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天命を知り、使命に生きる ~「仕事」~
noteの皆さん、いつもお世話になっております。
先日、私が可愛い弟と慕う金ちゃんこと、
金木犀さんから、「#noteリレー」のバトンを受け取りました。
このnote内、秀逸の書き手さん達が参加されているリレーの走者の一人に
加えていただき、なんとも光栄です。
金ちゃんからいただいたお題は、私の「仕事」について。
今日は、語らせていただきます。
非常に幸せな事に、私は天命とは何かを知り、
使命(仕事)に就く機会を与えられた人生を送っています。
現在も就いている、その仕事に至るまでの過程をここに綴りました。
hikariって、こんな人でもあるんだと、親しんでいただけたら幸いです。
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社会人生活を経験した後。
縁あって、私は再び、母国から飛び立ちました。
嬉しかったなあ、大好きな国に戻ることになって。
心の中は、バラ色でした。(今もスキになれない、車の運転以外は)
移住してほどなく。
私は母親になる(なっていく)役目に恵まれました。
誰にでも、物事・役目に、好き嫌いはあると思います。
経験してみたところ、幸いなことに私は、
この役目がとても好きであることを知りました。
実は、私。
長らく「子ども」が苦手でした。
自分が子供時代、同い年の子ども達と過ごすことに、
いつも違和感があったからです。
例えると、こんな感じでした。
本当は、自分はジイサンなのに、幼女として幼稚園に通園してる。
あれは辛かった。半端なく。
母親になる経験を経て、私は気づいていきました。
この大人の体であれば、「子ども」が好き、愛してしまうということを。
それも、”自分”の子どもだけじゃない。
何と言っても「子ども」の存在そのものに興味があることにも。
あれ、そうか、私。そうだったんだ。
じゃあ、何かここで、私こそやれること、やれないかな。
そう考えたことが、今に至る道の始まりとなりました。
まずは、自分の子ども達のPre-schoolのボランティアに精を出し。
並行して、日本語によるstorytimeのグループを作りました。
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その活動を継続すること、数年後。
子ども達の小学校の教員が、足りないことを知りました。
これが2つ目の転機になったのです。
その学校のボランティアにも、精を出しつつ。
ある日、何気なく、雑談の合間に先生にたずねました。
「私でも、教員を務めることができるのでしょうか。」
ほどなく、教員見習いとして私の採用が決定。
子ども達がそれぞれの教室で学んでいる間、
同じ学校内の別教室で、私は働き始めることになりました。
当初、私は幼児教育に携わることばかりイメージしていたのに、
見習い教員となったのは、初等教育の現場。
学校は、教員が不足しがちな小学校教員を必要としていたため、
必然的に人員不足の小学校での見習い生活の場を、私に与えたのです。
これもまた、不思議な道筋となったのです。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/32200872/picture_pc_fb3eab5afe89d42f82e1a168b196cd09.jpg)
研修で入ったのは、F先生の教室。
このF先生との出会いが、3つ目の転機となりました。
初めてその教室に入った時。
驚きました、子ども達全員の目が、授業前から輝いていたからです。
F先生の授業が始まりました。
面白い。そして、わかりやすい。学ぶって、楽しいんだ。
大人の私も、知的好奇心が豊かに湧き、ゾクゾクするほど。
一人一人に目配りと気持ちが届いているF先生の指導で、
子ども達は触発し合い、安心して活発に学び合い。
そして、授業を作り上げていく過程を目の当たりにしたのです。
本来、子どもも大人も人間は、学ぶことが大好きなのです。
そんな、あたりまえのことが成せる授業。
ああ、こんな授業を創り上げる教員に、私もなってみたい。
子ども達の可能性を広げ、目の輝きを引き出せるような。
現実のものとして、そう考え始めたのです。
加えて、小学生の子ども達の発達、思考・学習能力にも興味が増しました。
「初等教育、やっぱり面白い。」
携わるのであれば、小学校だと、私は確信しました。
さらに、教室外でのF先生の教員・保護者対応にも学びました。
子ども達の未来のためという、共通の大きな目標を掲げて。
教員同士、協働すること。保護者と深い信頼関係を築くことの大切さを。
私が小学校の教員となってから、
子ども関係で問題・困難を感じたことは、一度たりともありません。
あるとしても、それにまつわる大人との関係でのこと。
そんな時、今でもF先生の姿勢を思い出し、前を向くのです。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/32202264/picture_pc_04aa3f9693628f6eed2631c6719ac7cc.jpg)
忘れもしません。
この国が、祝日のため、休校となった日の夜。
突然、F先生から直々に、連絡を受けました。
それが、4つ目となる、大きな転機でした。
「A先生が緊急入院されました。数カ月は絶対安静とのことです。
そのため、このまま教壇を降りられることになりました。」
突然のことに驚く間もなく、F先生の次の言葉に驚きました。
「hikari先生。この休み明けから、A先生の教室に教員が必要となりました。
hikari先生に学年末まで、代行担任を務めていただけませんか。
理事会で、私がhikari先生を担任にと、推薦しました。
先生の誠実さ、細やかさ。教育にむける真摯な情熱を見込んだからです。
このようにhikari先生に私が打診することも、既に承認も得ています。」
青天の霹靂。いや、これはまたとない機会。
願ったことが、そのまま叶ってしまった。これは喜ぶべきこと。
しかし、千載一遇のチャンスに、戸惑いが先立っていたのを覚えています。
「そうですよね、hikari先生。それでは2日間、お考えいただけますか。」
突然、魂の底から突き上げてくるものがありました。
自分でも驚いたことに、その刹那、F先生に伝えました。
「F先生。2日間考えても、今でも。私がお伝えしたいことは同じです。
代行担任、喜んでお引き受けします。」
振り返ってみると、あの時の清々しさは、何とも形容し難いものでした。
自分でもわからないけど、歩むべきところへ、確実に一歩、
自分が進んだことを実感したのを、覚えています。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/32270784/picture_pc_3a51fc57310c3bbcc06b334a0d2384d1.jpg)
ところが、その高揚感の直後から。
今度は急に、私は足元おぼつかなくなりました。
「F先生、私は教員免許を持っておりません。いいんですか、こんな私で」
「大丈夫です。hikari先生が教員免許を持っていないのは、承知の上です。
然るべき研修を受けることを並行することを条件に、教壇に立っていただくことになりますが。学校も、全力でhikari先生をサポートします。」
「本当に、私は、何も持ち合わせていなくて・・・。」
「hikari先生は、子ども達を愛していらっしゃる。
これがお出来になるのであれば、十二分。子ども達に何が必要か、
愛を持って考え、行動できれば、それでいいのです。」
「教務経験といっても。たった、ふた月しかないですよ・・・。」
「どんな新任・ベテラン教師も。
教壇に立ちながら、教師になっていくのです。」
そして一番の懸念だったことを、正直にF先生に吐露した。
「F先生、私の末の子どもは、乳児です。上の子ども達も皆、とても幼い。
その上、来年の秋、資格を取るべくコースを取り始めたところなのです。
この状態で、初任で学級担任を務めることができるものなのでしょうか。」
私へのF先生のお言葉を、思い出します。
それだけでも、力が湧いてきます。なんと力強い、問いかけだったことか。
「hikari先生。
先生のお子さん達全てが、健やかに成長されること。
来年の秋、念願叶えて資格を取得されること。
初めての学級担任を、笑顔で務められていること。
これらを、1年後のご自分は、お出来になっていないと、お思いですか?」
閃光に、打たれました。
自分がそうなると意志を持ち、行動する覚悟を持つか、どうか。
これまで、自分に染みついていた固定概念を覆し、
自分の人生を、自ら意志を持って生きるか、どうか。
天命を、私は知りました。
そして今。与えられた使命に生きる選択をするか、しないか。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/32204592/picture_pc_c05455f5ee4e9a9642f473bb631ce6d3.jpg)
その後。
その年の秋の試験に合格。私はまた新たに資格を取得しました。
笑顔で教室に入ってくる子ども達を、
笑顔で帰すことができる担任教員となりました。
そして、私の子ども達はそれぞれ、さらに成長しました。
あの日から、今まで。非常に密度の濃い日々を、私は生きています。
これまでの日々、プライベートでは、色々な経験をしました。
どのような時でも、自らに与えられ手にした、子ども達、仕事。
それらと共に生きる幸せに支えられ、生きることができました。
さらにそれから後、家庭と仕事を両立しながら、私は学生となりました。
教員免許を、手にすることもできました。
「家庭と仕事があるから、出来ない」という言葉をよく聞きますが、
家庭と仕事があるからこそ、取得できた教員免許だと、私は思います。
教職は、私の天職でした。
そして、私がこの世で生きる使命そのもの。
それらに出会えた、巡り合わせの全てに、感謝しています。
天職や使命は、実は外に求めにいかなくともいいのかもしれません。
私の場合は、自分の内にありました。
目の前に来たことを、誠意をもって行う。
それが全て、自分のやるべきことに繋がっていったのだと思うのです。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/32276548/picture_pc_f65650847766e3eab8bdc23d1f196b41.jpg)
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
私の次に、バトンを受け取ってくださった方は、この方です。
金ちゃんからバトンを受けて、私が一番最初にしたこと。
それは、自分の次にバトンを受け取ってくださる方を見つけることでした。
私が敬愛するこの方こそと見込んで、お願いのメッセージを送った途端。
「次やればいいんだね😊」と快諾いただきました。
金ちゃんからの依頼を私が受けた→洋介さんが次の走者に決定
この過程、なんとわずか20分間。ありがとうございます、洋介さん。
洋介さんは、noteを代表される方。Mr.noteといえば、この御方です。
毎日投稿される、美しい空やお花のお写真のnote。
大きな気づきがあり、心が浄化される、
神々しく、清い言葉で綴られたnoteを、多くの方がご覧です。
そして時々、美声による音声ファイルも投稿。要チェックです。
現人神のような、洋介さんへ。私からのお題は、これです😁
「ゆるくて🥴あまくて🍨かわいい🎀」
皆様、乞うご期待を。
このnoteは、sakuさんが企画された「#noteリレー」に参加しています。
sakuさん、素晴らしい企画をありがとうございます。
お蔭で、現職に出逢えていく自分に、今再び、逢うことができました。
これからもより多くの方の心に、光を灯すリレーとなりますように。
ありがとうございます! あなた様からのお気持ちに、とても嬉しいです。 いただきました厚意は、教育機関、医療機関、動物シェルターなどの 運営資金へ寄付することで、活かしたいと思います。