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Rotman Design Challenge(RDC)

こんにちは、町田です。

前回はRotmanのBusiness Design系の授業について紹介しました。

今回は授業以外でどういった活動や取り組みがなされているのか、紹介していきます。今回はRotman Design Challenge。


Rotman Design Challenge(RDC)

Rotmanには、学生が運営するさまざまなクラブ活動が存在します。
その中の一つにBusiness Design Club(BDC)があります。

BDCは年間を通し、さまざまなワークショップやネットワーキングイベントを開催します。https://www.rotmanbdc.com/events
その中で最も大きなイベントがRotman Design Challenge(RDC)です。


RDCとは、ビジネスデザインのアプローチを用いてクライアント企業の抱えている課題に対するソリューションを提案するという、BDCが主催するケースコンペティションです。
Rotmanの学生だけでなく、その他の大学院からも参加するチームがいます。私が参加した2021年の回は、イリノイ工科大学やパーソンズ美術大学、UCバークレー、ダートマス大学などからのチームもありました。


今回のクライアント企業はカナダの大手リテール企業Canadian Tire。
日本での知名度はかなり低いですが、カナダでは知らない人の居ないような超有名企業です(100年の歴史を持つカナダ全土に店舗を持つホームセンター)。

一次選考としてチームでビデオを撮り、それを送付。
一次選考を通過したチーム(2021年は31チーム→16チーム)は、BDCが開催する様々なワークショップへの参加資格とビジネスデザイン専門家からのメンターシップを受けることができます。
それらのワークショップやメンターとの対話を通して、クライアント企業への提案をブラッシュアップしていきました。

  • 1月4日~16日: アプリケーション期間

  • 1月22日: 一次選考結果発表

  • 1月25日: キックオフイベント、課題発表

  • 1月26日〜3月5日: チーム個別検討、ワークショップ

  • 3月6日: ピッチイベント(二次選考、最終プレゼンテーション)


取り組んだ課題は、

「What might Canadian Tire do to package and deliver viable solutions, centred around their portfolio of own brands, that deliver greater value to consumers, differentiate themselves in the market, and grow their role as a trusted brand?」
「Canadian Tireは、どのようにすれば消費者に大きな価値を提供し、市場で差別化を図り、信頼されるブランドとしての役割を高めるために、自社ブランドのポートフォリオを中心に据え、実現可能なソリューションをパッケージ化して顧客に提供できるか?」

https://www.rotmanbdc.com/rotman-design-challenge


そして、以下のようなワークショップが開催されました。
※2021年はフルリモートだったので、他の年とは異なる可能性があります。

  • Design Thinking Workshop

  • Playing to Win Workshop

  • Prototyping Workshop

  • Storytelling Workshop

これらのワークショップはBDCの学生ではなく、トロントのデザイン会社に勤めるプロフェッショナルがファシリテーションを行なっていたため、
ワークショップの内容自体はもちろん、彼らのファシリテーションの仕方も非常に参考になりました。



私たちのチームは、中国人(マーケティング)、インド人(マーケティング)、インド人(デザイン)、ベトナム人(サプライチェーン)、日本人(SE/コンサル)というアジア色の強いチーム。
このチームで約2ヶ月、ビジネスデザインのプロジェクトに取り組みました。

パンデミック真っ最中でビザがなかなか下りなかったこともあり、メンバーのうちの3名がトロントに居ない状況で、課題だけでなく時差との戦いでもありました。
ピッチイベントの直前、チームメンバー皆が寝る間も惜しんでZoomを繋ぎながらプレゼン資料を作っていたのは、今では良い思い出です。

チームメンバー全員がかなり真剣に取り組んでいたため、意見が食い違い、口論のようになることもありました。
ですが、メンターのサポートを得ながら議論を進め、最終的には皆が納得する提案に仕上がりました。

結果としては、一次選考は通過したものの二次選考で脱落し最終プレゼンに進むことはできませんでしたが、
今回のようなかなり自由度の高いプロジェクトに、不慣れな言語を使いながら取り組み・やり切れたのは、その後のMBA生活への自信にもなりました。


このnoteがビジネスデザインやRotmanに興味のある方の参考になれば幸いです。質問などあればコメントなどお気軽にどうぞ。


では。