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夏合宿からの、静岡再横断劇。 【きっぷ1枚で日本横断:#20】

日本横断20日目、下田のホテルから。

ホテルの部屋は海が見える絶好のロケーションだった

おはようございます。現在時刻は朝8時前、日本横断中ではありますが、サークルの合宿中でもあるので、常識的な起床時間です。
本日は夕方ごろまでサークルの合宿を楽しんだ後、熱海駅から中断していた日本横断の行程を再開し、本日中に静岡県を横断しきって愛知県の豊橋駅を目指します。合宿の時間以外は移動に次ぐ移動ですが、実はこの後の旅程、持っている片道乗車券の有効期限が迫っている関係で、これまで以上に毎日が大移動なのです。本日はこれでもライトめな移動になります。少し先が思いやられますが、まずはサークルの合宿を引き続き楽しみながら、日本横断も進めていきましょう。

夏合宿2日目!

サークルで夏に遊ぶといえば

本日の朝はまずホテルで朝食をとった後、チェックアウトをして、僕の所属しているサークルは水泳サークルですので、競泳のできる50mプールへ向かいます。前日結構夜遅くまでワイワイ喋っていましたが、現役サークル員は無事全員寝坊することなく時間通り起床し、朝ごはんを食べていましたので、何だかんだみんな真面目だなあと感心していました。プールでは少々のアップの後、記録会やリレーを行ってひとしきり体を動かします。

流石にプールの模様は掲載できないので割愛。
タイムを測るまでもなく僕がダントツに遅いので、僕は記録の計測やら練習風景の撮影やらに徹していた。

さて、プール練習が終わったら時刻はちょうどお昼を回ったところ。当然ながらお腹も空いてきていますので、予約したBBQ場へ行ってみんなでBBQをすることにします。BBQって、それだけで何か夏っぽくていいですよね。今回は下田の海が見えるBBQ場を同期の副幹事長が予約してくれたので、夏満載の雰囲気の中BBQを楽しむことができました。BBQ場はじめ、ホテルやレンタカーの諸々の予約をやってくれた同期の幹事長や副幹事長には全くもって頭が上がりません。本当にありがたい限りです。

汗だくになりながらせっせと焼いていく

日本横断へ復帰しよう

十分にBBQを楽しんだら、車に乗り込んで熱海駅へ戻っていきます。
そういえば、行きの僕の運転があまりにも心許なさすぎたので、帰りは免許持ちの後輩に僕だけ運転を代わってもらう羽目になりました。情けないことこの上ありませんが、事故ってしまってはどうしようもありませんから、運転してくれる後輩に心から感謝しながら熱海駅へ向かっていきます。

後部座席からだと落ち着いて海を眺めることができた

僕が運転しなかった効果(?)もあってか、無事どの車も事故を起こすことなく、夕方までに熱海駅へ戻ってくることができました。運営の代として一安心したところで、僕は1人みんなと逆方向の列車へ乗り込み、日本横断の行程をいよいよ再開していきます。

事故や怪我がなくて本当に良かった。

静岡をもう一度横断

夜を切り裂く超特急でつまむ


熱海駅からはまず下りの普通列車へ乗り込み、2つ先の三島駅を目指します。

熱海駅18:21発 東海道本線 普通 沼津行き(327M)

列車は熱海駅を出ると程なくして、山を貫く丹那トンネルに入ります。こちらのトンネルが無茶苦茶長くて、お隣の函南(かんなみ)駅まで7分ほどかかるのですが、そのほとんどが丹那トンネルの中で微塵も電波がつながりません。ただ、もちろんこの区間は青春18きっぷ旅で何度も通った区間ですから、承知の上でスマホを機内モードに設定しておき、電池を節約するなどしていました。
そんなこんなで、熱海駅から12分ほど走り、目的地の三島駅へ到着です。

三島へ着く頃にはすっかり日が暮れていた

ちなみに、三島駅から普通列車でもう1駅行くと沼津駅へ辿り着くのですが、沼津駅は2週間ほど前の旅路で既に通っています。静岡県内の隣の駅へやってくるのに、秋田やら岩手やらを経由して2週間かけているのは完全に異常事態ですが、ここまで来ると考えたら負けです。


《参考》以前お隣の沼津駅を掠めていた時の記録はこちらから。


今僕は片道乗車券で旅をしていますから、当然ながら同じ駅を2度通ることは出来ません。というわけで、ここからは再び東海道新幹線に乗り込み、既に通過してしまっている在来線の富士駅〜沼津駅の区間を、飛び越えるように回避していきます。
ですので三島駅からは新幹線へ乗車するのですが、次の新幹線まで時間があったので、遅めのおやつ代わりに、三島名物のみしまコロッケをいただくことにしました。

駅そばのお店の方が、イートインならということで特別にみしまコロッケだけの注文を許してくださった。
本当にありがたい限り。

みしまコロッケは地元のじゃがいもを使用しているのが特徴で、何といってもコロッケなのにめちゃくたゃ芋本来の甘味が感じられました。正直ソースなしでもいけるな、という感じでしたが、ソースをかけても当然のごとく美味しかったです。どこでも食べられるコロッケでこれだけ美味しいと思わせてくれるみしまコロッケの底力に驚きながら、お店を後にし新幹線へ乗り込んでいきます。

ホームが1個だけの新幹線駅は結構珍しい

三島駅18:55発 東海道新幹線 こだま747号 名古屋行き(747A)

このあたりからいよいよ駅員さんが経路を確認するのに時間を要し始めたので、時間により余裕を持って改札へ赴くように意識した。

こだま号は新幹線の中なら遅いタイプのやつですが、それでも在来線と比べたら圧倒的に速いですね。息つく間もなく、静岡駅に到着です。

実は、この写真を本記事に読み込む作業をしているときも、別日だが静岡駅にいる。
我ながら、旅しすぎて現在地という概念が怪しくなってきた。
この辺りはちびまる子ちゃん付いている

静岡駅まで来たらもうしばらく経路の被りを心配しなくて大丈夫なので、新幹線でも在来線でも良いのですが、新幹線はすぐ着いちゃう割に高いし、でも普通列車は時間かかるし混んでるし、と悩みまして、折衷案として平日夜に走っている「ホームライナー」号へ乗ることにしました。330円の乗車整理券を購入するだけで特急車両に乗れちゃうのですから、なかなかにお値打ちですよね。静岡駅でお手洗いなどを済ませたら、早速ホームライナーへ乗り込んでいきましょう。

激安特急みたいな感覚で乗れる

静岡駅20:05発 東海道本線 ホームライナー浜松5号 浜松行き(4385M)

座席の前ポケットに乗車整理券を差し込んで車掌さんへアピールする独特の文化が面白かった。

ホームライナーは特急の車両なので、リクライニングはもちろんテーブルも自由に使えます。ですので、せっかくならということで、千葉の房総半島一周の折に大網駅で買っておいて食べる機会を失っていた落花生をつまむことにしました。

食べカスは机の上に落として後で掃除した

何で静岡県を西行してる最中に千葉県の名産品を口にしているんだ、と何度か我に帰りそうになりましたが、闇夜に流れる住宅の灯りを眺めながら、無心で落花生を頬張りました。何だか、ここ最近で指折りの旅情を感じた瞬間でした。落花生を食べ終え、一通り掃除とゴミ捨てを済ませて程なくして、列車は終着の浜松駅へ到着しました。本当はそんなに程なくではなかったのですが、掃除を終えた直後に寝落ちていたみたいで、ちょっと危なかったですね。寝ぼけ眼を擦りながら、浜松駅へ降り立ちます。

今宵はシャキシャキ行こう

さて、浜松駅へ到達した時点で時刻は夜21時を回ったところ。細々と何か口にし続けてはいましたが、それでもやはりお腹が空いてきましたので、浜松名物の餃子をいただくことにいたしましょう。さすがにうなぎは予算的に厳しいので、泣く泣くカットです。

もやしを敷いているのが浜松らしさ。

宇都宮の餃子は肉肉しい美味しさですが、こちらの浜松餃子は野菜が美味しい餃子だと思います。下に敷いてあるもやし然り、中も外も野菜たっぷりで、夜21時過ぎでももたれる感覚なくペロリと平らげることのできるおいしさでした。10個ありましたが、自分でもびっくりするくらいあっさり食べ終えていましたね。
しっかりと満腹になったら、お店を後にして再び東海道線に乗り込みます。実は浜松は結構静岡県の西の方でして、次に乗る普通列車でいよいよ静岡県の横断が完了する、という算段になっています。本日は静岡県を抜けた先の愛知県最初の大都市、豊橋のネットカフェを予約していますから、最後に寝床を目指して移動していきましょう。

この区間からは普通列車でも転換クロスシートで比較的快適に移動できる

浜松駅22:03発 東海道本線 普通 豊橋行き(999M)

鷲津駅を発車する頃には、車内の乗客が僕1人になってしまった
数多の18きっぱーへ修行の終わりを告げてきた静岡県最後の駅、新所原(しんじょはら)駅に到着。

車内では全然寝る気満々だったのですが、食後すぐの乗車の割には謎に目が冴えていました。野菜でシャキシャキの餃子を食べたら、謎に自分自身もシャキシャキしてきたみたいです。そんな状態のまま、列車は30分ほどで終着の豊橋駅へ到着です。というわけで、本日の日本横断の行程はここまでです。

豊橋駅からはこの旅恒例の夜道歩きを経て、予約していたネットカフェの個室に滑り込みます。

どこへ行ってもいつもの看板があるという安心感

明日は豊橋駅の始発に乗り込まないと間に合わないので、余韻もそこそこにさっさと眠りに落ちようと思います。夏合宿、自分は大して何も貢献できなかったけど楽しかったな。日本横断中という酔狂なシチュエーションでしたが、大学生らしさ全開のひと時を送ることができて大満足です。

それでは、明日以降の大移動へ備えて、おやすみなさい。

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