「反応しない練習」を読んで、メンタルが少し強くなった

「反応しない練習」(草薙龍瞬 著)のザックリまとめ&感想。
メンタル強化に最強な本だと思う。
※要約は、中田敦彦さんのYouTube大学の動画が面白くてオススメ!
有難い世の中になったもんだ。


ザックリまとめ

主には、悩み・欲求の反応があると客観的に理解する
→感覚を意識することで、反応から抜け出す(反応を止める)
これを繰り返そう、という感じ。

自己否定とか、自分が正しいとか、自信が無い・まだまだダメだとか、失敗するかもとか、他人にこう思われているとか、比較してこうだとか、競争とか、他人と同じ成果を手に入れたいとか、全部妄想。

頭の中にしか存在しない妄想は、真実でも無いし、役に立っていないから有益でもない、ただのヒマつぶし。
→妄想と感覚を区別して、感覚に集中しよう。妄想は手放そう。


感想

・この本を読んで特に良かったのは、人目を気にしないメンタルが増したこと!!
 演奏においても、例えば本番に、失敗を恐れて緊張したり、ネガティブな方向でお客さんや審査員の目を気にしたり、過去に手が震えて上手く叩けなかったことを考えたり、そういうことは全て、ただの妄想でムダなこと。
自信が無い、まだまだ、という判断も要らないし、あの人と比べて上手・下手というのも、無意味で不合理な思考。
 他人に目を向けた状態から降りて、ただやってみる。自分のことに集中する。
 あの人に認められたい!お客さんを楽しませたい!というのは、モチベーションとして使うのはOK。目的にすると、認められず不満、という不快になりがち。気を付ける。

・競争社会の中で、SNSを見れば学習し続けたりバリバリ働く人々、しんどくなるから見すぎないようにしていたけど、比べることも競争も、本来は妄想かと思えば気は楽になる。努力は大事だけども。比較でへこむならそれはムダな反応。そういう人はよく頑張っていると敬意を持てばいいようだ。
自分に対して否定する判断も要らない。どんな自分も肯定する。等身大の自分しかいない。
要は、周囲を気にして落ち込むのってムダで、しなくていい。楽しいとかプラスな反応(快)は、大切に、増やしていってOK。

「あの人(家族・世間)に認められたところで、それが一体なんなのだ?」と書いてあったのがなんか笑えた。

・本番前とか緊張した時は、「緊張している」と認めて、体の感覚を意識するようにする。要らない妄想はしない。これを繰り返して修行してみる。
そもそも人目を気にしない力があれば、失敗したからってそれが一体何?というところか。失敗したら、それを受けてどう対応するかを考えてやるだけ。「とりあえずやってみる」は最近の方針とも一致していて、これでいいのねと分かった。


この本は、友人が「できたらすごい効果ありそうだけど、実践が難しい!」と言いながら教えてくれた。ブッダの合理的な思考法、とのこと。たまに仏のようだと言われる私でも、少し難しくて、読み切るのに苦労した。でも考え方は面白いので、時々読むようにしている。

過去、人の目を気にした上での行動とか、世間一般のレールに乗って当たり前、という前提でアレコレ考えていたように思う。無職になってようやく、"普通"とか"世間一般"って何ぞや?と気付いた。

集団行動の中で、大多数の意見が正で流されざるをを得ないことはあるけど、その場を乗り切る技としてはそれでもいいけど、自分の価値観はそうでなくていいなーと思う。

今でも人の目は気にするし、気にしないようにしつつ気にしているけども、やたらに比較して落ち込んだり、相手が嫌な気持ちを抱いたんじゃないだろうか…と悲観的に考えたりすることはなくなった。
一度、自分の行動であの人を嫌な気分にさせたかも…と悩んだときにこの本を読み返して、たしかめようのないことは放っておく、相手の反応は相手にゆだねる、とあって、それもそうやな、とアッサリ解決した。(少々、素直で単純な思考回路なのもある)
ネガティブな気分になったかもしれない…と勝手に考える方が相手に対して失礼かもなとも思えるようになった。

この本では妄想を手放そうと言っているけど、人間、なかなか実行が難しい。常に妄想しまくりよ。ブッダへの道は遠い。
ということで、どうせ妄想するならポジティブ妄想をして楽しもう、と考えてみるのはいかがでしょうか。悪くないと思います。


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