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早めに失敗しておくと良い

いろんなことが順調に進み、失敗のない人生だったらどれだけラッキーなんだろう、そんなことを思うことがあります。

そんな目線で見ているため、デビューから早めに売れた歌手、芸人さんを羨ましく思うことがあります。

自分が同じ道を目指しているわけではないのに。単純にいいなぁと。

「たった2年で売れたんだ、早めに成功を手に入れるってどういう気分なんだろう」そんなことを考えました。

◯コンビ解散

ここのところコンビを解散する芸人さんが多くなりました。例えば「ザブングル」、女性コンビの「アジアン」「はなしょー」、最近では白目漫才の「ピスタチオ」。芸人として”全く売れないから解散“は理解できますが、一度は成功し、人気を手にしたコンビが解散しています。

特にこの中でも「うしろシティ」の解散は考えさせられるニュースでした。

KOC決勝3回、NHK新人演芸大賞の実力者。

面白くてちょっと泣けるとても素晴らしいコントをするコンビで、かつて私はファンでした。当時若くてルックスの良さもあり、芸人と言うよりもアイドルのような人気。若い女の子たちに、引くほどわーきゃー言われていました。

今回の解散を聞いて、ファンだった身として、一つの時代が終わったなと感じ、残念でありながらも一方で「やっぱりな」と思っている自分がいました。

◯笑って泣ける→笑えない泣けない

きっと彼らには彼らの苦しさや悩みがあって、努力をされたのだと思います。

しかし人気絶頂の頃から「この人たちは大丈夫だろうか、人気は簡単に終わりを迎えるかもしれない」と思っていました。

彼らの主軸であるコント。本当に素晴らしいコントをしていたのですが、途中からだんだん様子がおかしくなりコントが面白くなくなっていったのです。(私個人の感想です)

以前は、よく脚本の練られた笑って心が動かされる感動的なコントが多くありました。※詳しくはYouTubeを!

しかし、人気が出てから変わりました。事務所のプッシュで頻繁な単独ライブの開催。そのため簡単な設定や、小道具に頼るコントが増え、練習不足感、手を抜いている感が伝わってきてしまいました。

「笑って泣ける」が「笑えないし泣けない」へ。

やがて私は単独ライブにも行かなくなり、ファンを卒業しました。

◯努力をしなくなる

当時から感じていたのですが、アイドル的な人気が実力だと勘違いしてしまうのでは?という危うさです。

例えば、現在のお笑い第7世代の人気の陰りと同じです。

早めに成功してしまうと、自分たちは天才である、自分たちには才能がある、この人気は実力だと勘違いしてしまう懸念。

何もしなくても仕事が入り、人気がついてくるので努力をしなくなるでしょう。

それがファンにも伝わってきてしまったのです。

冷めました。

◯成功の前に失敗と挫折を

現在売れている芸人さんたちを観察すると、下積み時間が長かったり、大きなしくじりをしていたりします。だいたい皆さんそうです。

そんな芸人さんたちに学ぶ人生のコツ。それは、

早めに失敗しておくと良い

です。

早めに挫折をしておくと良いとも言えます。

やはり芸人さんは、ハングリー精神を持った人の方が、真剣さがあり努力をしています。

それは、なかなか売れない挫折感や、失敗を通じて学んだことが、本人の中で哲学として生きています。だから努力を続けるし、見ていて面白いのです。

しかし若くして成功してしまうと、あぐらをかいてしまう。大人たちが力を貸してくれるのが当たり前になってしまう。努力しない。そんなことが見て取れたのです。

ピスタチオも、うしろシティも比較的早めに成功してしまったので、そこからの試行錯誤はどうあがいてもあの頃のピークを超えられなかったんだと思います。

解散のニュースはとても衝撃を受けましたが一方で「でしょうね」と感じました。

◯這い上がればいい

当時同じ事務所で「うしろシティ」とずっと比較対象されてきた「さらば青春の光」は、その頃に事務所を辞め、大きな挫折を経験していました。

そこから、野良犬のように泥臭くも懸命な努力を続け、今や人気者です。10年ほど見守っていますが、底辺から這い上がって行く姿はもはや美しいのです。応援されます。

だから、挫折も失敗も大きめのやつを若いうちに。

もし今、真っ只中のあなたはラッキーです!

必ず這い上がれるので大丈夫。この先の人生で糧になります。

人生早めに一度は挫折しておきましょう。


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