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限界OLのうつ病休職 ~異変に気付く編~

あっという間に夏模様。梅雨明けを待たずして暑い日が続いている中、私は今クーラーの効いた部屋でボサノバを流しながらこの文章を打っている。

これから何編かに分けて綴っていくのは、今年の3月に人生で初めての休職に入った限界OLの実体験である。復職に向けたリハビリを兼ねた作業だが、どなたかの人生の肥しの一部になれば、という小さな希望も持ちつつ書き進めていこうと思う。

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私は不動産業(賃貸管理事務)に勤めている。入社当時は営業部にいたが、人事異動で管理部へ異動した。
オーナーと入居者の板挟みになりながら、なんやかんや2年の月日が経ち、3回目の春の繁忙期を迎えていた。社員10名と小規模の企業ではあるが、抱える仕事量はもっと名のある不動産会社と変わらなかったのだと思う。1年ほど前に部署内の同僚が2人退職してから、業務過多は日を追うごとに顕著になってきていた。

今年2月の終わり、繁忙期がクライマックスを迎える頃のこと。今まで当たり前にできていたこともできなくなっていき、明らかに自分の中で仕事が捌けなくなってきている感じが日に日に大きくなっていった。その時の主な気付きがこちら⇩

① ケアレスミスの急増
・自分が請け負っている案件の進捗状況を都度打ち込んでいくのだが、上司に何度指摘されても忘れてしまう。
・幾度となくこなしてきた資料作りをミスなしで終えることができない。
・慣れている仕事すら手順をすっぽかす。

② 思考停止
・担当案件の記録を見ても次に何をすればいいか分からなくなり、脳も身体もフリーズ。
・やらなければならないことは山ほどあるのに、順序立てができない。
・ミスしたことへの改善策を求められても、行き着く先が「自分がポンコツなだけ」

③ 文章が読めない
・何度読んでもメールやチャットの内容が理解できない。

これらが積み重なって、最終的には自分が自分でなくなる感覚にたどり着いた。自分を評価するわけではないが、ここまで仕事ができない人間ではなかったはずだった。「なんでできないの?」と聞かれるが、こちらが聞きたいくらいだった。
そうこうしているうちに3月に入り、私は欠勤するようになった。私がそもそもうつ持ちであることは、採用された時から会社内では周知されていて、入社後も何度か「ちょっとメンタルが・・・」と素直に伝えて休みをもらったことがあったが、今回はなんだか言い出すことができなかった。
後に、診断書を携えて一番仲の良い(と言うと語弊がある気もするが)部長に会いに行った際、欠勤理由を言えなかったと伝えると、「お~まえは本当にバカだねぇ~」と笑っていた。割と笑い事ではないが、いつも通りの彼にちょっとだけ救われた。

この欠勤中にメンタルクリニックにかかり、きちんと診断してもらうことになる。それでは次回、『限界OLのうつ病休職 ~初診編~』にて◎


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