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宣伝会議賞は、実は国語力や教養より〇〇力、がいるんじゃないかなぁ、と思う理由。

私は、宣伝会議賞を受賞してから、その地方で
宣伝会議賞を受賞するための講座をしてくれないか、と
あるマスコミの人から言われました。

その地方で、宣伝会議賞を受賞する人は珍しかったからです。

それで、
広告講座の私と同じ生徒の皆さんのことを、思い出して
みました。
地方とはいっても、私の実家の地元民しかいない地方と
違って、一部上場大企業や官庁の支店が多い支店経済の
街です。
わずか15人定員の広告講座でしたが、
私より他の生徒の皆さんの方がとても優秀でした。

マスコミ業界や広告業界の人もいるし、支店経済の
街なので、大手企業支店勤務のエリートの人や、優秀な
国立大学の学生の人もいました。
私より、知性や教養があり、広告の知識も豊富でした。
なにより、私より言葉力があります。

宿題で、地元の県のコピーを書く宿題があって
皆が発表した時、英語がコピーに中に入っていたり、
英語だけのコピーの人もいたりして、ここの皆さんの
知性の高さがよくわかりました。

謙遜とかじゃなく、本当に、私は英語はおろか、
日本語も危うい。

私は、この講座を受ける前の2年間、建築事務所で
構造計算という図面のアルバイトをしていました。
デザインの設計図から、柱、壁、などだけ抜き取った
図面で、耐震性とか見る図面です。
図面には、数字と線しかありません。
デザインの設計図じゃないので、図面に日本語も
ほとんどありません。

だから、どんどん、言葉を忘れていきました。

構造計算の達人と話したら、その人はある時、事務所に
仕事漬けで食べる、寝る、数字と線の図面だけ見る、
だけしていたら、ひらがなを忘れてしまったそうです。
(新聞やテレビもみる暇もない)

信じられないかもしれませんが、長時間、集中して
数字と線だけの図面だけ見ている人ほど、ひらがな
を忘れます。

だから、〇〇県のコピーをかきなさいと宿題で言われて、
私は言葉が浮かばず、3本の平行線を書きました。

上の線は天国、下の線は厳しい地上、真ん中の線が、
ここの県、
天国ほど最上とは思わないけど、厳しい地上社会より
少し浮世離れしているような、天国に近い感じ、と
言うと、電通クリエイターの先生だけ、大笑しました。

ということで、本当に英語も日本語も言葉を知らないの
です。

もし、コピー作りの講師となるとすると、私より、知性も教養も
ずっと上の生徒に、私は何か教えることがあるのか、と
考えました。

なぜ、教養も言葉も知らない、私の方が受賞できたのだろう、と
考えました。

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