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#3|海外帯同、孤独を感じているのは自分だけ?

アメリカで過ごす冬のシーズン真っ最中です、マドンナです。
週1回更新しようとしていたnoteですが、子供たちのSnow dayによる休校が相次ぎ早速投稿できませんでした。笑

アメリカの小学校はスクールバス送迎がある以上、雪により安全に送迎が出来ないとなると、すぐに学区管轄から休校の連絡が入ります。
私たちの学区ではメールと前日夜22:00頃、もしくは朝5:30頃にメッセージ電話が来るので、そちらで休校を確認。
明け方に電話が何度も来ていたときは「何事だ!?」と焦りましたが、自動音声なので無視して大丈夫とのこと。
子供たちと1日過ごしていると結構あっという間なのですが、いきなり休みになったりすると結構気疲れします。笑
冬は孤独感が増すので忙しいほうが良いかも、なんて思ったりもしますが。

さて#3の今回は、アメリカ駐在に帯同している中でどうやって孤独感と向き合っているか、私なりの思考法をお伝えしようかなと思います。
似たような境遇の方のお話も是非聞いてみたいのでコメントはお気軽に!

異文化コミュニケーションには高い壁がある

前回#2|0.00…%の存在意義|マドンナ@駐妻として生きる (note.com)、少し現在の居住地のことについて書きました。
アメリカの田舎でアジア人が0.2%ほどしかいない超マイノリティで生活しているのですが、ここではぼっち生活に耐えられる人のみが生きていけます。
日本で1人でも平気で生きてこれたよ~という人は、海外帯同は合っているかもしれません。

従来人は、人とのつながりで生きていると言います。
いきなり哲学か?というツッコミが入りそうですが笑、
人の幸せの定義で有名なハーバード大学医学大学院精神医学教授、ロバート・ウォールディンガー氏の研究によると

「慢性的な孤独感は、1年あたりの死亡率を26%高める」

という結果が出ているくらい、人とのつながりは大切なもの。
そして人間の孤独感は誰にでも身近にあり、感じやすいものなのだそうです。
死別した配偶者を追うように亡くなるといったことも、この研究結果を見ると因果関係がありそうですよね。
ロバート教授のことを知って色んな記事やTED動画なんかを見たときに、
「海外帯同することで慢性的に孤独感を抱え、寿命を縮めながらも生きてる私、エライ!!」なんて思ったものです。笑

私は幼少期から人とのつながりやコミュニティを大事にしてきた人で、
小学校が終わると放課後は友達と毎日のように遊んだり、
大学進学を機に上京したときもひとりぼっちからのスタートでしたが、
寮で出来た友達、勧誘されたサークルで出来た先輩や後輩、
アルバイト仲間、クラスメイトなど、
沢山の人に支えてもらいながら生きてきたという実感があります。
前回の駐在でも現地アメリカ人ママともすぐに友達になれました。

しかし、ゼロイチのコミュニティ形成や人間関係構築をしてきた経験があるにも関わらず、今回の駐在では本当に上手くいかない。
まず私の英語力がネイティブではないことで相手との壁が築かれる。
次に私がマイノリティすぎる&相手がマジョリティすぎるのが原因かなというのが、現状の結論です。

なんせ相手はほとんど【日本】という国があることを知っている程度ですから、めちゃくちゃ難易度が高いのは当たり前です。
(ちなみにここは先進国、アメリカです。アメリカは広い…)
それに加え、政治的側面でいえば共和党支持者が圧倒的に多い地区。
「圧倒的マイノリティ」と「結束した圧倒的マジョリティ」という構図。

とはいえ私の中で「またまた~異文化なんて関係ないわ、(前回のアメリカ生活でもできたし)私ならできる」なんていう根拠のない自信があったので結構頑張ってはみたのです

が。

残念ながら、ここでは現地のアメリカ人と知り合い打ち解けられたかな?と思っても簡単に裏切られる、という経験を何度かしました。
小さいことですが来週〇曜日にまたここで会おう!なんて言われて連絡したらそのまま音信不通、ということも何度もあります。
この2年で途中、人間不信になりかけました。笑

マイノリティもほどほどに、ってやつですかね。
異文化コミュニケーションは難易度が高い、ということに気付きながら諦められない瞬間も常にある。
悔しいけど私が超えられない壁はあるなと、寂しい気持ちになることがあります。

自分のことを誰も知らない
興味を持ってくれない
仲間がいない
相手は自分を見定めているだけだった

そういった小さな悔しさや不安が積もり、孤独感がますます増大していき、私のメンタルを蝕んでいきます。

孤独すぎる…辛い。と感じた時にまず考えること

で、最終的には

自分の意志でもないのに知らない土地にきて、何とかコミュニティに溶け込もうとしているのに全然出来ない!!
何で私がこんな苦労をしなきゃならんのだ!
…でも自分がもっと英語が出来たら変わったかもしれない。
もっと面白い人だったら…ダメだな私…
そして気軽に愚痴をこぼす人もいないな。。

…孤独すぎる…辛い。泣

これが私が孤独感に陥る時の最悪メンタルです。笑
大体はじめは怒りの気持ちが沸きおこるのですが、そのあと自分を責め始め、しまいには悲しい気分で奈落の底へ。。。

でも最近気づきました。

こうなった時にはまず、
すでに私がつながっている人に想いを馳せると少し気が楽になるのです。
時差の関係で親や友人に話せる時間は限られているので頭で考えるだけでも良いのですが、心があったかくなるのを感じられればもう大丈夫。

孤独感は誰かが身近にいないと不安、という感情から来ているものなのかも。
実際、私はひとりじゃない。
孤独じゃない。

全方位で理解者である夫もいるし、
私を母として必要としてくれているわが子もいて
遠くから応援してくれる両親や兄弟、友達もいる。
ちょっと車で移動すればアメリカ人ママ友に慰めてもらえる。

私の周りにいた仲間たちが物理的に離れているからこその孤独「感」だな。
「孤独」と「孤独感を持つ」ことは違うものだ。

これが腹落ちする瞬間があると、ふっと心が軽くなっていきます。

今おかれた場所では孤独に感じることがあるかもしれないけど、
必要以上に孤独を感じることで自己肯定感を下げる必要はないのだから。
きっと大丈夫。自分を追い詰めすぎないでいこう。

そうやって気持ちが上向いてきたら、あとは自分なりに持っているリフレッシュ方法を実践して、最悪メンタルから脱却してまた頑張れるようになる!
そんなルーティンを繰り返しています。
リフレッシュ方法はまた別の機会にシェアしますね。

ちなみに、お釈迦様がひとりで悟りを開いたのは35歳だそうです。
お釈迦様ですら孤独感と闘っていたなんて知ったら、自分の悩みがちっぽけに思えるのでこれも孤独感と向き合う思考法かもなと思ったりもします。

自分が何かに忙殺されている場合、孤独感を感じることはありません。
でもふとしたときにふっと忍び寄ってくる孤独感。
日本では感じえなかったこの孤独感との向き合い方は、私にとっては
人生観を変えたことの1つだと間違いなく言えます。
そして、さらにメンタル強靭化していると実感しています。

というわけで長い冬のように長い文章になってしまいましたが笑、いかがでしたでしょうか?
孤独の研究者や専門家ではありませんが、私のこの経験が誰かの役に立ちますように。

それでは皆さん、Have a great day!!

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