【海外記事】UIデザインの色彩がユーザーに及ぼす影響や傾向を調べてみた
本日はこちらを読んでみたいと思います。また画像に関しても以下から引用しています。
長いので2回程度にわけて記事化する予定です。
本日もよろしくお願いいたします。
UIデザインにおける色彩心理学~ユーザーへのインパクトとコンバージョン率
色は人々がデザインをどう受け取るかという観点に対して非常に重要な役割がありますが、多くのデザイナーは自身のプロジェクト内で良いカラーパレットを作ることの重要性を軽視する傾向があります。
結果として、製品に対する悪印象をもたれるカラーパレットによって多くの努力が無駄に終わってしまうのです。
この記事では色が年齢、性別や文化ごとにどのような影響を及ぼすのかを調べたものであり、色がもたらすUXやコンバージョン率への影響を明らかにします。
さあ、生活の中にある実例や調査結果から色の力の謎を解き明かし、魅力的で効果的なデザインを作りましょう!
年齢と色の好みの関係性を解き明かす
様々な年齢層が異なる感情や経験を共有しているため、年齢は色の好みに対して非常に大きな影響を及ぼします。
あなたのターゲットオーディエンスの年齢は、特に色の好みに関してマーケティング資料に対する認識に大きな影響を与えます。年齢の異なるグループは様々なテイストや、色の好みがあり、これによって劇的にマーケティングの結果が変わってしまうくらいのものです。ここでは各年齢ごとに、色に対してどのような印象を抱いているのかについてまとめます。
子供(0歳~12歳)
赤や黄色、緑のようなビビットで楽しい色に子どもたちは注意を向ける傾向があり、彼らの好奇心と想像力を刺激します。
ティーン(13歳~19歳)
ティーンエイジャーは彼らの反抗的な性質を反映する、大胆で流行の色に惹かれることがよくあります。
ヤングアダルト(20歳~35歳)
この年齢層は実験的なものにも旺盛で、鮮やかな色も控えめな色も使いながら彼らの個性を演出しようとします。
中年層(36歳~55歳)
彼らはステータスやプロフェッショナルなイメージを好む傾向があるため、落ち着いている色を選択する傾向があります。
シニア(55歳以上)
シニア層の人々は青やパステルカラーのような落ち着きある色を好む傾向があり、リラックス感や安らぎのイメージを持ちたがります。
Color Psychology and Color Therapyという本によると、青は赤に比べて人生を通してずっと好まれる傾向があることや、黄色はどこの地域でも子どもたちに好まれる傾向にあるということが明確に示されています。
私達は年をとるにつれて長周波の色(赤、オレンジ、黄色)よりも短周波の色(青、緑、紫)を好む傾向があります。
性別と色の傾向:違いを分析する
性別による色の傾向の違いはあるのでしょうか?
確定的な結論は調べた中ではありませんでしたが、いくつかの研究で男性と女性によって男性的・女性的ないろを選ぶ際の傾向の違いを論じているものがあります。
研究によると男性は一般的には明確でコントラストの強い色を好む傾向があり、一方で女性はソフトな色を好む傾向があることが示されています。
しかし、どちらの性別であっても青と緑のような色に対して好意的な印象を持つようでした。
面白いことに、紫はより女性に好まれる傾向がある一方で、男性にはあまり好まれていないことがわかります。色の好みは性別によって明確にことなるものの、これはステレオタイプな思考を避けるのに良いデータです。
いくつかわかった傾向を以下にまとめます。
女性的な色:伝統的に、ピンクやラベンダー色のようなソフトで温かみのある色が女性的な嗜好と関連付けられていましたが、現代的なジェンダー規範の中ではそのような結びつけに対して疑問が投げかけられています。
男性的な色:青や緑のような色はしばしば男性的と認識されていましたが、これらの認識もまたかわりつつあります。
文化的な違い:色の選択における多様性を捉える
文化的な背景は私達の色の好みにも影響をもたらすもので、文化的な感覚をデザインに取り入れることは必須要件でもあります。文化的な色のルールを理解することは、WebやUXデザイナーにとって必要な事項で、特にウェブサイトやプロダクトで特定のターゲットを定める際には考慮する必要があります。ここに色にまつわる気をつけるべき文化的な関連性をいくつか記述します。
白:西洋の文化においては、白は純真無垢な色と見なされますが、インドやアジアにおいては死者への哀悼を示す色の意味を持ちます。
赤:多くの文化圏で愛や情熱と結び付けられる色ですが、危険やお祝いなど、文脈によって様々な意味合いを持つ色です。
→次回へ続く
感想:広い視点から色について理解できる(青ってやっぱ万能)
あらゆるデザインをやっていく中で常に考えなければいけないことであるのに、意外とちゃんと知識を得ようとしづらいのが色についてではないでしょうか。(自分だけ?)
人並み程度にはもちろん色の知識は得てはいるのですが、今回のような内容は結構興味深いものでした。
特に、自分が以前読んでいた色の本などではオレンジが世代や性別問わず好感をもたれやすい色である、ということが述べられていた気がするのですが、こちらの記事では青や緑の色がかなり色んな世代で受け入れられやすい色だということがわかりました。
だから世の中のUIなどでは青系や緑系の色が多く、自分も無意識的にそちらに引っ張られてしまう思いが常にありました。
しかし、差別化、ブランド化の観点から言えばやはり他との違いを明確にする意味でも積極的にこれらの色とは別の色を選択することも必要になってくるかと考えます。
ターゲットについて深く理解し、そのターゲットにきちんと届くような適切な色使いを考える上で、こちらの記事は色々と学びになりそうなので、次回の後編もぜひお付き合いください。
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