見出し画像

限界OLのうつ病休職 ~初診編~

2月後半から仕事中の自分の異変に気付いた私は、欠勤3日目にしてやっとメンタルクリニックへと足を運んだ。

22歳で初めてうつ病を経験し現在に至るまで、別のメンタルクリニック2院に通ったことがあった。ただ、どちらのクリニックも私には合わず、しっかり症状が治まる前に通院を止めてしまっていたこともあって、今回のクリニック探しにはより慎重になっていた。

もし、今読んでくださっている方や周りで精神的なことで困っている方がいらっしゃれば、「口コミを気にしすぎない」ことをアドバイスさせて頂きたい。食べ物の好みが人それぞれ違うのと同じで、クリニックの雰囲気や先生との相性も様々で当然なため、少し面倒ではあるが、合わなければクリニックや担当医師を変えるのが吉だと私は思う。

私は今回、幸運にも一発で自分に合うクリニックを選ぶことができた。と言っても、『初診がネット予約可能』『先生が女性の方』『電車1本で行ける』という3点で受診を決めただけだったので、本当にラッキーである。
初診時から受付の方、看護師さん、先生、皆さま至って丁寧だった。満身創痍でもはや全てよく分からなくなっていた私ですら感動した。そんな初診時の模様も記しておこう。

① 問診表の記入
いつからどんなことで困っているかを書いた後で、様々な症状が書いてあり、「とても思う~まったく思わない」的な文言が書かれた数直線上にいくつかある数字で当てはまる所に○を付けていく。当たり前だが、ネットによくあるお手軽なうつ病診断よりよっぽど設問数が多かった。
症状だけでなく、家族構成を記入する欄も。やっぱり家庭環境も精神衛生に響くのかなぁ、と一人考えた。
詳細な問診表だったこととショートした思考回路が相まって、記入時間は30分。

② 看護師によるヒアリング
①が終わると、処置室にて先ほどの問診票を基に看護師さんとたくさんお話をした。担当して頂いたのは母より少し年上だろうか、ベテラン味のある女性看護師さん。部屋に入ると「お茶をお出しするんですけどどれがいいですか?」と聞いてくれて、(美容室みたい・・・)と思いつつコーヒーをチョイス。チョコクッキーも一緒に出してくださった。
その頃の私は言葉を発するのに時間を要してしまい、変に言葉が途切れてしまうような状態だったが、看護師さんは決して機械的ではなく、私の発言を繰り返してまとめ、「あぁ~そういうことだったんですねぇ、頑張ってたんですねぇ」と寄り添ってくださった。ちなみに、すでにこの時点で傷病手当の話が出ていたので、我ながら(誰がどう見ても休職するしかないんだなこの人間・・・)と思った。
戴いたクッキーには手を付けずにヒアリングが終わり、そのまま処置室を出ようとすると、「これせっかくだから持って行って!」と。大事に持ち帰って部長に自慢した。

③ 医師による診察
②の後に診察室に行き、先生とご対面。まずは問診やヒアリングの内容に相違ないかの確認があった。先ほどの看護師さんが取っていたメモが先生の手元にあったが、A4サイズにびっしり書かれていて、診察室に呼ばれるまでの短時間でくまなく目を通して頂いていた様子に頭が下がった。
その後には詳細な症状を伝えたり、今後の治療の流れや処方薬の説明を受けたりした。先生は、「最近だと若い女性には適応障害が多いけど、割と珍しく古典的なうつ病の症状なので、私は『うつ病』で診断書を出します」と仰って、即時に休職手続きの手筈を整えてくださった。

こうして緊張の初診を終え、当日から休職となった。しんどすぎてどうしていいか分からなくなっていた私が苦しみから解放された瞬間だった。

うつ病と付き合い始めてからもう8年になる。自分のメンタルと上手く相談しながら生活できるようになったと思っていたが、それでもやはり限界はやってくるらしい。
私に限らず、限界を感じた時にはすでに限界のその先まで行ってしまっていることが多いのだろうと思うが、「おかしいな」と感じたらどうかためらわずに受診してほしい。

今後もうつ病に関する経験談や感じたことを書いていくが、何年か先の自分がこれを読んで「こんな時もあったな」と笑ってくれることを願う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?