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しゅうかつロック、ボクにも言わせて 第8回「ロック対談 だぶる模話模話模話⑦~ブリティッシュロックを聴いていた人間が通過するアメリカのロック②~」

模話1「模話です」
模話2「模話模話です」
模話1、模話2「二人あわせてだぶる模話模話模話で~す」

模話2「今回はなぜゆえにブリティッシュロック派がアメリカンロックを意識的に聴くようになったかについてだったね」
模話1「御意。ちょっといい間違いとかあったかもだけど、とにかく憧れたミュージシャンが憧れてるミュージシャンを理解するためにっていう旅路ね」
模話2「好きな人が何が好きか気になるってのはアイドル追っかけのりだよねある意味」
模話1「性差別の誤解はしてもらいたくないけど、やはりロックミュージシャンのファンって、性別こえたプラトニック恋愛みたいじゃん」
模話2「うんうん。わかるよ、なんでこんなむさくるしい男性のレコードをこんなに恋するかのごとく聴いたりライブを見に行ったりするのかってね」
模話1「演歌だと男が男に惚れるみたいに言うよね?ロックもある意味同性へのプラトニック恋愛だったかな」
模話2「過去形かい(笑)、性欲や食欲同様、ロック欲も年齢に伴い低下します(笑)」
模話1「低いチャクラ的なエネルギーは強いと思うんだよ。それが良さだと思うし。プラトニック恋愛から始まり、あああの人と同じようにギターを弾きたい。あの方はどんな方をお好きなのかしら?みたいな感じで、キャー、キースさんが憧れるチャックさんってどんな方かしら?とかかな?」
模話2「ばかじゃないの?よくやるよ(笑)。でも、美しい時期って男女区別なくあるじゃない?人間は。特にロックのスターの輝きは美しいっつうかさ。スティーブマリオットのあのでかい声にしびれないってのは、ロック必要なかった人なんじゃないの?」
模話1「う~んでかい声系しびれるよね。スペンサーデイビスグループの時のスティーブウインウッドとか、アニマルズのエリックバードンに70年あたりののロバートプラントの直立不動からの大音量とかさ。ジャニスのトワイライトエクスプレスのテルママとかさ。リトルリチャードの音が割れてるレコードとかさ。蛇ににらまれたカエルでしょんべんちびり状態だったよね【過去形(笑)】。本題に戻ろうか(笑)。ボクはブリティッシュロック派としてストーンズの初期のアルバムが全く知らない曲ばっかりでさ、アメリカのロックの知識のなさをなんとかしようと思いました(笑)」
模話2「ロック総体的に理解するためにブリティッシュロックのストーンズ世界からアメリカのロック世界の旅に行ったわけね?」
模話1「うん。勉強はじめたらさ、ルースターズが初めはストーンズを再現しようとしたかは分かんないけど、初期のライブとかストーンズの初期のアルバムからが多かったのに気づいてなんか感激したよ」
模話2「パンクなのかと思ったらストーンズから始めてたのかって理解して、なんてセンスのいい連中だろってなるよね。ロックよく知ってる人たちだって思うよね」
模話1「ストーンズに戻すけど、とにかく彼らの黒人音楽リスペクトは影響受けたよ」
模話2「ブライアンジョーンズがさ、アメリカの番組でハウリンウルフと共演できてたいへん光栄だみたいなこというじゃな~い。司会者もハウリンウルフって誰よ状態だったのに。作曲クレジットで黒人本人の名前だしてるストーンズと明らかに原曲わかるのに作詞作曲ジミーペイジとかのレッド・ツェッペリンがひどいバンドに思えたよな」
模話1「あとストーンズがよかったのはシカゴブルースだけじゃないのがよかった。ソウルやファンクやロックンロールで幅が広かったから、そこが自分にはよかったのよ。アメリカの通な音楽入門編になってたよね」
模話2「ストーンズの面白さだよね。つうか海の向こうってのがかえって偏らなかったってことかも。いいもんはいいってさ。あとは彼らの若い頃に英国ツアーやライブをやった人たちの影響は大きいし、スキッフルブームってのは大きいんじゃないの。日本人が思うより」
模話1「確かに、エディコクランやサニボーイⅡとか。日本でもフーが来日しなかったことで人気なかったとか、時代背景あるよね。話進まないから戻すよ。キースが弾いていた、明らかに黒人的なンチャンチャっていうつんのめったきれいじゃないエイトビートを弾けるようになればそれでよかったのね。ボクは」
模話2「あれ、いわゆるエイトビートだとあの感じは出ないんだよね」
模話1「黒人音楽いろいろライブ見に行ったりして勉強したけど、そのンチャンチャを、確認しに行っていたようなもんだよ」
模話2「確かにチャクベリーはリズムギターすごかった。弾いてなくても雇われたバンドの連中があのギターを頼りに演奏してるのがわかったよね。弾いてなくてもリズムが聞こえる感じがした。赤坂BLITZのときは結構機嫌がよくて、結構弾いてたんだよねリズムギターも。ちゃんと弾くとほんとにバンドのすべてのグルーヴがあのリズムギターから出てるってわかってよかったよ」
模話1「ストーンズ10回以上みたけどどうだった?」
模話2「初めは感激したよ。毎回来るうちにだんだん慣れたかな(笑)。またくるからさらっとみてもいいかみたいに(笑)」
模話1「ちなみに、来日公演の記憶に残る曲は?ボクはクレイジーママをアリーナ中央の特設ステージでやったやつかな」
模話2「同意する、リトルクイニーもすげえよかったじゃん」
模話1「小さなライブハウスならぶっとぶような人たちだから当然だけどね。ロックンロールバンドなんだって思い知らされました」
模話2「いろんなブルースフェス見に行ったけど、どうだった?」
模話1「疲れたから次回ね」
模話2「今回のももうちょっと続けようね。ほんといえば、アメリカ先住民と黒人音楽との関係とか考えると果てしなく続きそうだから、全部は無理だよね」
模話1「そうだね。せめてなんで聴かなくなっちゃったかとかにも触れたいしね。還暦からのロックとかの話とかね」
模話2「そうだね。しゅうかつロックだしね(笑)」

前回フライングブリトーブラザーズの名前の出てこないミュージシャンはグラムパーソンズのことでした。キースと仲が良かったことは有名で、ストーンズのカントリー路線に影響を与えた人ともいわれてるそうです。私のバンドでワイルドホーシズをやったときに私はストーンズ楽譜で他の二人はグラムパーソンズをイメージしてやっていて、新鮮な感じがありました。ストーンズファンでカントリー路線は嫌いだという人もいて、デッドフラワーズとかはライブで座っていたりしてた先輩のことを思い出します。自分はカントリーは別に嫌いじゃなかったですが好きでもなかったかな。いまはミュージシャンによりますが好きな曲もあります。

【続く】
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