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私が述べる真剣な教育の話

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大学で「教育」という分野に向き合っていきながら、自分なりの真面目さを使って分かりやすく表現したマガジンである。
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2021年6月の記事一覧

オンライン授業の“必要なこと”を考える#2

オンライン授業の“必要なこと”を考える#2

オンライン授業という概念から、また2つの側面である私の日常を外してみよう。まず一人間として、オンライン授業をいざ受けると言ったらあなたはどう感じますか?どちらの方が近いでしょうか。

A:「家にいながら授業を受けるため、わざわざ学校に行く必要はないんだ。サボることもできるじゃん。」

B:「学校に行く必要はないのは良いけれど、分からない時や困ったことはどうしたら良いんだろう。友達と楽しみたいのに、

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オンライン授業の“必要なこと”を考える#3

オンライン授業の“必要なこと”を考える#3

#2では 、オンライン授業をするにあたっての教える側の心構えを執筆してみた。今回は逆に受ける側の立場になって書いてみる。私は昨年、コロナ感染対策のために対面授業のはずがオンライン授業に変わったために受講するにあたって苦労したことがあった。この詳細については、先日の投稿「オンライン授業を考える」で書いているので読んでもらいたい。

ただ受ける側の立場を通して感じたことは何か。

1、きこえる人より視線

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オンライン授業の“必要なこと”を考える#4

オンライン授業の“必要なこと”を考える#4

教える側と受ける側の立場になって書いてみた中で、一番押さえておきたいのが伝達方法である。伝達というのはお互いの意思疎通が一致して学び合いが成立することの環境が出来ることである。オンラインだけではない、対面授業でも同じことであり、対面とオンラインのメリットとデメリットをうまく活かして子どもたちの学びを充実していくかどうかというのか。コロナ禍における現状の中で大きな課題にぶつかっていることが全国各地の

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オンライン授業の“必要なこと”を考える#5

オンライン授業の“必要なこと”を考える#5

タブレット活用における情報機器活用の割合はここ1年、急増している現状だ。政府のGIGAスクール構想によって、当初予定した計画より前倒しで学校ごとに一人一台のタブレット端末を活用させることの普及率を向上するという政策が急ピッチで進められている。以下、政府の挙げるGIGAスクール構想とは何か。(「GIGAスクール構想に想うこと」の投稿と合わせて読んで頂ければと思う。)

Society 5.0 時代に

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「歴史総合」の教科書から、発見した学びの変化ー後編ー

「歴史総合」の教科書から、発見した学びの変化ー後編ー

『わたしたちの歴史—日本から世界へ』(山川出版社)
目次
巻頭資料 歴史の舞台
東アジア、南アジア・東南アジア、西アジア、ヨーロッパ、アメリカ大陸、アフリカ大陸                            歴史の扉 
1 歴史と私たち 学校の歴史
2 歴史と資料 学校給食の歴史 

第1部 近代化と私たち
①交通と貿易/ ②産業と人口/③権利意識と政治参加や国民の義務/④学校教育/⑤

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「歴史総合」の教科書から、発見した学びの変化ー前編ー

「歴史総合」の教科書から、発見した学びの変化ー前編ー

新学習指導要領が来年(2022年)4月より高等学校で開始されるに伴い、社会科の改編が行われることを先日の投稿(「歴史を学ぶにあたってー前編ー」)でお伝えしているので簡略する。詳細はそちらを読んでいただいた上で、その続きに触れていく。たまたま 山川出版社が発行している「歴史総合」の教科書と解説資料のサンプルを手元に入手することが出来たので、一通り目を通して分析してみたことを自分なりに記述していきたい

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