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従業員リサーチでSDGs?ペーパーレス化に対応/従業員リサーチナレッジ

皆さんの会社の従業員リサーチは、紙のアンケートへの記入、それともWebアンケートでの入力、どちらで実施されていますか?
過去には、従業員リサーチのほとんどが紙で実施されていました。しかし、紙の場合、印刷やデータ入力にかかるコストの発生やスケジュール長期化といった課題がありました。
また最近ではSDGsの観点からペーパーレス推進の波もあり、アンケートを紙からWebに切り替えたいというご相談が増えています。しかし、インターネットに繋がる社用の端末や、メールアドレスを保有していない従業員がいるケースもあり、切り替えが難しいケースもあります。今回はWebアンケートに切り替えたいと考えている企業のご担当者様向けに、そのメリットや、企業様の成功事例をご紹介したいと思います。

1.従業員リサーチをWebで行うことで何が変わるのか

Webアンケートへ切り替えを推進した取り組みとして、国勢調査が代表例に挙げられます。以前は、調査員が自宅へ訪問し、対面で説明を行い回答していた方法もありましたが、2020年に実施した直近の国勢調査では新型コロナウイルスの感染対策から、世帯主と訪問者が接触をしない手法を採用しており、インターネットでの回答が呼び掛けられました。

では、そもそも紙とWebのアンケートでは、それぞれどのようなメリットがあるのでしょうか。

<紙アンケートとWebアンケート、それぞれのメリット>

紙アンケート
● PCやスマホ、インターネット環境が無くても回答可能
● PCやスマホの操作に不慣れでも回答可能

Webアンケート
● 対象設問だけを表示、必須(回答しないと次へ進めない)設定などの制御が可能
● リアルタイムに回答内容の把握が可能
● 回答後のデータ入力作業のコストをカット、集計作業が不要でスケジュールを短縮

このように、回答の制御やリアルタイムでの集計が可能だったり、紙からデータ化する入力の工程が無いため、コスト・スケジュールの短縮が可能です。

しかし、社用のPCやモバイル端末、メールアドレスを持たない従業員がいる場合は、どうしても紙で実施しなければならないケースもあると思います。
そんな時は、紙とWebの併用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。実際に、紙とWebを使い分け、従業員ごとに適切なアプローチを行うことで回答率をアップできた企業様の事例がありますので、ご紹介したいと思います。

2.紙とWebを併用した従業員リサーチ事例

従業員数1,000人規模の大手企業様で実施されたコンプライアンス調査の事例をご紹介します。こちらの企業では、紙で実施していたコンプライアンス調査を社内従業員からの意見や膨大なデータ入力のコスト圧縮のため、Web切り替えを検討していらっしゃいました。

しかし、従業員の中には勤務先にネット環境がない、ネット環境はあるものの会社のメールアドレスを持たない等、それぞれ環境が異なるため完全にWebアンケートに切り替えることができない状況でした。しかし、このコンプライアンス調査は高い回収率が求められていたため、それら環境を理由に回答出来ない従業員が出てきてしまうと、過去の調査よりも回収率が下がってしまうことが課題になっていました。
そこで、従業員ごとに紙とメールそれぞれを使い分けてアンケートを告知。実際のアンケートも紙とWebを併用したことで、結果的にこれまでよりも回収率が上げることが出来ました。

このように、Webアンケートだけで完結出来ない場合でも、紙アンケートを併用し、従業員の環境に適した告知を行うことで、より良い調査を行うことができます。

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従業員の環境ごとに告知方法を使い分け

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実際の運用イメージ

従業員リサーチのWebへの切り替えや併用は、コスト圧縮やスケジュール短縮だけでなく、回答率上昇などの効果も期待できます。そして、ペーパーレス化による環境への配慮から、SDGsにも貢献できます。現在も、紙のみで従業員リサーチを実施される企業様がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、Webアンケートの利用もご検討されてみてはいかがでしょうか。


筆者
企業様の従業員リサーチなどをご支援するリサーチプラットフォームグループ(左から、平岩、竹内、川村、徳田)

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