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女性が運動不足で罹りやすい病とは?

みなさんこんにちは。
本日は、女性が運動不足で罹りやすい病についてご紹介いたします。
男性に比べ女性は、平均寿命は長く健康寿命は短いとされています。男性に比べ筋肉量が少ないので、動けるうちからの筋力トレーニングや運動習慣はとても重要になります。
しかし、運動不足が原因で罹りやすい病もいくつかありますので、その内容について本日はご紹介いたします。

女性が運動不足でなりやすい病気はいくつかありますが代表的なものをご覧ください。

1.女性が運動不足で罹りやすい病とは?

心血管疾患

運動不足は心血管疾患(心臓病や脳卒中など)のリスクを高める要因となります。
現在では、生活が便利になり交通機関の発達、電気製品の充実、エレベーター、エスカレーター、タクシーでの移動が多くなり身体を動かすといった習慣が少なくなりました。
その結果、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞、虚血性心疾患、動脈硬化が運動不足が原因で起こります。
また、筋肉がついていることで、終末期と言われる心不全でもある程度長く生きられることもわかっています。

骨粗鬆症

運動不足は骨密度の低下を引き起こし、骨粗鬆症の発症リスクを高める可能性があります。
骨を丈夫にするためには、カルシウムといったミネラルが必要となりますが、筋力トレーニングやしっかりウォーキングを行うことで骨に刺激が伝わることで効率よくカルシウムを骨に取り込むことができます。
また、これまでの記事でも取り上げたように、筋力トレーニングにより成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンも骨の密度や強度に働きかけます。

骨は長軸方向に物理的な刺激が伝わると、微量の電流が骨に伝わることで強さが増すと言われています。また、骨は腱を介して筋肉と繋がっているため、筋力トレーニングで骨に刺激を与えることができます。

2型糖尿病

運動不足はインスリンの効果を低下させ、2型糖尿病の発症リスクを増加させることがあります。
何もしていない安静時に筋肉では、脂肪組織から出る遊離脂肪酸が主なエネルギーとなります。
運動時には、ブドウ糖が利用されます。
最初は筋肉中のグリコーゲンが分解され、その次に血中のブドウ糖が使用され、遊離脂肪酸が主なエネルギーとして使われます。

①インスリンの供給が十分な場合、血中のブドウ糖は筋肉で消費され血糖値を下げる方向に働きます。しかしながら、②インスリンの供給が十分でない場合、筋肉による糖の消費が進まず血中のブドウ糖が活用されない一方、肝臓から産生されるブドウ糖が加わり血糖値が上昇します。また、③肥満2型糖尿病やインスリン治療中などの患者さんのように、血中にインスリンが過剰に見られる場合は、肝臓からの糖の産生が抑制され、筋肉のブドウ糖の消費が上回る結果、血糖値は低下し、時には低血糖になる場合もあります。

糖尿病ネットワークhttps://dm-net.co.jp/fitness/staff/001/11.phpより引用

他にも、血糖値が上がるとインスリンが放出されることで、糖が筋肉に送り込まれますが、そもそもの筋肉量が少ないと、なかなか血糖値が下がらない状態になります。

不安やうつ病

運動不足は心身の健康にも影響を与え、不安やうつ病のリスクを高めることがあります。
筋力トレーニングや軽い有酸素運動を行うことで、脳の情報伝達のバランスを整えるセロトニンが放出されます。
セロトニンには、集中力を高めたり心を落ち着かせる働きがあります。
また、エンドルフィンの分泌を高めることもできます。エンドルフィンには、鎮痛効果や幸福感、気分の高揚感を高めることができます。
これらのホルモンが分泌されることでストレスに対する耐性がつくのです。

2.筋力トレーニング、有酸素運動を行おう

このように、運動不足が原因となり女性がかかりやすい病についてまとめました。逆を言えば、運動習慣があれば、これらの病は防げる可能性が高くなります。
まずは続けられそうな簡単な運動として、ウォーキングやジョギングを習慣にしましょう。
一番行って欲しいものはやはり筋力トレーニングです。動ける間に筋肉の貯筋をがあれば、健康寿命を伸ばすことにつながります。
特に女性は男性よりも筋肉が少ないので、平均寿命は長いですが、健康寿命は短いです。
始めるのはいつでも遅くないので、ぜひ運動習慣を身につけましょう。

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