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気づいたら秋day29トリアカステーラ~サリア(+26Km/652Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

8月19日に歩き始めたころは真夏だったのですが、約1ヶ月経ったこのころにはもうすっかり秋めいてきていました。

こんにちわ、相馬と言います。
昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。

前日にガリシア州(スペインの一番西の州)に入り、「最後の難所」と呼ばれるオ・セブレイロの峠を越えました。それまでの約1ヶ月間は森や緑があったりするものの、基本的には乾燥した道をずーっと歩いて来ましたが、峠を越えたこのガリシア州は雨が多いことで有名で「そろそろ雨との戦いかな」となどと考えていました。

ラッキーなことにガリシア州に入ってもほとんど雨に降られることはありませんでしたが、やはり、雨が多い土地柄のの影響か、峠以降の道は明らかに緑が深く濃くなり、また、9月も中頃をこえたこともあって、これまでとは違うオレンジや赤に近い、秋の茶色も徐々に増えてきていました。

「歩き始めたときは夏だったのに」と、歩いて来た時間の長さを感じながら、一方で、この巡礼の終わりが近づいてきたことも感じていました。


2022年9月16日のメモ

  • ガリシア州からはお通し文化はなくなった模様。

  • 分岐でマイナーな方のコースを選んだらしく、まったく人がいなくて快適。しかし、でかい犬についてこられてビビる

  • ごく小さい村ばかり。そして、どこも石造りの家が多い。

  • 慣れたとはいえ、荷物は相変わらずデカくて重い。

  • 巡礼事務所にお遍路ルックの展示あり

  • シエスタの時間は店は「つぶれた?」くらいに人気がないが、開店時刻になると何事もなかったように復活。

  • ひさびさの普通の宿ということで63ユーロの部屋を取ったら、レンタルームで4ベッドルーム+キッチン。でかすぎ。

  • なんだかんだと自炊が安くておいしい。(大きなエビ3匹2ユーロ、味つき豚肉150g1.5ユーロ)

  • 気づけば秋だ。


昨日の宴の会場に荷物を置き、カフェコンレチェで気合いを入れる。
このあたりから団体が増える。みな、妙にテンションが高い。
こっちはもう4週間も歩いてヘロヘロ、グタグタ、ボロボロなのに。
運良くマイナールートを選択したらしい。
ひとり旅。
最初の村は見事なまでに寂れた感じ。
人が住んでるかも定かでないが、きちんと矢印があるところがすばらしい。
村の真ん中にはきれいな川が。
引き続き廃村感。
寂れたトラクター。しみる。
何やら立派なお墓。道沿いにお墓が本当に多い。
牛と戯れるカップルと思ったら、左の男性が敬虔なクリスチャンでありながらいつも違う女の子と歩いていることで有名だったフランス人だったことが今日(2023年9月16日)発覚。
このあたりはこの岩の薄切りを積んだ壁が多い。
この辺は雨が多いから緑が青い。一方で、秋の声も聞こえてきている。
ジブリに出てきそうなトラクター。流石に使われていないと思われる。
巨大な修道院で有名な町ソモスが見えてきた。
やはり薄切り岩を積んだ壁。こっちはだいぶ洗練されている
やたらデカい修道院。中の見学も出来るようだが、いつもそんな余裕はなく、ひたすら前へ進む。
川沿いのキレイな町だ。
昼前だったが特に人もおらず、「売り出し中」のガラス窓の家が悲しい。
ここでジョーを見かけたが、英語を話す気力がなくそのまま行ってしまう。
そして、この建物の裏手のATMでお金をおろした。(どうでもいいが思い出したので書く)
一緒に手を洗ってくれるおじさん。
やっと150Kmをきる。あと5日くらいか。
働く車シリーズ。
(この近くでちょろっと生理現象の記憶が)
お地蔵さんっぽい石像。
なんだか、フィギュア的なものがたくさんあるおうち。
アルベルゲ(巡礼者用宿)だったような。
右に移るおねーさん(40台くらいか)は南アフリカから来たと言っていた。
「この国は何を頼んでもパンが付いてくる。もうパンはいらない!」とのこと。
犬が出てきて2人でドキドキしたが、何もなく通過。
いよいよサリアの町が見えてきた。けっこう大きい。というか、サンティアゴ前で最後のそこそこ大きい町。
ここは電車もちゃんと通っているし、100Km以上歩かないともらえない巡礼書をもらえる最後の町なので、ここから歩く人が多い。(7割がここからとも聞いた)
サリアの巡礼事務所には、四国巡礼の写真が飾ってあった。
日本でも世界でも四国巡礼の方が有名だが、カミーノと提携しているのは熊野古道。
(両方歩くと認定証がもらえる)
衣装も展示。
ちなみに私はこの格好で今年(2023年)のパリマラソンを走りました。
スペイン人は卓球好きなのかな?屋外卓球台がけっこうある。
カミーノ好きな車。
町についてホッと一息と思ったらひどい。。。
Booking.comで取った宿はAirbnb的な宿で鍵の開け方がわからない。。。
管理人を待つ間、たまらず1本(1.5ユーロ)
部屋は思った4倍くらい広かった!
リビング(利用せず)
ダイニングキッチン(利用した)
1人部屋(利用せず)
ダブルルーム(利用した)
ツインルーム(利用せず)
ツインルーム(利用せず)
こんな古いフィアットを見るのも3回目
町場のスーパーの海鮮売り場だが、とてもとても魅力的。
しかし、愛するカルフールが気になる。
カルフールはシエスタ中だったが、
まるで潰れたかのような静けさで不安になる。
ビールを飲んで待ってみる。
なんか、このときすごく上機嫌だった記憶があるのだが、
それがなぜかはもう覚えてない。
5分後、何ごともなかったように開店。
さて、自炊。
スーパーで買ったひさびさのヒルダ(酢漬けのとうがらし、アンチョビ、オリーブをさしたスペイン北東バスク地方のおつまみ。このときはもう北西部にいたのでバルとかにはない)。
買ってきたエビを炒める。(3匹2ユーロ)
日本から持ち込んだ激うまガラムマサラを一振りしたら激うまだった。
あとは味付けポークを焼き焼き。
それらをメルカドーナのクロワッサンと共にいただきました。
(メルカドーナのクロワッサン、100円くらいでめちゃうまいす)
29日目、終了。

しがない(ほぼ)無職の中年ですが、サポートしていただけたら喜びます。