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わがこころの五百羅漢を求めて

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幻一さんが1983年に雑誌に連載していた記事「わがこころの五百羅漢を求めて」10作品をまとめました。
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記事一覧

「吠」

 酒が愉しみのひとつである私にとって、酒場でのいろいろな人との出合いは、大きな喜びです。…

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「怪」

「今度のおっさん、ちょっと怪しいで」 「何んでや」 「何んで云うても、あのおっさんが来て…

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「拒」

 ある朝、友人の訃報を新聞で見てびっくり。享年三十九才、あまりにも若か過ぎた他界であった…

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「愉」

 ある日の午後。昼時に、中華料理店に入って注文を待っていると、四十五、六のご婦人を中心に…

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「礼」

 お礼は、人間関係の潤滑油のようなもので、「ことば」、「表情」、「もの」等々いろいろ重な…

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「叱」

 ある日のあるレストランでの一場面。幼稚園児と小学校一、二年生ぐらいの兄弟が、何かを取り…

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 私の小学生の頃は、すいとんや蒸しいもを随分食べたものですが、食べても、食べても満腹感が得られなかったように思います。  それに反して、今の子供達は、「しっかり食べなさい!」「もっと食べなさい!」「これは栄養があるから……」等々と母親から叱咜激励されながら食事をするのが当り前のようです。なんと裕富なことでしょう、日本は。  でも、この狭い地球の半数近くの人々が毎日の食事にも事欠く飢餓生活を強いられていることは、まぎれもない事実です。  ところで最近、はなばなしく注目を集めてい

有料
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 私が料理と食べもの好きになったのは、小学生時代の環境から影響されたものだと思います。 …

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 あるアメリカの友人の話では、「日本に初めて来て、一番驚いたことは、下宿裏の学校から聞え…

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 広辞苑で「拝」の項を見ると≪頭をたれて敬礼すること≫、≪つつしんでする意≫とありました…

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