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かっこいい大人に出会える原体験の宝庫。サッカースタジアムにあそびに行きませんか【移動式あそび場レポ】

子どもにはいろいろな体験をしてほしい。そう思う方は多いのではないでしょうか。いろんな習い事をしてみたり、週末は動物園や水族館、遊園地や子どもがあそべる施設があるショッピングモールに行ったり。

そんな週末の過ごし方。選択肢のひとつとして『サッカースタジアム』にあそびに行きませんか?

”子どもたちの原体験を豊かにする”ために活動している私たちまちのこ団。先日、茨城県水戸市が本拠地のプロサッカークラブ『水戸ホーリーホック』のホームゲームにあそび場を届けてきました。

サッカーをあまり知らないという方にこそ、スタジアムにあそびに来てほしい。家族で楽しめるようなスタジアムにしたい」水戸ホーリーホックはそんな想いを持つ地域密着型のフットボールチーム。あそび場の様子とともにお伝えしたいと思います。

一般社団法人まちのこ団
まちで育つ子どもたちの"原体験を豊かにすること"をミッションに活動をしています。 《主な事業》 ▶︎移動式あそび場づくり ▶︎拠点式場づくり(まちのこベース) ▶企画運営事業|防災/地域コーディネート等
https://lit.link/machinokodan】

「サッカースタジアム」で「あそび場」

私たちまちのこ団は“子どもたちの原体験を豊かにする”をミッションに、まち中どこでもあそび場にするべく、あそび道具をいっぱい詰めた車(プレイバス)であそびを届ける『移動式あそび場』という活動をメインに行っています。

今回は、水戸ホーリーホックのホームゲームに合わせて、本拠地である『ケーズデンキスタジアム』のすぐ隣にあるサブグラウンド「ホーリーホックパーク」にあそび場を届けるというお話をいただき、出動してきました。

(ケーズデンキスタジアム水戸。
右下に映るカラフルな車がまちのこ団のプレイバス)

水戸ホーリーホックは、茨城県水戸市に本拠地を置くプロサッカーチームです。「地域密着型のフットボールチーム」を掲げ、様々な地域貢献活動を行っています。あそび場開催日のゲームは、水戸ホーリーホックvs栃木SC戦。北関東ダービーの一戦でした。

(水戸ホーリーホックオフィシャルサイト:https://www.mito-hollyhock.net/

当日。あいにくの雨

あそび場当日の天気は、あいにくの雨。当初予定していたサブグラウンド「ホーリーホックパーク」は屋外のため実施は難しく、スタジアム内のコンコースに場所を変更しての実施となりました。

(奥の芝生が、当初あそび場開催予定だったサブグラウンド。
スタジアムからは徒歩1分ほど)
(スタジアム内コンコース)

場所が変更になったことにより、あそび場であそべるのはメインスタンド側の観戦チケットを持っている人のみに制限されてしまった点は残念でしたが、当初、試合開始の17時までだったあそび場が試合終了の19時まで延長になり、また屋内のため濡れることなく安心してあそべる環境になったことは良かった点でした。

(メインスタンド入ってすぐの場所)

試合前にあそんで、試合中もあそんで、ハーフタイム中もあそぶ

14:30優先入場開始。ほぼ毎試合来ているという、ブルーのレインコートを身にまとった男性からは「コンコースでこういうのやるのは初めてじゃないかな、いいね、こういうの」と嬉しいお言葉をかけていただきました。

記念すべきあそび場第1号は、上から下までバッチリユニフォーム姿の男の子。お母さんとお父さんと3人で来てくれました。お母さんからは「楽しみにしてました!」とまたまた嬉しいお言葉。

(第1号の彼)
(少しずつ子どもたちが増えてきました)

15:00の一般入場から、試合開始1時間前の16:00にかけては人の流れが増えてきてあそび場もにぎわい、10人ちょっとの子どもたちと親御さんたちがあそんでいました。

(チャント教えてもらったり)
(狙いを定めて)
(”あたり”に入ったかな)
(これ結構むずかしいんですよね)
(あそび場に敵味方は関係なし)
(あそびに大人も子どもも関係なし)

さすがに試合が始まると、ほとんどみんな試合を見に行きましたが、それでも小さいお子さんなど5、6人はそのままあそんでいました。

中には、「試合始まったけど見ないの?」と聞くと、「私サッカー興味ない!けど毎回来てるの!」と堂々と言う女の子。今日はあそび場があっていつもより楽しかったよ、なんて後で親御さんに言ってくれたらいいなあ。

(サッカーは興味ないと言いつつ、ばっちりユニフォーム姿の女の子)

あそび場今日一のピークは、ハーフタイムでした。前半終了と共に、子どもたちがどばっとあそび場に集結。さっきまで遊んでくれていた子や、今日はじめての子も。試合前に「ねえ~あそびたい~」「あとでね、ハーフタイムのときならいいよ」なんて会話があったのかなんて想像したり。

(ハーフタイム中)

「この光景が、素直に嬉しい」

あそび場は今回、メインゲートから入ってすぐ右側にある場所を使わせていただきました。メインゲートから入るお客さんの目にはほぼ入る好位置のおかげもあってか、たくさんの子どもたちがあそんでくれました。

「この場所、コロナ前はグッズ売り場として使っていましたが、コロナ禍以降は使っておらず、もったいないと感じていました」そう話すのは、水戸ホーリーホック・事業部イベント演出担当の加藤さん。

「それが今回、このように子どもたちの声が響き渡る光景になって、この光景が、素直に嬉しいなと感じています」(加藤さん)

(コンコース内に子どもたちのあそび場)

水戸ホーリーホックは、地域密着型のフットボールチームを掲げ、地域の人たちとJ1を目指しています。特に、ファミリー層が楽しめるようなスタジアムにするべく、様々な企画や仕掛けを実施されています。

今回、雨のゲームにも関わらず、子どもたちの姿が多いように感じました。みんなちゃんと雨合羽を着て長靴を履いて、準備万端。ファミリー層にしっかり支持されているなによりの証だなと感じました。

「それでもやっぱり、サッカーに興味がないと来られなかったり、小さいお子さんがいると飽きてしまって90分見ているのは難しいから来られなかったり、そういう方でも気軽にあそびに来られるようなスタジアムにしたいと思っています」(加藤さん)

サッカースタジアムは原体験の宝庫

グラウンドの真ん中で、堂々とサッカーをプレーする選手たち。かっこいいな、と思います。サッカースタジアムでサッカーを観ると、彼らの闘志、勝利に対する熱い想いがヒリヒリするくらい伝わってきます。

でも、サッカースタジアムに来ると、他にもかっこいい人たちがたくさんいるということに気づきます。

(サッカーグラウンド)

ここで少し、個人的な話をさせてください。去年の春ごろにスタジアムでサッカー観戦をしたときの話なのですが、試合中、選手同士の衝突があり一人が足をおさえて倒れました。そういうシーンはよくあることではありますが、私が目を奪われたのはその直後。

倒れた場所がちょうどベンチと反対側のサイドだったのですが、味方の救護スタッフが、驚くほどの全力疾走で走ってきました。たぶん、選手の誰よりもトップスピードだったのではないかと思うほどの全速力。さらに治療を終えた後も、全速力でベンチに戻っていきました。

その姿を見たときに、私は、「ああ、今日来てよかったな」と思いました。

選手たちを支えるスタッフ。ベンチで大声で励ます、スタメンには選ばれなかった選手。選手たちの最高の雄姿を見逃さないカメラマン。チームカラーに身を包み90分間全力で声を出し続け飛び跳ね続け、重たい旗を振り続け、太鼓を叩き続けるサポーター。

観客席の外には、困っていることがあるとすぐに駆け寄ってきて優しく対応してくれるスタッフ。みんなが安心してサッカーを楽しめるように目を光らせる警備員さん。ほっとあったまる美味しい観戦メシを用意してくれる人。お客さんにより楽しんでもらえるよう頭をひねらせ方々を駆け回るスタッフ。他にも大勢の大人たちがサッカースタジアムにはいます。

私たちまちのこ団は、“子どもたちの原体験を豊かにする”ために活動していますが、サッカースタジアムは、かっこいい大人たちの姿を身近に感じることができる、まさに原体験の宝庫だと思うのです。

スタジアムに、あそびに行こう

サッカースタジアムには、心地の良い太鼓のリズムが響き、美味しいグルメの屋台が並び、フェスみたいな、お祭りみたいな雰囲気もあります。スタジアムが2色のユニフォームで染まる光景はなかなかに絶景です。そして何より、スタジアムにはかっこいい大人たちがたくさんいます。

サッカーのことよく知らないから来ない、を変えたい。
サッカー好きじゃない人にもスタジアムにあそびに来てほしい。

「週末何する?」「あそび場があるから、サッカー観にいこっか!」まちのこ団がそんなきっかけになれて、いつの日か、水戸ホーリーホックがJリーグで優勝する。そんな夢を一緒に見たい、そう強く思える今回のあそび場出動でした。

(次回のあそび場開催は7月16日(日)を予定しています。最新情報はまちのこ団Instagramもしくは水戸ホーリーホックオフィシャルサイトにてご確認ください)

(写真/文=サトウミキ

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