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シブヤまちづくりLAB#5 インクルーシブな教育を考えよう①

こんにちは、神薗まちこです。
同会派の森田ゆきさんと一緒に企画しているシブヤまちづくりLAB。今回は、「インクルーシブな教育」をテーマに設定しました。

アドバイザーとしていつも支援してもらっている龍円愛梨さんも、ここは本丸ど真ん中の政策ということで、何度も打ち合わせて本日を迎えました。

1部では、東京都のインクルーシブな教育の動きを龍円さんより、
渋谷区の現状を私よりお伝えしました。

龍円さんからは、これまでの日本の特別支援教育は、多様な学びの場を作るということで結果的には分離教育がより進む方向になってしまっていること、その結果、特別支援学校などを増設する動きが出ていること、海外では本来の「みんなごちゃまぜ、必要な時に支援の手を入れる」というインクルーシブ教育が推進されていて、スペシャルニーズのあるお子さんの学習効果も高く、一般のお子さんにとっては社会性や心が育つという結果が出ているということでした。

東京都でも、これからの社会を見据えたときのインクルーシブ教育とは?ということを考え始めていて、インクルーシブ教育に関する調査や海外視察など進めているとのこと。
★これは必見!!!⇒https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/document/special_needs_education/report.html

渋谷区に関しては、就労相談と学校に入ってからの支援、学校外の支援についてまとめて話しました。資料を添付しますので、良かったらご覧ください。

現在、渋谷区で特別な支援を受けているお子さんたちは約450名近くいます。特別支援学校・特別支援学級・通常級(に通いながら、特別支援教室などを利用)の大きくは3種別に分かれます。

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それぞれの学校の特性と子どもの特性を踏まえて、学校選択を行う必要があり、就学相談という仕組みがあります。

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今年度はコロナの影響もあって、「就学相談説明会(4月)」や「学校合同説明会(9月)」なども廃止されていて、情報が少ない状況です。学校の個別の説明会や相談会なども学校ごとに対応方法が任されているため、一律に情報を集めるのが難しい状況です。
保護者の方の体験談にもありましたが、自分の子どもが合う場はどこか?というのは実際行ってみないと分からない部分もあると思います。
個別にしっかり相談にのって、対応すると担当部署も言ってくれていますので、早めに相談を進めていただければと思います。(今年度の就学相談申込は8月31日まで)

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注意点としては、就学相談を踏まえてお子様の状況などを把握できていないと特別支援学校や特別支援学級への在籍が難しいこと、通常学級に通う場合も「支援必要かも?」と思ったら、就学相談を受けてほしいということでした。要は、必要な支援を準備するための相談であるということをご理解いただければと思います。

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上記にも記載しましたが、就学相談の過程で専門家の就学支援委員会のチームが検討結果を出しますが、これは「決定」事項ではないということです。あくまで、保護者の方やご本人の希望を最大限尊重し、決定していきますということも改めてお伝えしました。

続いて、就学後の支援についてです。
長くなるので、2回に分けて報告します。

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