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03.01

今日は6時に起床し、洗顔と歯磨きを流れるように決め、からだを起こすためにコップ一杯の水を腰に手を当てて一気に飲み干す。そして昨日できなかった筋トレをする。そうしていると時刻は7時。オールブランを牛乳でさくっと流し込み、荷物のチェックを怠らず、準備万端で会社へ出発する。ここまでが昨日寝る前に描いていた今日の理想の朝の流れだった。現実はというと、7時10分に起床。この時点で筋トレは諦める。流れるように洗顔、歯ブラシを決めてオールブランを牛乳で流し込む。そうしてドタバタのまま家を出てバス停へ向かう。ここまでにかかった時間は約20分。荷物チェック?知らない知らない。そんなこと。


おばあちゃんのポテンシャル

朝、バスに乗って最寄駅に向かうときに、電動自転車にのったおばあちゃんと並走した。おばあちゃんを抜いたら、抜かれて、その繰り返しが少しだけ続いた。ふと思った。"このおばあちゃんなんかはやいぞ。"と。跨っている自転車をちらっとみてみる。なるほど、電動自転車だ。電動自転車にはアシスト機能というものがついていると聞いたことがある。例えば坂道でペダルが重いときに、ペダルを軽くしてくれて坂道を越えやすくなったりする。それがぼくのなかのアシストだと思っていた。電動自転車になんか乗ったことがないから知らないけど。ただ、平地で速度をアシストするなんて、そんな話。聞いたことない。電動自転車すごい…そんなことをおばあちゃんをみて思った。いつかおばあちゃんに涼しい顔で横から「おさきっ!」て言われて抜かれる時代がやってくるんだろうな。ここからは仮定の話。仮にあの電動自転車が平地で速度をアシストするなんて機能がもとからなかったとしたら、おばあちゃんのあの速度。そういうことになるんだろうか。おばあちゃんそもそものポテンシャルが高かったということ。いわゆるスーパーおばあちゃんだったんだろうか。いやいや、そんな話信じたくない。ちょっと朝から怖くなった。


ぼくらはウォークマン?

社会人になってから通勤途中で大変お世話になっている"ウォークマン"。そもそもこの"ウォークマン"ってどういう意味?そんなくだらないことを帰りのバスの中で考えていた。おそらく世間一般でいう"ウォークマン"っていうのは、持ち運びできる音楽再生機のことだと思う。でもぼくのあたまの中ではすこし一歩先を捉えてみる。まず"ウォークマン"を"①ウォーク"と"②マン"に分解してみる。なるほどなるほど。直訳すると「歩く男」になった。いや待てよ。いまバスに乗って"ウォークマン"を再生して音楽を聴いているぼくは果たして"ウォークマン"なのか?はたまたイヤホンを耳につけて颯爽と歩いているあの女性は"ウォークマン"?”ウォークウーメン”じゃなくて?道行く人みんなが音楽を聴いている。このひと"たち"は"ウォークマン"じゃなくて"ウォークメン"じゃないの?お、"ウォークメン"ってめちゃめちゃ発音よく言ってるふうに聞こえるぞ。そんなことがあたまから次から次へと湧いて出てきたから、少しだけ時間をかけて考えてみたらぼくなりの答えがでた。みんな"ウォークマン"なんだ。そう思うことにした。"ウォークマン"を聴いてる女性もその時だけは"ウォークマン"。バスに座っていても"ウォークマン"。"ウォークマン"は単数をあらわす時もあれば、複数にもなれる。はたまた音楽を聴いていてもいなくてもみんな"ウォークマン"なのだ。みんなみんな"ウォークマン"。ぼくももちろん"ウォークマン"だ。そう自分の中で結論づけてやると、こころのもやもやがスッキリした。目的のバス停に近づいてバスを後にする。バスの定期をかざして降りる時に、バスの運転手さんにありがとうございました。と言われる。あなたも"ウォークマン"。ぼくを降ろして次のバス停へ向かうバスを目で見送る。バスに乗ったたくさんの"ウォークマン"のみなさん。ここまで考えてなんて変なことを考えているんだと思わずふっと吹き出す。さぁ、帰ろう。おや、前から散歩途中のご夫婦が近づいてくる。いや、まて。犬…おまえは"ウォークマン"なのか?

"ウォークマン"の真理に近づきつつあったけれど、さっぱりわからなくなった。はたして、あなたは”ウォークマン”なの??

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