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#007 読書感想文 私たちはどのような世界を想像すべきか

読んだ本の紹介


各分野の専門家が自らの研究の入り口を学生に紹介するようなものである。そこには大きな「考える」ポイントがあり、先生による「問い」が投げかけられている。

この本を読んだ理由


この本の一部を執筆されている先生の本を探していたところ、この本を見つけた。


あらすじ


今、現在進行形で行われている事象に対して私たちはどのように向き合い、考えていくべきなのか。知の巨人ともいえる専門家が分野ごとに紹介してくれる。

その本を通じて分かるのは、どこかでつながっているところと切れているところが存在しているということだ。


良かったところ


全く意識しなかった分野ではどのようなことが研究されているのか、またその先生がどのようなことを考えているのかを知ることができる。

ただし、それは入り口に過ぎないため、詳しく知ろうとすると何歩も歩いて行く必要があるから注意が必要である。

5年後、10年後からこの本を再度読んでみると情報が古くなっていることに気づくだろう。値段も安くなっているに違いない。そして、誰がそんな考えと一笑してしまうかもしれない。

しかし、ここが今の到達点であり、その「今」を知ることは非常に難しいことであることを認識しなければならない。

気になる箇所


①「答え」はここに書かれてはいない。そのため、深い知識などを求めてこの本を読むと少し印象が異なるかもしれない。ただ、「今」をまとめることは非常に困難であることを私たちはあまり知らない。

②本の中にも書かれているが、日本人向けに書かれているこの本には注意が必要である。これは日本人の先生が中心となって(外国の方もいらっしゃるが)日本語で書いた本である。それを意識で切れば問題はない。

③専門分野と共通項の割合というのが非常に面白い。そして抽象的なことと具体的なこととの割合も異なる。先生が何を大事にして、物事を述べようとしているのかを読みながら学ぶことができる。

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