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漫画語りー3.衝撃的な一話から始まる漫画<キングダム&進撃の巨人>

はじめに


こんにちは、マッチロと言います。  

 ぼくは漫画が大好物で、これまで何作品か読んで楽しんできました。その中で感動して印象に残った作品がいくつもあるわけですが、このnote上で、ここが好き、これを学んだ、等の自分の感想や印象をとことん綴っていこうと思います。読んだことない人のために作品の魅力をできるだけネタバレしないよう紹介するつもりです。毎週末に2、3作品(めっちゃ語りたい時、余裕がない時は1作品)挙げていこうと思います。拙い箇所もあるかもしれませんが、漫画が同じく好きな方は少しお付き合い頂いけると幸いです。


  今回は一話目で読者に絶大なインパクトを与えて一気に物語に引き込む特徴がある漫画、『キングダム』『進撃の巨人』の2作です。どんな始まりかは是非読んで確かめて頂くとして、この2作はどちらとも、すでに大人気で一時ブームになったにもかかわらず、今日まで物語の勢いと面白さを衰えさせず、話の展開で読者を常に熱くさせてくれます。それではとことん綴っていくので、どうぞよろしくお願いします。

『キングダム』

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中国秦王朝の建国を描いた歴史長編漫画で、もはや説明不要なほど大人気です。読み始めたら次を欲するほどの面白さで止まらなくなります。


何がそんなに面白いのかを考えると、一つのポイントとして

過酷な状況でも諦めず、困難を劇的に乗り越える所だと思います。

主人公の信は下僕という底辺からスタートしますが、物語の最初から格上の敵と戦い、軍に入ってからも個人であれ集団であれ、対する相手は強者、強者、強者ーの連続です。

しかも作者の原先生は信だけでなく、秦国の他の将軍にも苦難な逆境を与えてとことん追い込みます。そのドSな追い込み具合に読者も毎回ハラハラします。

しかし、同時に先生は信たちが最後の最後で逆境を挽回するチャンスもちゃんと用意して、ダイナミックに描いてくれます。そのピンチと再起の振り幅がもう大きいから余計にめちゃくちゃ感動します。

このような展開を繰り返して、信は徐々に周りから認められ、大将の風格を身につけていくのですが、そのみるみる成り上がっていく様が清々しいです。


基本的に絵のタッチは太く、劇画っぽいけど読みやすいです。
この画風だからこそ、見るからに剛健な戦士たちから振り下ろされる刀剣や、闘い前に軍団で士気を上げる場面の絵が大きなコマも相まって豪快さが感じられ、とにかく迫力がすごいです。


もう一つ漫画の魅力として、個性的なキャラクターが勢ぞろいしてることですが、その中でも特に好きなキャラは
・王騎(というよりその軍団)、
・昌平君(呂不韋に対するあの一言がシビれました・・・)、
・廉頗(闘うことが純粋に好きな所、同タイプで麃公も良い)
・楊端和(美しくもかっこいいリーダーの風格と強さ。またバジオウなど山の民も好き)
もちろん信も好きで、戦後の略奪と陵辱を好まず味方を諫めるシーンはグッときました。

こう見ると、結局一体どれが好きなの?という感じですが、『キングダム』は敵も味方も魅力的な登場人物が多すぎるので何とぞご容赦ください・・・。


ストーリーに関して言うと、だいたいの人は王騎のあの場面か蕞(さい)の攻防戦で感動して泣いたと回答します。確かにそれらは物語の重要かつ熱い名場面で、ぼくも感動しました。

でもぼくが感極まったのは、44巻の信が尾平に飛信隊の理想像を伝える場面です。最初信をガキだとナメてた飛信隊の古参兵たちが信の言葉を聞いて泣いている描写を見ると、もう感情移入して涙が止まらなかったです。


もうだいぶ巻数出ていますが、中華統一までまだまだ時間かかりますから今からでも読んでも大丈夫です。一気に読めますから。そして、ほんと読んでると信たちと一緒に熱くなって何か奮い立たされる気分になるので、元気を貰いたい人は読んでほしいです。




『進撃の巨人』

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2010年以降話題になったダークファンタジー物語の漫画でたぶん一番ハマりました。別冊少年マガジンという雑誌からここまで世界的な人気漫画になったのは、吉本興業主催のM-1でサンドウィッチマンさんが優勝したくらい衝撃的な快挙だと思います。


『進撃の巨人』はとにかく希望とか笑顔とか明るい部分が少ないです。

不気味な巨人に立ち向かったほとんどのキャラがあっけなく無惨にやられて、その現実に対して叫んだり、後悔したり、絶望したりします。

そもそも主人公のエレンと人気キャラのリヴァイが惜し気もなく口汚い言葉を放つんですもの笑(逆に潔いから好きですけど)。

例1:エレン

例2:リヴァイ


それでも、読み進めてしまう要因はおそらく、

登場人物たちが巨人という絶望的存在に苦悩しまくるけど、わずかでもなんとか抗おう、世界を変えようとする姿にあるでしょう。

フィクションなのに彼らがどうしもない壁に葛藤しながらも立ち向かう姿がリアルに見え、しかもそういう葛藤はぼくたちも現実世界で実際に味わうため読んでるこっちも共感し、つい心揺さぶれます。

歴史的要素もうまく物語に絡めて、それを活用とした伏線と回収が見事です。


よく話題になる諫山先生の画力ですが、ぼくも最初は確かに絵で距離を置いてました。しかし、いざ読んでみるとだんだん気にならなくなり、むしろ『進撃』に欠かせない味のある絵とまで思えてきました。あの時早くから読んでいれば・・けどあのまま敬遠しつづけなくて良かったー、と今では心から思います。


個人的に好きな場面はコニーとサシャのおバカっぷりと、リヴァイとジークの漫才みたいな掛け合いです。この2つは全体的に暗いストーリーの中でも笑わせてくれるので、すごいありがたい存在です。

例1:コニーとサシャ

例2:リヴァイとジーク


今年で完結するようで少し寂しい気がしますが、、、今後どんな展開が待っているのか最後まで楽しみです。



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