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絶望の石像と「魂の道」が始まるday19サアグン~マンシージャ・デ・ラ・ムラス(+37Km/442Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

特に私が絶望したわけでもなく、ただタイトルにしたいくらい圧倒的な絶望感と疲労感を感じさせる石像がありました。

こんにちわ、相馬といいます。
昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。

30Kmくらいの町を目標にしながら、勢いで37Km歩いたこの日。20日ほど歩いてくるといよいよ体も出来てくるようです。

とはいえ、疲れて(歩けると、疲れもせずに歩けるはまた別)たどり着いた宿では久々に日本の方にお会いする。その後、非常に仲良くさせていただくお二人でしたが、そのときは疲れていて非常にそっけない応対をしてしまったような記憶があります。

このお二人を含めて、結果として、このあたり(20日目くらい)からご一緒した方はサンティアゴ・デ・コンポステーラまで(32日目くらい)ほとんど同じペースでご一緒することが多く(あいさつをする程度の方含め)、それまでの比べて記憶がより鮮明になってきます。

この巡礼では最初の10日くらいの区間を「肉体の道」、そこからの10日くらいまでの区間を「頭の道」、そして最後の10日くらいを「魂の道」というらしい。最初の10日は体がつらくてそればかり考えてる。次の10日は自分ことを考える。そして次の10日はそういったことから解き放たれて、心のあるがままに歩く。

私にとっての「魂の道」は、様々な人々との出会い、語らい、そして喜び合いで埋められていくことになります。


2022年9月6日のメモ

  • 今日がもっともつまらなかったかも。それでも、雨降ったり、晴れたり、それなりにアトラクション。

  • 530に出るとさすがに誰もいない。そしてなにも見えない

  • サアグンからこの町まで、ほぼ全区間において巡礼路はポプラ並木。やさしい。

  • ちょっと秋めいてきた

  • とはいえ、巡礼者もまわりの人もみんな優しい

  • 久々に日本の方とお話しする。2人目。

  • ガソリンは2ユーロ(300円)!

  • やはり、お通し文化だ

  • 明日はわずか15キロで大都市レオン。そして、1日お休みする!


朝5時半にスタート。6時からは東京とミーティングがあります。
ここを通っているとき、ミーティング中の世間話になり「うちの娘が来年受験なんですけど、地方の大学に行きたいと言って。受かってしまったら、あとはずっと離ればなれになると思うと複雑なんです。」という同僚の話を聞く。私と歳も変わらないのに立派に親をされている。
町を外れれば暗闇。
ヘッドライトの明かりをたよりに歩く。
やはり亡くなってしまう方はそれなりにいて、こういのがそれなりにある。
すごくいい感じのアルベルゲ(巡礼者用宿)。
トイレ的非常事態につきビバーク。
オスピタレイロ(宿の人)はとても良い人でトイレもにこやかに貸してくれた。
お酒がたくさんあって滞在したら楽しそうなバルでカフェコンレチェを発注し、
微妙な具合の空を見ながらいただく。
戦線復帰。
真ん中の微妙に黄色いところは花畑だった。天気が悪いのが残念。
久々の雨に濡れながら歩いていたが、
すぐ晴れる。とうもろこしと共に。
したら、そのまま×。捨てる○。
すっかり晴れてきた。だいたいいつも結局晴れる。
ここは航空学校らしい。微妙に真ん中が平らなのは滑走路。
このあたりはずーっと並木がある。やさしい。
前日から一緒の美女2人。彼女らは速く歩いては休憩を繰り返す。
よって、抜かれて、抜いてを何度も繰り返すことになる。
もともと目的地としていた町に着いたが、まだぜんぜんいける。
こぶりな良い感じの教会。
中も素朴で「こういう教会もいいな」と思った。
若いお兄さんが番をしていて、スタンプをもらうと絵はがきもくれた。
絵はがきをくれたのは、たぶん、ここくらい。
町のサインがトマトでかわいい。
これのためにやってる。
1Fはバルなこの日のアルベルゲ(巡礼者用宿)
800Kmの道中でも圧倒的な疲労感を出しまくる銅像。
特にすごく疲れるようなゾーン(山道とか、町と町が離れているとか)でもないのに、彼らはなぜそんなに疲れてしまったのか。
そして、この町は城壁の町。
うらぶれた感じのバルで一杯。
町の中心の広場は人っ子ひとりいないのだが、それはシエスタだから。
町の中心にひときわ目立つ教会の鐘楼。
シエスタで人はいないのにバルには人がいる。
そして、お通しが出てくる。
人がいると思えばだいたいは巡礼者。
やはり城壁の町。
まだまだシエスタ。
日清系の会社が作ってるらしい「ヤテコモ」。拍子抜けするほどに普通というか日本のと変わらないのカップヤキソバでおいしい。
20年ほどまえに乗ってた車を発見。だいぶいい感じ。
洗濯しながらのアルハンブラビール。
洗濯物を干したのでまた散策。
ガソリンが高すぎる。。。
巡礼後にレンタカーで2,3日ぶらぶらしようとおもっていたが、揺らぐ。
あまりに見事な疲れっぷりでまた写真を撮る。
左下に指を写り込ませてしまう程度に私も疲れている。
パタタスブラバス(フライドポテトに辛めのケチャップとニンニクマヨネーズをかけたもの)をビールと共に。
こういう商店のカラフルな感じがとても好きである。
小さな町の教会。
それでも中は荘厳な雰囲気。
宿に帰ってビールを頼むと、またお通しがついてくる。
まとまった夕飯はとらなくてOK。
難民収容所感がただようベッドでサッサと就寝。
19日目、終了。

しがない(ほぼ)無職の中年ですが、サポートしていただけたら喜びます。