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中国古典に学ぶ

1年に本を100冊ほど読んでいた時期もありました。本当に本を読むのが好きで。しかし、ほんだけすべてではないと思い、他の遊びも色々と(笑)でも、思います。本の読んだ量は、裏切らないと。“鱗蜻蛉”です。

作品:座右の書『貞観政要』
著者:出口治明
初版:2017年1月13日

中国古典として有名な「論語」。自分もいつかお勧めをご紹介したいと思っています。それよりも本書。

読書家としても有名な著者のお勧めが、中国古典の「貞観政要」。あまり耳にしない書物ですが、これがスゴイ。わざわざ本にして出版して、著者が世に良さを知らしめたいとしている書物なわけですから、それは当然に良い本です。

なにがスゴイか。

中国の貞観時代のリーダー論とそれを支えたメンバーのことが書かれています。当時のリーダーは、太宗と言います。

太宗の素晴らしい点は2点。
①権限の意味とコントロールに長けていました。権限を振りかざすことなく、また、部下に任せた権限を後から剥奪するようなことはしませんでした。
②部下からの指摘を正面から受け止めていました。

現代においてもリーダーの資質として問われる内容です。部下や後輩に任せた仕事を最後まで責任を持って任せ続けることは簡単ではないですが、必要なことです。時代の移り変わりの最中において、部下からの厳しい指摘をきちんと受け止める器を持つことは、これまた簡単なことではありません。

著者が一時期座右の銘としていた言葉が本書にも書かれています。私自身も肝に銘じている言葉です。

「三鏡」
銅の鏡:常に自分を映し、元気で明るく楽しい顔をしているかチェックする
歴史の鏡:過去の出来事しか将来を予想する教材がないので、歴史を学ぶ
人の鏡:部下の厳しい直言や諫言を受け入れる

これは一例です。
様々な金言とその解説が本書では、書かれています。
長く読まれる書物には、多くの人が繰り返し悩み、完全には解決できない事案についても、考え方が書かれていると思います。本書も然り。ぜひ。


古典、苦手です。
何度読んでも「ダメだぁー」という書物もあります。
本書は別かと。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
興味を持っていただければと。また。

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