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06.16

うどんの美味しいお店を教わる。

先日、取引先の方からおいしいうどんのお店を教わった。
というのも、上司から「お前に本物のうどんを教えてやるよ。」と言われ、誘われたが最後やっぱりその"本物のうどん"の虜になってしまった。

ハマってしまったものは誰かにおすすめしたくなってしまうのは人間の性なんだろう。

だから、取引先に僕の中での最高の"本物のうどん"に出会えるそのお店をおすすめしまくった。

そうしたら、ある取引先からこんなことを言われた。

「君は"本物のうどん"をまだ知らない。」

こんなアニメ映画あったよね。

取引先の支店長いわく、上司と僕が"本物のうどん"というそのお店のうどんは"本物のうどん"ではないという。
だから、僕はどうやらうどんの真髄まで達していないらしい。

スマホを片手に丁寧にお店の場所を教えてくれながら支店長は続ける。

「ここのうどん屋さんね、鶏の天ぷらがおいしいんだよ。」

あれ?

うどんが言及されていない。
その事実をよそに支店長は続ける。

「炊き込みご飯も最高なんだよ。」

うどん、どこいってん。

う、うどんは?なんてそんな野暮なこと聞けなかったけど、たぶんだよ。
うどんの美味しさが確かにあって、サイドメニューも美味しいということなんだろうと思うし、確かにあの写真のうどんは美味しそうだった。

だから、また今度話のタネに行ってみる予定にはしているんだけど。

でも、うどんは?

えっ、
そんなこと、怖くて聞けない。

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