03.18
今日の一日のご報告
3月18日を報告いたします。
オールブランが切れかけでいつもの半分くらいの朝ごはんではじまった1日。
冷たい雨がもたらした寒さにぼくの中で高まりつつあったこれからやってくる"春"への期待感が洗い流された一日。
春の暖かさが強風とともに吹き飛んだ一日。
先ほどの強風とともに、雨の中さしていた傘の骨組みが激しく折れ、こころも吹き飛んだ一日。
出社早々社内異動が予想外にあり、これにもこころが吹き飛ばされた一日。
会議に部長が持ち込んだセブンイレブンのペットボトルのカフェ・オレをみて、「部長、甘いカフェ・オレも飲むんだ。」と一人感心してしまい、肝心の会議のことがあまり頭にはいってこなかった1日。
帰り際にどらもっちをついに食べた先輩から、
「あれ、イマイチだったよ。」
と言われ、小さなカルチャーショックを痛感した一日。
帰りのバスが雨のためかいつもより人が多く乗車し、椅子に座れなくて悔しい気持ちになった一日。
マンションについてエレベーターに乗ろうとしたら目の前でエレベーターが昇っていき、なくなく階段をのぼって家まで帰った日。
以上です。
ご確認をよろしくお願いいたします。
"出会い"への衝撃
会社の帰りにたまたまバスの発車時刻まで20分ほど時間があったので駅中の本屋さんへと足を運んだ。連日の業務ですっかり疲れきっていたぼくにとって本屋さんはオアシスだった。流行りの話題本を眺めるもよし、お洒落な雑誌コーナーを覗いて意識高い系のじぶんを演じるもよし、はたまた料理本を眺めて家庭的な雰囲気を醸し出すもよし、後半は本とはまったく関係なく個人の主観的な本屋さんでの立ち振る舞いになってしまったけれど、でも本屋さんというのはぼくにとってはそういうところなのだ。そんな本屋さんの単行本コーナーにふらっと吸い寄せられた。最近はいろんな方のエッセイ本を買い漁ってしまっているから、今回もおもしろそうな本はないかなと物色をはじめたその時、ある本に目が止まった。それと同時に口から、「えっ?」とすでにこころの声が漏れていた。
その本というのが、
だった。
ぼくということがやらかした。瀬尾まいこさんの小説にどハマりしてからおそらく全巻集めてしまったくらいに瀬尾さんのことが好きなぼく(おすすめは「夜明けのすべて」で間違いない。)だから、瀬尾さんの新刊が3月17日に発売されるというお知らせがスマホに入った時は歓喜した。両の手を空におもいっきりふりあげ…そんなことは恥ずかしくてとてもできなかったけれど、ぼくのこころの中ではまさにお祭り騒ぎでこころの中一面に歓喜の声が湧き上がる。"待ちきれない!!"それ以降来たる3月17日の到来をワクワクドキドキして待ち侘び、会社から帰ってはカレンダーに書いてある3月17日をみて、ひとりにっこりするというなかなか変態な日常が続いていた。でも、3月に入ってから連日の仕事の対応の疲れからか大切な日課であった日付チェックを怠ってしまっていた。その代償が発売日の翌日である今日を迎えたということだ。これだけ待ち侘びた発売日である3月17日に買えなかったことは大いに反省するしかない。問題はここからどうするかだ。まず買えるお金が財布にあるかすかさず確認する。千円札が2枚入っている。単行本は文庫本と比べて高いけど、これならなんとかいける。軍資金は問題ない。あとは気持ちだ。買いたい?とじぶんに聞いてみる。うん。即答だった。そう思ったぼくは、震える手でしっかりと「夏の体温」を手に取り、レジへ向かう。ポイントカードを掲示してしっかりポイントを付与してもらい、そうしてようやく待ち侘びた「夏の体温」を手に入れることができた。溢れ出てきそうな喜びの衝動をなんとか抑え、平静を装いつつお店を後にする。そして、周りに誰もいないことを確認して、小さくガッツポーズをした。
待ち侘びたものを手に入れた喜びっていうのはからだ全体で表現しなきゃな。そう思った。
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