「幸せ」を科学する~脳の癖を知っておこう
目次
◇脳の罠
◇前頭葉の役割
◇「コントロール感」の重要性
◇「幸せ」とは何か
◇脳は「錯覚」する
◇都合よく過去の出来事を書き換え、未来を予測する
◇脳の欠点~見えないものに気づくことが難しい
◇「幸せ」を高めるには
◇脳の罠
生きていると、色々な経験をして、たくさんの人に会い、辛いことや楽しいこともあるが、「過去」の思い出や「未来」の予想をするときに、自分が思っていることや予想していることが本当に正しいのだろうか?と感じたことのある人は多いのではないか。
実際に、過去の思い出話を旧来の友人とするときに、記憶が大きく違っていたり、イメージが大幅に違っていたりすることはよくある。
それに、たとえば、恋人と別れて、「未来の自分は、きっと今より辛いと感じるだろう」と予測していたことが、しばらくたって、予測よりもずいぶん早く気持ちが吹っ切れていたりすることもあるはずだ。
そうこれは、すべて、「脳の錯覚」である。
「ネッカーの立体図」や「ミュラーリヤーの直線」など、皆一度は見たことがあるかもしれない。
ネッカーの立体図
ミュラーリヤーの直線
上記2つの図を見ると、じっと見ていると、立体が反転して見えたりする。また、直線は同じ長さなのに横の線によって右側の方が長く見えたりする。
これは、「錯視(さくし)」と呼ばれるものだ。
脳は、私達が思うよりもずっと複雑で、私達に知られずに、物を予測したり、穴を埋めたり、イメージを決めたり、事実を無視したりする。それは、私達を危険から守ったり、未来に起こるであろう事に対応したりするには必要な知能なのだが、その「予測」や「記憶」は、かなり曖昧なことも多い。
◇未来予測~前頭葉の役割
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嬉しいです^^ 美味しいコーヒーと一緒に今後の医療談義をしたいなと思います。