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「がん」のメカニズムを知って、早期予防しよう。遺伝子検査のすすめ

皆さん、こんにちは。

今日は、がんのメカニズムについて、少しお話ししようかなと思います。

がん細胞と聞くと、何か特別な細胞なのではないかと思う人も多いと思いますが、実は自分の細胞です。

そして、がん細胞は、普通の人で、毎日だいたい5000個~6000個くらい体の中で発生しています。これは、誰の体でも発生しているもので、いたって普通の現象です。私達の体には、がん細胞が普通に存在しているということです。

人間の体は、常に絶えず生まれ変わっており、約60兆個の細胞が、絶えずDNA複製を繰り返しているわけですが、この過程で、一定数の複製エラーが起こります。これが、いわゆる「がん細胞」です(複製の約1%)。

では、がん細胞がたくさん生まれている私達の体ですが、なぜ健康な人は進行しないのか。

それは、免疫の力(がん抑制遺伝子)で、それ以上分裂しないように壊されれているためです。

では、「がんが進行してしまう」とはどういうことなのか。

これは、2つ理由が考えられます。

①がん細胞が増加しやすい形質がある(アクセル)

→これは、いわゆる遺伝的な形質もありますが、飲酒や喫煙など、がんを誘発しやすい生活習慣を続けている場合や、がん誘発物質に触れる回数が多いなどの環境要因も含みます。

②がん抑制遺伝子(因子)の働きが弱い(ブレーキ)

→これも遺伝的に抑制因子がうまく働かない場合があります。ストレスなど環境要因でも抑制因子の制御が弱くなるという報告もありますので、ストレス要因にも要注意です。

つまり、がんが進行する場合、上記①or②によるものか、①and②の組み合わせで起こっているといえます。よって、①も②も少なからず、遺伝的要因が絡んでいることがあるということです。

ということで、予防としては、

①自分の遺伝的形質を知る

→これは、大きな病院でも、遺伝子検査専門の一般の会社から出しているDNA検査キットでも良いですが、自分の口腔粘膜を送るだけで、遺伝的形質を知ることができます。これは、おすすめです。

②30代以上は、がん検診を定期的に行う

→①を知ったうえで、形質が高かったものを中心にがん検診を受けると良いです。20代の方でも、①で形質が高いものがあれば、がん検診は積極的に行うと安心です。

ということで、遺伝要因を知って、かつ予防が大事!ということですね。

私も定期的にがん検診は受けようと思っています。そして、5年前に遺伝子検査をしましたが、自分の危険因子がよくわかるので、おすすめです。

今日はがんのメカニズムのお話しでした。

ではでは、また^^

補足

※飲酒や喫煙などで、がん細胞が増えやすくなる理由は、細胞が傷つく回数が多ければ、分裂の回数も増えるため、確立が単純に上がってしまうからです。また、生涯で分裂できる回数には限度があります。この限界を超えると正常な分裂ができず、これまたがん細胞化する確立が高まるのです。

※一度、がんが判明した人は、上記の原因の①や②に少し問題がある場合があり、一度完治しても、癌になりやすい体質の可能性がありますので、3年~5年が過ぎても、がん検診は定期的に受けたほうが良いかもしれません。

※後日、自分の遺伝子検査結果を参考までここに貼り付けますね。今は、パスワードが分からず、開けなかった・・。










嬉しいです^^ 美味しいコーヒーと一緒に今後の医療談義をしたいなと思います。