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【仮説・考察】災害時のトイレ事情+自作トイレについて考えてみた【南海トラフ地震】

この記事では、災害時のトイレ事情についての情報まとめと、自作トイレの金額についての考察を述べています。


筆者は専門家ではありませんし、被災経験もありません。なのであくまで参考程度に楽しまれると嬉しいです。

最後の項目で、参考になった記事や動画を貼り付けていますので、ぜひ一読ください。

災害時に家のトイレを使うな!

防災の準備で1番大切なのは水の確保。

その次が食料・防護用品と続いていくのだけれども、意外と見落としがちなのがトイレ問題。

大きな地震が起きると水道管がぶっ壊れて、水が流れなくなる可能性が高いんだよ。

水道水が飲めなくなるのはもちろん、トイレの水も流せなくなっちゃうんだ。

「備蓄してた水を使ってトイレを流せばよくね?」って思う人も多いだろうけど、それは絶対やっちゃダメなんだ。

排水管が破裂してると、その破裂してる部分に汚水が留まってしまう。つまり最初はトイレを流せるけど、段々詰まっていってトイレから汚水が溢れる地獄が生まれてしまうんだ。

だから災害が起きたら家のトイレは使わずに、自分の手で処理をすることになる。

簡易トイレについて

最も簡単なのは、簡易トイレを購入しておくことだ。

便座つきのバケツみたいな物にポリ袋を敷いて、それに向かって排泄をする。用が済んだら凝固剤や消臭剤をふりかけて、ポリ袋を縛ってゴミ箱に捨てる。

これなら快適に用を足せて、後片付けも楽に済ませられる。

ただ市販で「簡易トイレ」と称して売られている物は高い。少なくともセットになっているものを買うよりも、個別に買ったり、代替品を買うほうが経済的だ。

防災意識を高めたいなら迷わず買うべきだが、俺のような貧乏人にとっては「いつ来るか分からないものに5,000円〜10,000円も出すの……?」と尻込みしてしまう。


公衆便所について

「家のトイレが使えなくても公衆便所を使えばよくね?」と思うかもしれないが、それは全員が考えていることだ。

つまり災害が起きたら絶対に公衆便所はパンクする。長蛇の列が並ぶだけならいいが、それによって対人トラブルが起きるのは容易に想像できるだろう。

そして、貴方の家のトイレが流れないということは、公衆便所も流れない可能性が高い。

どこの誰が出したか分からない排泄物が便器に積み重なり、とてつもない悪臭を放つことだろう。

臭いだけだったらまだマシだが、ウイルス感染の危険も出てくるのが怖いんだ。感染症にかかっている人の排泄物があるかもしれないからね。

健康的な人間のモノであったとしても、排泄物には多くの細菌が潜んでいる。

なんにせよ、ウンチが人を殺せるのは歴史が証明している。不衛生な場所に近づかないに越したことはない。


避難所トイレ・マンホールトイレについて

災害が起きると仮設トイレが設置されるのだが、仮設トイレが使えるようになるまでにかなりの時間がかかる。

東日本大震災の時は約半分ほどの地域が、仮設トイレを設置するまでに1週間以上かかっている。

現代ではもっと素早く提供されるかもしれないが、それは被災地と被害状況によるとしか言えないだろう。

仮に仮設トイレが設置されたとしても、公衆便所のように多くの人が押し寄せる可能性がある。

設置してもらえるのはありがたいが、頼りにしてはいけないだろう。少なくとも3日〜7日くらいは自分で処理できるように準備をしたほうがいい。


野糞について

もし大自然に囲まれた田舎に住んでいるのなら、野糞をするというのもひとつの手段かもしれない。

トイレを済ませた後はシャベルか何かで埋めてしまえば証拠も隠滅できる。

そもそも人間以外の動物たちはそこら辺で排泄しているのだから、木々に囲まれてケツ丸出しのままひねり出すのが人の本来あるべき姿とも言える。

ただ僕たちは文明社会のなかに生きている。土地には所有権というものがあるのだ。

一見誰も管理してなさそうな森林であっても、誰かの土地である可能性が極めて高い。

そこで排泄をするというのは法律上、他人の玄関先で漏らしてしまうのと大差ないわけだ。

土地の所有者に見つかったら確実に嫌な顔をされるだろう。相手によっては思わぬトラブルに発展しかねない。野糞はリスクが高すぎる。


ペット用品で自作トイレを作るのがオススメ?

安く済ませたいのであれば、猫砂やペットシーツを使うという選択肢がある。

成人男性の1日の排尿量を1500mlと仮定すると、猫砂300gで1日分の尿を処理することができる。

猫砂は濡れると固まるので処理が楽だし、消臭効果も高いので簡易トイレを自作する際に優秀な材料となるらしい。

値段も7リットル(5〜6kg)あたり400〜500円で買えるので、経済的ともいえる。


ただし猫砂は猫が用を足すことを想定していて作られているもの。なので人間が出すおしっこでは量が多すぎて固まりづらいことがあるんだとか。

なので、心配ならばペットシーツと併用するのが良いかと。

そのへんのダンボールにポリ袋を被せて、底にペットシーツを敷く。その上に猫砂をかければいいのかなー…………というのが、俺が今考えている自作簡易トイレ像。


自作トイレにかかる金額は?

材料は以下の通り。値段は多めに見積もってる。
(成人男性の約2週間分を想定)

【バケツ】300円
【猫砂】500円(7リットル)
【ペットシーツ】1,000円(100枚)
【消臭ポリ袋】200円(30枚)
【消臭剤】300円
【凝固剤】300円
…………合計:2,700円


作り方は以下の通り。

  1. バケツにポリ袋を被せる

  2. 底にペットシーツや猫砂を敷く

  3. おしっこをするたびにペットシーツや猫砂を足す

  4. ウンチをした場合は猫砂をかけて、ポリ袋を結んでゴミ箱に入れる

という手順で使うことになる。

消臭剤、凝固剤は保険として買っておいているだけ。でもいくらあっても困らないので買っておくと良いだろう。
(バケツが300円なのを見て分かる通り、これでもそこそこ贅沢な計算をしているよ)

本当にお金がない場合は、「バケツ」「ポリ袋」「消臭剤」「ペットシーツ or 凝固剤」だけでいい。その場合は安くて1,500円程度で収まる。


人は1日に平均5〜7回ほどトイレに行くらしい。

ということは2週間で70〜100回も用を足していることになる。

Amazonでベストセラーになっている携帯トイレは100回分で5,500円(タイムセール価格)だった。

つまりペット用品を使えば、通常の約半額以下の金額で自作トイレを作れるということになる。


【最後に】猫砂やペットシーツはペットのためのもの!災害時に買うのは控えよう!

ペット用品が優れているのは事実なんだけど、それらは本来ペットが使うもの。

災害時にあわててペット用品を買ってしまうと、本当に使うべきワンちゃんやネコちゃんが困ってしまう。

だからペット用品を買いたいのであれば、災害が起きていない時に少しずつ備蓄しておこう。


簡易トイレを自作する際に必要なのは「バケツやダンボール」、「ポリ袋」、「凝固剤」、「消臭剤」、の4点だ。

逆にいうとそれらを揃えられればペット用品にこだわる必要はないし、もちろん簡易トイレセットのような物を買わなくていい…………というのが俺の現時点での考察。

防災にに関してはド素人が、ネットで調べて考えただけの意見なので、もっと詳しい方がいらっしゃったらご教示お願いします。


【参考サイト】

災害発生、その時トイレはどうする(PDF)https://www.mlit.go.jp/common/001180224.pdf


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