まちCo+MEET UP! 区立小ってどんな感じ? 小学校の悩み解消します【前半】

2023年9月9日に、~区立小ってどんな感じ?小学校の悩みを解消します~MEET UP!が開催されました。お子さんにとっても、保護者の方にとっても、初めてのことづくしの小学校入学。私も含めて不安に思っていらっしゃる方も多いかと思います。

来年には長女が5歳になりますが、小学校入学も見えてきました。8月よりママインターンになりました磯部がリポートさせていただきます!
                 ※ママインターンについては→こちら

【前半】は神薗より、保護者の方が抱えやすい悩みと、それに対しての現在の渋谷区立小学校の対応策や、現状どんなことに力をいれているのか?のお話です。私自身も想定していた問題や、想定外のことも、予想を超えて現在は柔軟に対応されていた渋谷区。ぜひ楽しみにお読みください!

【後半】はゲストの方と神薗のクロストークです。お子さんを実際に渋谷区立小に通わせたご経験のある保護者からのリアルな声が聴けるとあって、非常に興味深く楽しいおしゃべりとなりました!

【ゲストスピーカー】
実際に渋谷区の区立小学校にお子さんを在学されていた経験のあるママを2名お呼びしています。

小1の壁

まず差し当たって「小1の壁」と呼ばれる、生活スタイルが大きく変化したことによる課題や、子どもの自立に向けての成長、PTA保護者会参加のような不安と悩みが出てきます。渋谷区の小学校が現在どうなっているのか、実際の保護者さんがどう対応されていくのかを後で見ていきましょう。

現状の区立小学校は?

令和五年度の現状の数値が共有されました。子どもたちの数が、現在渋谷区ではピークの状態らしく、クラス数が足りず、毎年増設しているようなとこもあるようです。

令和5年度 小学校入学者状況

渋谷区の児童の全体の8割が区立小に入学されているそうです。
また、以前は選択制という形で、学区を超えて小学校が選べたのですが、現在は学区制となっています。区立小の選択制が廃止された背景については、神薗のブログにて詳しく触れておりますので、ご興味あればぜひお読みください。

渋谷の教育の取り組み

ポイントは、「地域力を存分に使う」ことを意識してやっています。地域力とは地域にいる大人たち、企業、団体を繋げていく他に、税金が使えることが大きく、子どもたちに投資していこう!と長谷部区長を中心に取り組んでいます。


〇全校コミュニティスクール&シブヤミライ科


注目すべきは「シブヤミライ科」
文科省も力を入れている「探究×協同、主体的な学び」の取り組みなのですが渋谷区は強く推進中で、相互学習の時間を一部使って、教科の指導に連携させて行っています。探究的な学びには、学校の外に出たフィールドが必要なのですが、時間制約や、東京都の職員のため転勤が発生するので先生だけでは、地域と繋がるのは実際難しいんです。そこを、コミュニティスクールで地域と学校の学びを繋げるコーディネーター的役割の方々が、先生と相談しながら地域のリソースを引っ張ってくることをしてくださっています。

授業を聞く、計算問題を解くという通常の勉強ではない、先生や地域の方との工夫がいっぱい、無限大の可能性を「探究的な学び」感じて、私もワクワクしてしまいました!

その後、神薗からの補足で、いろんな学びが繋がって、子どもたちの未来を生き抜いていく力を養う。この学びで、必要なのは、自分で課題を設定して自ら解決していくことや、一人だけがやるのではなく、複数の人と協力して解決していくこと。答えのあるものを見つけるのではなく、答えのないものに課題設定して取り組める力が、これからのVUCA時代(予測不可能な時代)には必要になってきています。

探究的な学びの実例

地域が支援してくれたからこその取り組みの例として、神南小5年生が、エコバックをデザイン作成から、販売までを行いました。地域の公園や、フェスティバル、またオンラインショップで販売し、売り上げを学校のために使いました。

〇ICT環境整備

探究的な学びを推進していくために必要なICTツール
大人顔負けのタブレット(Surface Go2)端末が全員に配布され、通信環境も非常に整っています。子どもたちは、タブレットを文房具のように、私たちが想像するよりもデジタルツールを活用しています。授業で使う他、自主学習、プログラミング学習にも使える学習系ソフトや、保護者との連絡ツールがインストールされています。出欠の連絡も「ホーム&スクール」上で。アナログにお友達に連絡帳を託すこともなくなりました。学童でも入退室もICT化されています。タブレットを持ち帰りする分、荷物が重くなることも。必要のない教科の教科書は学校に置いて変えるなどをして対応をしています。

「ランドセルはいりますか?」というご質問を頂きましたが、すべてのお子さんがランドセルというわけではなく、任意です。ランリュックというバックパックタイプを使用しているお子さんもいらっしゃいます。

さらに詳しい内容は、下記の資料をご参考にされてください。

〇英語教育

すごい進んでいるかというより、ちょっとだけ進んでいるというレベルではあります。ほかの自治体との違いは、小学3年生から授業が始まるのではなく、小学1・2年生からALTを配置して、より英語に触れられるような機会を作っています。海外との学校の交流授業をしたりさらに動きを加速させる予定ですので、ご期待ください。

〇渋谷ワンダフル給食


月一回、服部専門学校のご協力を頂いて、学校給食で、世界の食文化や日本人の伝統的な食文化を学び、改めて食に感謝する心を育む「食育」の機会としています。

普通の給食も工夫がされていました。例えばカレーライスを作る際も、ルーの既製品を使うのではなく、給食室でいちから作り、お米も提携都市から供給していて、とても美味しいとのことで、子どもたちの笑顔が見えてきそうです。

〇全員を受け入れる放課後クラブ

全員を受け入れられる、しかも無料である、ことが渋谷区のすごいところなのではないでしょうか。B会員である就労世帯に合わせて19時半まで預かりがあるのも安心ですし、外遊びや、小学1・2年生には宿題をやる時間を設けてくれていたり、習い事としてニーズが高い科学実験教室、英語、プログラミング等があるなど充実していると感じました!

放課後クラブは、学校の春・夏・冬休み期間も開いています。神薗自身も、子どもが小学1年生になった際、直面した学校お休み期のお昼ご飯の問題なのですが、現在は事業者さん(ショシャクラブ)に保護者が契約をしてお弁当を配達してもうことも可能になりました。今後へ向けての課題は、メニューが単一で選べない・アレルギーがあるお子さんの対応が出来ていない・生活困窮世帯へのフォローアップなどがあげられています。

お弁当の導入経緯について、ご興味のある方はこちら→神薗のブログ

〇ジョイントカリキュラム(就学前プレスクール)

保育園は教育機関ではないので、遊びの中で知識を習得していくことを意識的に行っていますが、小学校では学習に変わります。45分間、机に向かい座るなど行動も変わります。入学後の学校生活をスムーズにするブリッジの役割を果たすカリキュラムです。
年長さんの時に、学校に何度も訪問したり、給食を一緒に食べたり、放課後に一緒に遊んだりする機会が設けられているとのこと!親としては、非常にほっとする、よく考えられたカリキュラムだなと感心してしまいました。

上記資料63ページからが詳しいジョイントカリキュラムの内容ですが、前述のページに、0-6歳までを年齢別にどう育てていくのか、保育園が目線をどこに合わせているかが記載されていて、わかりやすく非常に興味深い内容です。

〇インクルーシブな環境整備

障がいのあるお子さんだったり、入学する前に、何か特性に気が付かれた際には、教育センターの「就学相談」で相談ができます。どのような環境と学習が最適なのかを、最大限に保護者の方とお子さん自身の気持ちを尊重し相談をしながら、就学先を相談する場になっています。

入学された後に、相談をしたいとなった際には、学校の中に特別支援教育コーディネーターの先生がいらっしゃり相談ができるそうです。保護者だけで悩まずに、まずは相談するということが大事というお話がありました。

学校になかなか合わない、馴染めないとなった場合は、不登校支援も積極的に対応がされています。オンラインのバーチャルスクールの支援もこれから始まります。教育センターに連絡をすれば丁寧に対応して頂けるそうです。

詳しい情報は下記の令和5年度版、渋谷区の「就学相談にあたって」にまとめております。

「インクルーシブな教育」について書いた神薗のブログは→こちら

未来の学校プロジェクト

20年かけて渋谷区の学校建て替え計画が始まります。小学校では、令和8年の神南小が最初にはじまります。

「仮設校舎になると遠くなり通えるのか?」といった声を頂いておりましたが、スクールバスが出るので通学は問題がないようです。
また「教育の質が下がるのでは?」という不安に対しては、神薗より、「質が下がるというより、むしろ逆で、渋谷区が考える最先端の教育を環境も含めてトライアルする予定ですので、個人的には通ってほしいと思います!」という力強い回答でした。

渋谷区未来の学校

未来の学校の動画を拝見しながら、今までの教育ノウハウは引き継ぎながら、環境が進化した新しい校舎の中で、学びが創造され、進化し、子どもたちはどう反応するのだろう?と考えていました。我が家は学区が異なるため、通えないのが残念!と思ってしまいます。

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました!

【後半】ゲストの方とのクロストーク、事前に頂きました質問へと続きます✨

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