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短編

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書いた短編をまとめていきます。
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#短編

station

station

鳩が座ったまま死んでいた。
首を丁寧に折りたたんで、
何色とも言えない羽根に押し沈めていた。
そこにだけ朝日が当たって、
辺りの寒々しい空気を溶かしていた。

美しい生の終わりを見た。
真っ白な空に
今にも飛び出しそうだった。

その隣には
シュレッダー済みの紙が詰められた袋が
何十と山になって積み上げられている。
さっきまで重要の判を押されていた紙が、
裁断されてゴミとなっていく、あのさま。

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耳心

耳心

恥の多い人生でしたって太宰は書いてるけど、私だって現在進行形で恥じながら生きてる。

人間失格、だって。
ねえ、そんなのあんただけじゃないんだけど。
と思いながらショッキングピンクのカバーの文庫を閉じた。でも私は、太宰のそういう、普遍性を自分だけのものみたいにしちゃうところとかが、やっぱり好き。
私のピカピカの長い爪も、カバーと同じショッキングピンク。でもそれは、私がただピンクが好きってだけ。

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