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食と韓国語・翻訳ノート

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周永河著『食卓の上の韓国史』の翻訳ノート。
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#韓国語翻訳

食と韓国語・翻訳ノート16:밥(ごはん)

具のないおにぎり韓国の学生は概して日本のコンビニが好きらしい。食品、とくにデザート関連が…

食と韓国語・翻訳ノート15:밀가루(メリケン粉)

밀가루 (名詞) ミルカル 小麦粉, うどん粉, メリケン粉. Eマートの包装紙に書かれたコピー「…

食と韓国語・翻訳ノート14:챙기다(管理する)

아무리 바빠도/ 밥은 꼭-/ 챙겨 드세요! いくら忙しくてもごはんはかならず、ちゃんと食べて…

食と韓国語・翻訳ノート13:조선미(朝鮮米)

有名な映画の、ずっと気になっていた場面。そう、この場面だ。初めてアニメーションで見たとき…

食と韓国語・翻訳ノート12:말다(入れてほぐす)

『新版大京城案内』(1936)には、 餅飯、湯飯、五目飯はあまり飯に汁をかけて食はない内地人…

食と韓国語・翻訳ノート11:資料④

やっと本題。 明月館のメニューは『食卓の上の韓国史』に引用されている。もともとはそれの原…

食と韓国語・翻訳ノート10:資料③

「西洋料理と食堂」『新版大京城案内』(1936)  西洋料理で美味いものを食はせる家といふと京城駅食堂、青木堂(南大門通)、桜バー(南大門通)、花月支店(長谷川町)、銀松亭(黄金町)ポアグラン(旭町)、千代田グリル(南大門通)、本町ホテル(本町)百合園(貫鉄洞)、府民館食堂(太平通)それに朝鮮ホテル(長谷川町)など、青木堂は古くから有名で持味も仲々いゝし、五十銭のランチは量も多いし味も捨て難い。スペツシヤルがあり御同伴用としても有名である。花月支店、銀松亭、桜バーなどは、半

食と韓国語・翻訳ノート9:味の Contact Zone

4、5年前、インバウンドに沸いていたころ。夏休みで地元に戻っていたときに、韓国から学生が…

食と韓国語・翻訳ノート6:구절판(九折坂)

1930년대에는 캐슈(cashew) 도료로 칠을 한 구절판 그릇이 대량 생산되었다. 1980年代には、カ…

食と韓国語・翻訳ノート5:비비다(かき混ぜる)

ずいぶん前の話。卵かけごはんが好きだと言うわたしに、どうぞ、と言って出てきたのは、白身と…

食と韓国語・翻訳ノート4:깔끔하다(さっぱりする)

-옆에 육회를 곱게 썰어놓고 입맛이 깨금한 고초장을 조곰 얹습니다. 戦前に朝鮮で発行され…

食と韓国語・翻訳ノート3:급식(給食)

いわゆるコロナ禍で、大学は完全にオンライン授業だけど、中学校や高校ではかなり対面授業も復…

食と韓国語・翻訳ノート2:전주비빔밥(全州ビビンバ)

明洞にあった「全州中央会館」という食堂が閉店したという。店の評価はさまざまで、確かにコス…

食と韓国語・翻訳ノート1:사 먹다(買って食べる)

韓国語では、外食について「買って食べる(사 먹다)」という表現をよく使う。これはどうも、自炊すなわち「作って食べる(해 먹다)」に対応している気がする。実はこれ、買う方だけでなく、売る側も、「食堂でカレーを売る」「ビビンバを販売する」という表現を使う。 意味はもちろんわかるけど、さて、これを日本語にするとなると、けっこう頭を抱えることになる。「食堂でカレーを買って食べる」。これだと、コンビニのイートインみたいな絵が浮かぶ。結論からいえば、「食堂でカレーを食べる」でいいのだろ