自分の町の家計簿を見よう! あなたの町は何にお金を使っていますか?
前のnoteで、住民税のしくみについて書きましたので、
今回は、「じゃあ、納めた住民税は何に使われているのか?」について、実際の市町村の家計簿(決算書)を使って見ていこうかなと思います。
今回扱う市町村は、富山市です。
こちらは、平成30年度の富山市の歳出(支出)です。
まず、すべての地方自治体で重要とされる3大費用について説明します。
ほとんどの県・市町村では、民生費・土木費・教育費と+α公債費に多くの税金を使っています。
1.民生費とは、生活保護や社会福祉にかかる費用のことをいいます。生活保護は、収入がない人や自分たちの収入だけでは充分な生活を送れない人に対して、お金を支給するしくみのことです。社会福祉は、支援や介助が必要な人を支援するためのしくみです。(高齢者福祉・障碍者福祉など)
2.土木費とは、町の建物などをつくる費用のことです。例えば、公園を作ったり、きれいにしたりするときにかかるお金のことです。道路をつくるお金も土木費に入ります。
3、教育費とは、学校の運営にかかる費用のことです。例えば、教職員や給食のおばちゃんの給料などです。
4、公債費は、借金を返す時にかかる費用のことです。県・市町村は、自分たちのお金だけでなく、人からお金を借りて町に必要な費用を負担しています。
ちなみに、県と市町村は厳密には仕事の役割が違います。ざっくりいえば、市町村が背負いきれない大きな仕事を都道府県が行ないます。実は学校関連の費用の多くも都道府県が負担します。
学校の運営にかかる費用は、1校で年間約3億円もかかるので市町村だけでは運営できないためです。
逆に、市町村は市民から最も近い存在であるため、市民と直接関係ある仕事を行なっています。例えば、生活保護や社会福祉などです。
つまり、都道府県は教育費が大きくなり、市町村は民生費が大きくなります。
今回扱っているのは市町村なので、1位が民生費35.6%、2位が土木費16.6%・・・ と、民生費の割合がダントツで高いことがわかります。
民生費を細かく見ると、障害者福祉や児童関連の費用・高齢者関連の費用が大きくなっています。生活保護に関係している扶助費も大きくなることも市町村の家計簿の特徴です。
今回の重要な部分のまとめをします。
自分の住んでいる町を知るためには、町の家計簿を見よう!
県・市町村の家計簿を見てみると、3つのことにお金を使っています。それは、
民生費・土木費・教育費
です。
1、民生費は、市民の生活を支援するのにかかる費用のこと。
2、土木費は、公園とかをつくるのにかかる費用のこと。
3、教育費は、学校の先生や給食のおばちゃんに払う給料(費用)のことです。
そして、都道府県は教育費が大きくなります。なぜなら、学校の運営には約3億円のお金がかかってしまい、市町村だけでは抱えきれないから。
市町村は、民生費が大きくなります。なぜなら、市町村は市民に最も近い存在であるため、市民の生活を支援する義務があるから。
以上!!
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