【学生インターンレポ】まちのこ団としての「自分」
こんにちは。学生インターンのまっつんです!
今回は2023年11月18日(土)「県北Business Challenge Programアイデアソン#5」と2023年11月25日(土)「MitorOフェスティバル」の様子をお伝えします!
イレギュラーを乗り越えた「県北BCPアイデアソン#5」
県北BCPアイデアソン(以下、BCP)とは、茨城県北地域の企業による事業促進プログラムのことで、まちのこ団はこれまで何度もあそび場を展開させてきました。
過去の記事はこちら→→→
さて、今回の出動は題名にもあるように、いくつかのイレギュラーが重なりました。
それは、
①いつものメンバーがいない ②いつものおもちゃがない ③いつもの場所じゃない です。
まちのこ団メンバーの多くは、本業を別に持つ社会人や学生などが各自の仕事や学業、その他様々な予定と調整をして出動しています。今回はたまたまそれぞれのスケジュールが合わず、加えて同日、団長が群馬へ出動するというW出動であったということが重なり、BCPへの出動は当初わたし一人となりました。
はじめてのソロ出動ということで、色々なアドバイスをいただきながら、メンバーと一緒に当日のレイアウトを考え、構想を練り上げました。
あそび場メインは長いロール紙をどこまでも伸ばした「らくがきストリート」とまつぼっくりをモールやビーズで飾り付ける「まつぼっクリスマスツリー」のクラフト系。前回まであったトランポリンや積み木、ビリヤード台、コマやけん玉はなく、今までの展開とは異なるものとなりました。
ソロデビュー
まちのこ団の学生インターンシップとして8月から活動を開始し、4ヶ月目にして初のソロ出動。初めて出動した日のようにかなりビビりながら、BCP当日を迎えました。
前日は緊張のあまりほとんど寝付けなかったものの、時間通りに会場に向かいました。しかし、いつもあそび場を展開していた1階大会議室横のスペースは別の団体が使っており、確認すると今回は2階の会議室を複数使っての開催となっていました。
当初の構想とは異なる展開。事前に考えていたレイアウトを一旦練り直し、電話で団長のアドバイスを受けつつ、これまでの活動での「あそび場の展開のコツ」を振り返りながら設置していきました。「あそび場の展開のコツ」としては、
「入り口から奥にかけて設置物が高くなるようにする」「立体的なあそび場になるよう意識する」「道あそびはつながりを意識する」などを学びましたが、今回は特にパラソルや木筒的当てでの立体感を意識し、いくつかボードゲームを出しておくことですぐに手にとって遊べるようにしました。設置をしながら、これまでの総復習テストを受けているような気持ちになりました。本当にこれでいいのか、楽しんでもらえるだろうかと不安になりながらのスタートでした。
あそび場がはじまると、すぐに何人かの子どもが思い思いに過ごしはじめました。ボードゲームで対戦を求めたり、らくがきストリートに絵を描いたり、もってきたお菓子を食べたりしました。そのうちの何人かは家庭用ゲーム機をもってきており、一緒に対戦ゲームをするといった光景が見られました。「このゲームはひとり用だから、みんなでできるやつにしよう」といった声がけをしている子もいました。あそび場の終わり頃には、まつぼっクリスマスツリーが大人気になり、みんなで部屋のすみっこの方に固まって一生懸命に飾り付けをしていました。
途中でメンバーと合流したため、全体を通してソロだったというわけではありませんでしたが、今回の出動を通して、普段わたしがいかに周りのメンバーに頼り切りになってしまっていたかということが感じられました。事前準備や当日設営、あそび場での行動など、普段より意識して実行できたことで、まちのこ団の一員としてよりステップアップできたのではないかと思います。参加した子が楽しかった、また遊びたいと伝えてくれて、本当に頑張ってよかったと思いました。
寒空の中集う「Mitorioフェスティバル」
続いて、MitoriOフェスティバルの様子をお伝えしていきます。
MitoriO(ミトリオ)とは、「水戸芸術美術館」「水戸市民会館」「水戸京成百貨店」の3つの施設が並ぶ地区の愛称です。3施設を「トリオ(三重奏)」と表し、それを水戸と組み合わせたのが名前の由来だそうです。
MitoriOフェスティバルでは多くの催しが行われました。展示やフリーマーケット、キッチンカー・テント販売、演奏ステージや屋内でのワークショップなど、1日ではとても見て回りきれないほど盛りだくさんな1日でした。その中で、まちのこ団は水戸芸術館と水戸市民会館の間の道路、芸術館通りで「みちあそび」を展開しました。あそび場や巨大オセロ、水戸野菜を売るテント、キッチンカーが道に一列に並び、道沿いのアートタワーマーケットではフリーマーケットが、ステージでは様々なパフォーマンスが行われ、多くの人と活気に満ちあふれていました。
当日は天気はよかったのですが、冷たく強い風が吹いており、傘部分を開いた大きなパラソルが風に煽られ、その様子を見たおじさんは「メリー・ポピンズみたいだねー」と優しく声をかけてくれました。また、風のせいでほかの方々がやっているテントやのぼり旗、洋服をかけたハンガーラックなどが倒れてしまっているのがところどころで見られました。さらに、あそび場が展開された場所は大きな建物で挟まれているため、常に日陰となってしまい、温かい日光の恩恵を全く受けられず、芸術館通りで出店した人々が風と寒さでてんやわんやになりながら、MitoriOフェスティバルが始まりました。
しかし、あそび場が始まってしまうと、すぐに多くの人が来てくれました。中にはMitoriOフェスティバルやあそび場のことを知らずに、たまたま近くに用事があったから来たという人もいました。
色々な人が思い思いの時間を過ごしていましたが、日中、日差しが高くなっても、やはりあそび場は日陰でかなり冷え込んでしまいました。さすがにこの寒さでは長くあそび続けることは難しいだろうと思っていましたが、最初からずっといる子もいれば、「少しあたたかいところに行かない?」と保護者の方に言われても断る子がちらほらと見受けられました。子どもたちの「あそび続ける力」、「あそびに集中する力」に驚くばかりでした。
活動を通して感じたこと
まちのこ団として子どもたちと関わっていると、彼らの持つ力に驚かされるばかりです。はじめて会う子同士でも歩み寄って仲良くなろうとする力や、あそびに集中する力、あそびを生み出す力など、たくさんの力をもっており、あそび場や他の場所で培っていく様子を近くで感じられました。
また、11月はわたしのまちのこ団としての活動の中で、ひとつのターニングポイントといえる時期でした。多くの人と関わり合い、支えられながら、これまで以上に責任をもって活動していきたいと思います。
(写真=まちのこ団/文=まっつん)
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