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結婚願望0のアラサーがYouTubeを50本以上見て結婚について考えた

「40代婚活女性はこんな男性を狙え!」という動画をリピート視聴している婚活女性界唯一の30代男性です。

実は今度友人から女性を紹介されることになりました。

その女性は友人の奥さん(奥さんとも何度か一緒に食事しました)の会社の同僚の方だそうなのですが、「ぜひ一度会ってほしいんですが」と言われて会うことになりました。

そんな風に人を紹介してもらえることは嬉しくもあり恐縮してしまう気持ちもあったりなのですが、何よりもまず自分は一度2年前に離婚を経験していることもあり結婚にはあまり前向きに考えられていない状況だったりします。

そんなことをお伝えしつつも「それでも一度話だけでも。相手の方もバツイチは気にしないそうだし。」とのことで、とりあえずお話だけ伺うはこびとなりました。

ただ、状況を聞くまでもなく想像通りだったのですがお相手はかなり結婚に焦っている様子で、話をするにしてもある程度具体的な自分の結婚観のようなものは整理した上でお伝えしなければならないな、と思いここ数日何本も婚活や結婚系のYouTubeを見ていました。

離婚を経て、また一周回ってまた結婚について考えている自分が滑稽にも思えるのですが、自分なりの考えをここにつらつら残しておこうと思いました。



結婚することで自分は何を得たいのか

この命題に対しての明確な答えがないのが今回の大きな悩みのポイントでした。

自分は大学時代から10年以上一人暮らしを経て結婚し、その後また一人暮らしをしている中でしみじみと実感してしまうのが、一人暮らしの心地よさです。

時間もお金も人生設計も、誰にも縛られず自由に思考することができ、考えを何度変えることも自由です。

どこへ旅行へ行っても、一人ならプランの変更だって自由自在。

毎日食べるものもその瞬間の気分で決めてしまうことができます。特に自分の場合はめんどくさがりな上に食べ物にこだわりがないため、豆腐、納豆、サラダ、そば、シリアル、プロテインでほぼ平日の食事ルーティンを回してしまっています。

完全に典型的なこじらせ30代男なのですが、そんな自分が改めて結婚と向き合うとき、その先に何を求めるのかを改めて考えてみました。

ただ一人で考えてもこじらせた30代男の固いアタマでは限界があるため、様々な意見を取り入れるべくYouTubeという現代の知の泉のちからを借りることにしました。

YouTubeには婚活系チャンネルをはじめ、多くの動画で結婚論が展開されているようなものが多く、それらの知識を借りながら「結局結婚するメリットってなんなの?」という部分の情報収集をはじめました。

ただ、無数にある結婚系チャンネルでも結局言ってることはだいたい同じだなぁという結論に至ったため(ビジネス系YouTubeとかもそうですよね)、ざっくりとそれらのチャンネルの論点をまとめてみたいと思います。


共働きによって家計の経済力を高める

これは実は結婚する前に何冊か読んでいた書籍にも大きく取り扱っていたメリットでした。

やはり同様にYouTubeでも大きなメリットとして取り上げられていました。

その論調をざっくりまとめると、共働きで収入は2倍になるけれど、食費や家賃などの生活コストは2倍にはならない、というもの。

さらに二人で暮せば色々な税金面での免除や、会社の福利厚生を得られる機会もあり、非常に結婚はコスパが良い、というお話です。

ただ自分の場合はあまり経済的な困窮はないし、今以上に生活レベルを上げたいという欲求もありません。

というかそもそも経済力を高めることが目的となる結婚て仕事じゃん、とも思ってしまいました。結婚生活という仕事をこなすことで経済力を獲得する労働活動なのか、と。

そのためこの論には心動きませんでした。


老後の不安をなくす

これもよくありますがこれもひどい。老後の不安ってなに?

ある動画で語られていた論が面白くて笑ってしまったのですが、その方は今結婚に不安を抱えて結婚に踏み切れない人は愚かだと強く言います。

今結婚に踏み切れない人は、結婚生活や子育てなどで一時的に奪われる目先の不自由さにばかり目を奪われていて、将来の老後のことを考えていない、とのこと。

その方が言うには結婚生活で生まれる不自由は将来への投資であり、その不自由を享受することで老後安心して暮らすことができる、という論調でした。

しかしその肝心な「老後の不安」の部分への具体的な言及がない上に、「結婚生活は不自由で苦しい」っていうことを暗にほのめかしている時点でセルフ論破してないか?と思ってしまいました。老後が不安なら老後に結婚すればいいじゃん・・・。
いや、その不自由が嫌なんだし老後にも不安がないから結婚したいと思わないんですよね。。


愛を育む

これも老後の不安をなくす、に非常に似ていると思うのですが愛を育んだ先に何があるかがピンときません。

この方が言うには「恋は男女の生物的な欲情で自然と盛り上がるものだけれど、結婚生活でしか愛は育めない」というもの。愛はお互いの安心感やそこからくる幸福感を得るものだというはなし。

確かにこれはそのとおりだと思うのですが、私は「じゃあ幸福感以外で愛を育むことによってどんな良いことがあるんですか?」という部分が気になってしまいました。

幸福感を得られるとして、その幸福感という感情が前述の「老後の不安」と同じで漠然としているし、何より自分は幸福感を求めていない。そもそも1度結婚生活をした上で今の生活のほうに幸福感を感じていたりします。

しかしこの動画ではそんな「恋」と「愛」の違いについての説明に終始して、しまいには「恋と愛を分けて考えられないからお前たちは結婚できないんだよ!!!」と半ギレになる始末。

いや、サムネの通り結婚する意味を僕に教えて下さい。。。


日本経済のため、日本の将来のため

結構昔ですが、NewsPicksの動画も面白かったので取り上げます。

この中で「少子高齢化が進む日本の経済に世界が見向きもしなくなっている(から結婚して子供を作るべき)」という意見もありました。

これは言うまでもないですが、日本のために結婚するぞ!なんて人いないですよね、。

自分は別のかたちで日本の将来に貢献します。


不自由を得ることで自由とクリエイティブを得る

これも上の動画で言われていたことだったのですが、この観点に関しては自分も納得しました。

自由が制限されているからこそ、限られた自由の中でどのように人生をやりくりするか、というのは非常に人をクリエイティブにすなぁというのは自分の結婚生活を通した実感としてもありました。

例えるなら運動部と帰宅部の高校生の差のようなものと思っていて、高校時代に帰宅部になった学生と運動部になった学生とでは自由な時間に雲泥な差があるにも関わらず学力差ってそこまでなかったり、むしろ過酷な運動部員のほうが成績がよかったりする現象を目にしてきた方も多いかと思います。

結局制限なく自由が与えられてしまうと自由を際限なく浪費してしまってむしろ不自由になる、みたいなことってあるなぁと思います。

実際自分も時間の使い方が離婚後かなり雑になっている実感があり、なんとか怠け者な自分を奮い立たせようとしている毎日です。

・・・いやいや、でもやっぱりこの論点もかなり無理矢理というか回りくどい気がしてしまいます。

あえて自分にプレッシャーをかけることで生活のハリを持たせるために結婚ってするものなのでしょうか・・・


自分には夢がない

ここまで述べてきたように、やはり世の中で語られる結婚のメリットにはどうもピンときませんでした。

これらの情報を得て改めて感じたのが、そもそも結婚というものが性欲という種の保存を行うための動物的本能をベースとした依存関係の構築であり、ミニマムなコミュニティ形成にあるということ。

その前提には「本能的な孤独への恐怖」があるということ。

ただ、自分の場合(恐らく独り身の男女の多くがそうであるように)どうしても「孤独への恐怖」を感じることができません。

だからどんな結婚系の動画を見ても自分の芯にまで言葉が届かないような感覚がありました。

しかし、もっと結婚というものを大きく捉えて「人間の補い合いの関係」とするのであればもしかしたら自分の結婚観も見えてくるのでは?とも考えました。

お互いにないものを補い合って支え合う、ある種会社組織のような関係を前提に考えたほうが非常に自分の中の結婚観がまとまりそうな気がしました。

そこで思ったのが、自分には夢がない、ということ。

夢のような人生をかけて達成したい目標がないからこそ、自分は少しでも給料をもらえる会社へ転職して、コツコツと投資をしながら30代での早期リタイアを目指しています。

やりたいことがないから、とりあえず死なない経済的なセーフティラインを確保しておきつつ、のんびり好きな場所で気ままに暮らしていこう、というのが自分の人生プランです。

しかし、そんな自分にはない大きな「夢」を持つ女性が現れたとしたら、もしかしたら良い結婚ができるのではないか、と考えました。


理想の結婚は"パトロン"

そんなこんなで自分が行き着いた理想の結婚はパトロンのような関係なのかもしれないと思いました。

何か大きな夢を持ち邁進する妻を横で支援するような関係性が自分の理想像に近いように感じました。

その支援は経済的な面だけではなく、自分の本業であるデザインや、趣味の音楽制作などでもサポートができるかもしれない。

「結婚は共同事業」とか「家計の共同経営」なんていう言い方もよくされますが、自分が目指すのは比喩ではなく本当の意味での社会的意義のある共同経営ができる関係がいいなぁと思いました。

色々悶々としていた数日だったのですが、一つの納得できる答えにたどり着けたことでほっとしている自分がいます。


時を戻そう

さて、ここまでだらだらと書き連ねてしまいましたが、そもそもこんなことを考えるきっかけとなったのは知人の紹介でした。

今月、その方との初対面がセッティングされていますがその場面を想像してみます。

雑談もそこそこに、お互い良い歳なので踏み込んだはなしも出ることでしょう。

お相手「どのような結婚生活が理想ですか?」

ぼく「まぁ、僕がパトロンになるような、そんな関係性が理想ですね」







ぼくの婚活にご期待ください!!!!

この内容はstandFMでもしゃべっています。

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@やました
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読んでいる本のメモをつぶやいています。

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