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自分で考えること。

こんにちは。ピアノのレッスンを受けるとき、先生とどのように進めていきますか?その人それぞれに合った形を探して、先生とご自身でレッスンを充実させていくことがほとんどではないでしょうか。

練習の成果を披露する。わからないところを質問する。模範演奏をお願いする。運指についての相談…などなど。

今回は、長い事しくじっていたと思われる経験をお話したいと思います。反面教師にしていただければ幸いです。

小学校のころからレッスンを見てくれた先生はものすごーく面倒見がよく、私の憧れの女性です。レッスンのやり方は、テキストも発表会の曲も全部えらんでくれて、間違いもすぐに指摘してくれ、表現方法も具体的に教えてくれました。指使いも一緒に考えて必要であれば書き込んでくれました。

バイエル、ハノン、チェルニーばかりをやっていたので、発表会で演奏するような定番の曲はあまり弾いてきませんでした。特に不満も疑問もなく、これで上手になるならと正直にレッスンを受けました。先生のいうとおりにするのがいい生徒と思っていました。(性格の問題もあるかも?)

こうやって書きだすと何も問題ないように思うのですが、私は自分の頭で考えていません。「何でまちがえるのか。」「優しい音色とは。」「弾いてみたい曲はあるのか。」「なぜチェルニーをやるのか。」等。まともに質問したことありません。

誤解しないでほしいのが、先生は何も悪くないです。たくさんの大事な事を教えてくださいました。私が甘えすぎていただけです。小学生くらいならいいかもしれませんが、これが20歳すぎてもこの状態でした。

結婚して、居住地が変わり、別の先生につきました。何もしてくれないのです!!(いい意味で)

先生が指摘してくれたところは自分で書き込む。(弾いている途中は先生が書き込むこともあります)一曲合格をもらったら、次の曲を自分で探しに行き、次のレッスンまでに譜読みは終わらせないと話にならないし、下手でもいいからある程度弾くことも必要でした。完成までの計画もたてて練習する必要もありました。

慣れるまで時間がかかりました。どのようにレッスンをうけたらいいのかわからなかったので…

今は、練習中は先生に質問はないか、演奏をどのように仕上げたいかなど考えながら練習しています。レッスン中は「演奏記号や発想記号は自分はこのようにイメージして弾いてます。」と曲のイメージを伝えたり、音量は問題ないか確認したりもします。

後は、調べればわかることは極力質問しません。調べた結果の自分の意見を述べるようにしています。それで先生と意見交換するのがとてもおもしろいです。

先生の言う通りにする必要のあるもの、自分の考えを反映させる必要のあるものの分別をしながら、「自分の演奏を自分自身でみつめる」という事の難しさと面白さをぜひ感じていただきたいと思います。

大人になって早く身につけなくては・・・と焦ったスキルの経験談でした。

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。




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