見出し画像

【海外記事】新しいデザインジェネラリストの時代

本日はこちらの記事を読んでみます。なお、画像も以下から引用します。

本日もよろしくお願いいたします。


新しいデザインジェネラリスト時代

1990年代、UXデザインは更地の状態で、多くの企業がその重要性をただ理解し始めた段階でした。なぜならその概念は全く新しい未知の領域で、企業は現在のようなUXデザインの専門人材を雇うことは考えていなかったのです。
その代わり、彼らはデザインジェネラリストに頼っていました。デザインジェネラリストはユーザーリサーチからビジュアルデザイン、プロトタイピングまですべてをこなせる人材です。

あの頃は、UXデザインの考え方は発展途上で、企業は物事を前に進めながらその理解も深めていきました。UXデザインジェネラリストはこの過程において、彼らの幅広いスキルセットを活用しながら様々な課題に挑戦する上で重要な役割を果たしました。

今日においてはこのようなことはなく、UXデザイン領域はより専門的なものとなり、役割が明確化されています。


デザイン専門チームの活況

Source: Bintang Grendis on Dribbble

2000年~2010年代においては、企業は劇的にデザインチームへの投資を始めました。彼らは、人々に寄り添うプロダクト開発とビジネスの成功を生み出すためには良いデザインが重要な役割であることに気づきました。
企業投資の流入によって、デザインチームの変革がなされていきました。

この中でUXデザイナーやビジュアルデザイナー、リサーチャー、UXライターなどの各デザイナーの専門領域をデザインチーム内で明確に定義するような動きがありました。

この新しい組織構造はそれぞれが何をすべきかを明確に認識できるため、物事を前に進めることに役立ちました。

しかし、いくつかの困難ももたらしました。


隣の芝生は青くない

Source: Bintang Grendis on Dribbble

一方、この専門化された役割によってチームメンバーにそれぞれの専門領域に対して高度な仕事を要求するようになりました。

しかし、膨大な専門デザイナーを抱えることは企業にとって必ずしも良いことでもありませんでした。各デザイナーは特定の専門領域で優れた成果をあげましたが、チーム全体としては期待していたようなパフォーマンスを得ることができなかったのです。

専門化された役割はチームの機敏性を損なうリスクを持っています。プロジェクトは細分化された考え方と、チームメンバー間の協業の制限によって、複数の分野に跨がる課題に直面することになりました。チーム内の横の連携が迅速に機能しなかったのです。

企業の立場からすると、これらの非効率性は競争力と市場への反応速度に影響を与えるものでした。


デザインジェネラリストの場合

最近ではT型人材の潮流を受けて、デザインジェネラリストへの移行が叫ばれています。T型人材とは、幅広いスキル(”T”の水平方向部分)を持ち合わせながら、1つの領域において深い専門性を有する(”T”の垂直部分)人材を指します。

このような多様性あるスキルセットによって、デザインジェネラリストは業界内における業界で変化し続ける需要に適応しつつ、複雑な課題に対しても挑戦することができるようになります。


AIツールがこの流れを後押ししてくれる

これに加えて、AIツールはデザインジェネラリストをサポートしてくれます。これらのツールはワークフローを最適化させ、効率化を推し進め、様々な分野のデザイナーが力を存分に発揮できるようになります。

ジェネラリストはこれらを使って幅広いプロジェクトに対して精度と機敏性を持って対応することができるようになります。

これらのツールによって幅広いデザインを習得することができます。


デザインチームにスイスナイフを持とう

かつてはジェネラリストの存在が欠点と見なされていましたが、現在ではこの考え方を再考する必要のある段階に来ています。ユーザーリサーチやプロトタイピングのような様々なデザインを扱えるデザイナーの存在の重要性が明らかになりつつあるからです。

私達は幅広い分野のデザインに精通した人物を必要としています。

あたらしい時代のジェネラリストの重要性を認識することが、過去に過度に専門化されすぎたデザインチームの課題を解決するものとなるでしょう。


感想:幅広いことができる、ことよりも幅広いことに興味を持てる、人材が必要なのかも

記事では幅広いデザインの素養を持ちながら、それらの能力をAIによってさらに高度なものへ深化させていくということが述べられていました。

確かにこの主張はその通りと思いつつも、個人的には(もっとAIのちからを過信するなら)スキルよりも様々に幅広いことに興味を持つ好奇心が重要な気がします。

もう誰でもある程度以上のものがAIが適切に出力できる時代においては、デザインに限らずビジネス、プログラミングなど幅広いことに関心を持ちながら、それらに対して自分がどう貢献できるかを考えて行動できるマインド部分が重要になってくるような気がしました。


個人的に気になった海外記事を週数本メモしていますので、よければフォローおねがいします

ポートフォリオ

X(noteの更新などをお伝えします)
https://twitter.com/yamashita_3

__________________________________________________________
#デザイナー   #UIデザイン  #UX  #UXデザイン  #UI  #海外記事翻訳

サポートいただいたお金は今後の発信活動に関わるものに活用させていただきます。