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原始的身体感覚

最近、ダンスをしたり、海や温泉に入ったり、
自然の中に身を置いたりしていると、
生き物としての何か味わい深い感覚を覚えることがあります。

生まれてすぐできること

私たちは何もできなかった赤ちゃんの頃に比べると、
成長するに従って、様々な体験をし、学び、
いろいろなことができるようになってきました。

とは言え、全てが成長とともに培われてきたわけではありません。
生まれた瞬間からすぐにできることもありました。
たとえば、お母さんのおっぱいを探して吸うとか、
手を握るとか、息を吸うとか、心臓が動くとか、
誰からも教えられてもいないし、見て学んだわけでもありません。
五感と呼ばれる素晴らしい感覚も備わっています。

これらの私たちが生まれつき持っている無意識に起こる
動きや感覚は、もともと命を守るためのものであり、
成長・発達する上でも土台となる重要なものでもあります。

成長した段階では、転んでとっさに手をつくとか、
恐怖で思わず叫ぶといったことも、
反射的に起こるもともと備わった感覚や反応のひとつです。
この感覚はとても大切で、快感・不快感を判断する
基準となっていきます。

成長すると変わること、残ること

成長とともに、当たり前になって行ったり、
これはしてはいけないと気づいてやめたり、
私たちの行動や反応には変化が現れてくるはずです。

発達障害の子供には、防御反応であるこの原始的な感覚が
残ってることが多いようで、これを「原始反射」と
いうそうです。
人の手を即座に払いのけたり、
肌に合わないものが分かったり、
人が通ったり、近づくことにビックリしてしまうなど、
人によってそれぞれ異なることが起こります。

ペアダンスをしていると、気持ちよく踊れる相手とは、
瞑想のような時空に入り込むこともあれば、
ダメな人(リーダーさんごめんなさい)とは、
頭で大丈夫と思っても、反射的に相手をはねのけたり
距離をとったりしてしまうことがあります。
私はやっぱり発達障害なのかしら?と思うこともしばしば。
でも、原始反射というよりは肌感覚が合わないとか、
または、生理的に無理ってことなのかもしれませんが…

音が鳴るとリズムをとり体が動いてしまう、喜びを感じるといったことは、私たちのDNAに刻まれた野生的な感覚ではないでしょうか?踊ることも原始的感覚の一つの気がします。
UnsplashのScott Broomeが撮影した写真

満足させる、消化させる大切さ

そういったとっさに起きる反射や感覚を改善させるのに必要なことは、
その感覚を満足させることと、慣れていくことだそうです。
満足できてないことを気が済むまで行うことでホッとするというか、
手放せることってありますよね。

病気の治癒もこれと同じようなことだと言えます。
ホメオパシーでは身体がしたいことをさせて満足させるために、
今ある状況を起こさせる物質から作ったレメディを摂取します。
熱があれば必要な温度を短時間で出させたり、
排出しなくてはいけないものがあれば、楽な方法で出させます。
嫌な部分はショートカットさせながら、
気がすむまで体験させることで健康を取り戻すことができます。

子供や大人に対してできること

話を戻しましょう。
原始反射が残っていることで発達障害と言われる状態となり、
生活が困難になったりすることもあるようですが、
食事などの生活習慣を変えたり、運動をしたり、
ハーブやアロマ、ナチュロパシーやホメオパシーなどの自然療法
を使うことで改善することができることがあります。
実際に、私はCEASE Therapist(※)として症例も見てきています。

また逆に、大人が失ってしまった原始的な感覚を取り戻すことで、
しあわせや健康を増大させることもできると思います。
原始的感覚を取り戻すためには、古来より伝わるお祭りや祈り、
喜びや鎮魂の場で行なっていたことが参考になりそうです。
音に合わせて体を動かしたり、声を出したりすることや、
体や家をデコレーションしたり、絵を描いたりすることが
一役買ってくれそうな気がしています。
そういう視点で見ると、歌やダンスを始めとした芸術も
自然療法と言えるのではないかと思い始めました。
実験的にいろいろな形でイベントなどをしてみようと思っています。

Love and gratitude,
Madoka x

2022年8月のcirculus新月メルマガより

※CEASE TherapyはComplete Elimination of Autistic Spectrum Expressionの略で自閉症など発達障害をホメオパシー他自然療法で改善させるセラピーです。資格を持つ日本語を話せる日本在住のセラピストは私、藤田円と大野麻希子さんの二人のみです。
詳しくはこちらのリンクをご覧ください。


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