりたいことを諦めずに一番実現できる方法を選んでほしいと思うのです。起業は自己実現のための手段だと思っています。

ただし、誰にでも「今すぐ、起業しましょう!」と言いたいわけではありません。会社に入ってやりたいことができるなら就職することも一つの大事な選択です。
しかしもし、自分のやりたいことがどこを見渡しても世の中にある会社では、今の世の中では実現できそうにないな、と感じたら自分でやるのがいいかもしれません。ぜひ起業も人生の選択肢に入れてみてください。

もう一つ大事な観点は、起業という形でビジネスをすると、とても難しい部分もありますし、難しい以上にとても大きなリスクがあります。しかし一方で、リスクがある分、通常の会社に勤め上げていくよりも多くのお金を得られる可能性があります。(どの程度のお金を得たいかにもよりますが。)そこには夢があります。
当然、お金を得ることができない可能性もあります。もちろんお金は自分のやりたいことがあった上で結果的についてくるものですので、ただ稼げれば良いという話ではありませんけれども。

人生で大きなチャレンジをする時の練習として起業したって良いと思う

私は、誰でも人生で2回か3回ほど、「ここが勝負だ!」と思える、自分の全てを懸けるような大きな人生上のチャレンジをする時が来ると考えています。
もし、そのタイミングが来た時には、しっかりとチャレンジのスタートが切れる準備と姿勢ができているかというのはすごく大きいと考えています。

ですから、もちろん今は起業に全く興味のない人もいると思いますがそれでも起業にまつわる考え方や何をしていくのが良いのかを知っておくことは全ての若者に良いことだと考えています。
だからこそ、その時のために、今自分のやりたいことが少しでもあるなら、文化祭でフランクフルトを売るくらいの気持ちで良いので人生の練習として「新しいことをはじめる」という観点で事を起こす、生業をはじめる、つまり「起業をしてみる」という経験をしてみるのもありだと思うんですよね。

また、もし今打ち込めるものがなく悩んでいる人がいるとしたら準備をして、数年後に起業にチャレンジしてみることが、スポーツやゲームをすることのように熱中できるものになるかもしれません。
起業を通して今まで会ったことのない人に会ったり、知らないことを知ったり、面白いと思えることを経験できたら社会人になった時に、その経験がとても役立つと思います。

バラいろだけじゃない若者のサポート、それでも私は若者であるあなたを支援する

きれいごとや絵空ごとのようなことばかり書いてきました。若い人たちをサポートすることは私の志、使命と言えるかもしれません。
しかし、若い人たちのサポートは、キラキラしてて素晴らしく素敵なもの、…ということだけではなく、決してバラいろと呼べるものではないかもしれません。
これを読んでいるあなたが、もし「若者」だとしたら、気分を悪くしないでいただければと思います。ごめんなさい、先に謝っておきます。

まず大前提として、私がかつてそうだったように、誰もがそうだったように、一般的に「若者」というのは不完全な存在です。
大人になると完全であるということではありませんがバランスは良くなっていきます。
そもそもがアンバランスで、未熟であり、考え方が大人と呼ばれる人たちとは違います。まだ未完成で安定もしてないですし、フラフラとしていて定まっていません。
中途半端なことが多く、経験不足で実力が伴っていないにも関わらず身の丈より大きなことを言い、自分が大きな存在だと勘違いすることもたくさんあります。分不相応な態度や言動もたくさん生まれるのが、若者というものです。

本当は支援すれば活動し続けることができたかもしれない若者が、一人孤独であったり、自信がなかったり、何より「やったことがない」という経験不足が理由で、途中で辞めてしまったり、停滞してしまったり、余計な方向転換をして活動があらぬ方向に行ってしまうということがとてもたくさん起きてしまっています。

私が寄り添って支援することで、この消えていく可能性を一人でも、少しでも、少なくしたい。
だから私は、若者であるあなたを支援します。畏怖されたり、恐れられるオヤジではなく、あくまでも気軽に相談ができる相手としてこれからも私の志を貫いていければと思います。

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