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初めての散髪 in 台湾

早速ではあるが、
台湾で初めて美容院に行き、髪を切ったことをご報告したい。



会社でずっとおしゃれだと思っていた女性をエレベータでナンパして、
「いつもおしゃれだけどどこで髪を切っていますか?」
と尋ねた。

昨年秋の終わりに東京で髪を切って以来、無造作に伸びた髪を括ってやり過ごしてきたので、そろそろ台北で美容院を見つけなければと思っていた。
しばらく探してはいたものの、
上手く伝えられなくて望んでいない髪型になったらどうしよう・・・
そうなると日本人の美容師がいるところの方がいいのかな・・・
などと、不安が勝ってしまい、なかなか踏ん切りがつかない。

良い大人が本当にお恥ずかしい話だが、私は極度の人見知りだ。
けれども「この人絶対いい!(自分に合いそう)」と直感が働いた時に、こういう暴挙とも言える行為に及ぶことがある。
自分でも長年の謎だが、直感を信じて声をかけてよかった。
今度髪を切りに行くときに一緒に連れて行ってくれると言うのだ。

待ちに待った当日、緊張しながら美容室に入ると、「魔女の宅急便」のおソノさんみたいな雰囲気の美容師さんが朗らかに迎えてくれた。

念願だった名物の台湾式シャンプーも体験することができた。
鏡の前に座ったまま、お好み焼き屋さんなどにありそうなソースの容器に入ったシャンプー液を頭にチューッと掛けられて、わしゃわしゃと泡立てられる。
時折泡が舞ったりして、スリル満点。
最後はお決まり。泡を搾り取り、髪を天に向かってそびえたたせる!
すかさず鏡に映る自分の姿をニヤニヤしながら写真におさめる私。(笑)
日本と同様仰向けになって髪をすすいでもらい、さぁ、いよいよ髪を切ってもらう。

おソノさん(仮)にPintarestを見せて、連れて行ってくれた彼女にサポートしてもらいながら、オーダーをする。
日本の美容室ではいつもどこででも、量が多いからと言って髪をすかれるのだが、髪がはねやすいのが悩みで、朝のスタイリングが楽な方がいいと伝えると、
「それならすかない方がいいよ」とおソノさん(仮)は言う。
そんな提案は日本では一度もされたことがない。
しかしながら何事も実験だと思い、提案を受け入れることに。
セットしてもらう時にドライヤーのかけ方のコツをざっくり教えてもらった。
仕上がりは日本でのそれと見た目では変わらない。
何がどう違うのだろう・・・。

ところが翌朝、寝ぼけ眼で鏡を見ると、髪がつるんと治まっているではないか!
いつもは風の又三郎みたいに片方だけ勢いよくはねているというのに。
後はちょいちょいっとやれば出かけられそうである。

ほほう。
ほんのちょっと変えただけなのにいつもの朝がぐっと楽に・・・QOL爆上がりだ。
朝の5分はそれくらい貴重なのである。

「そういうもんだ」という思い込みを取っ払うことは時に難しい。
何事も試してみないと分からぬものだ。
すぐお隣の国とは言え、ちょっと日本を離れて環境を変えてみただけで、普段から沢山の発見と「当たり前」の更新の連続だ。
髪の切り方でさえこうなのだから、きっと私にはこれまでの人生で良くも悪くも培ってきた「思い込み」というのがまだまだ沢山あるのだろう。
今後も楽しみである。



ちなみに一緒に行ってくれた彼女は、その後お茶とお買い物を楽しんだ。
会話の音量(控え目)やデザインに興味があるという共通点があり、最初にしては割と終始気楽(相手もそうだと願う)な雰囲気に包まれており、楽しい時間を過ごすことができた。

彼女とは仕事上直接かかわらないものの、同じ部門に所属していている。
たまに大きな笑い声をあげて会話しているグループがあったりすると、別に嫌というわけではないのだけど、何故かエネルギーを奪われる気がするよね などという特殊な感性の共通点も確認した。(笑)

私は彼女に日本語を、彼女は私に中国語を、お互いに言語を教え合えるね などと話し、次回は一緒に遠足に行こうと言う話に。
このまま仲良くなって、台湾に来てからできた私の友達第一号になってくれるといいなと思う。

最後までお読みいただきありがとうございます。 また是非遊びにいらしてくださいね! 素敵な一日を・・・