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究極の沖縄そばをお取り寄せしよう、というお仕事。(前編)

(長いので分割しました)

沖縄にいるのですが、あと20分くらいで羽田行きの飛行機が飛んでしまいます。社長という名の無職がどこかに飛ぶのは、出張なのか旅なのか、自分でもよくわかりません。

今回の沖縄ゆきの目的は「茉家」という沖縄そば屋とお取り寄せ(通販)の拡販について話すこと。

(今回は通販ページへのリンクはあえて貼りません。貼っちゃうとなんかあざとい気がしまして。)

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昨年の夏頃、早期退職をすることを決め「どういったことであれば人の役に立てるのか」「そもそも誰の役に立てるのか。立ちたいのか。」といったことを考えたのですが、あまり大きな目標を立てるより、これまでお世話になった人たちの役に立つことをやりながら、少しずつその規模を大きくしていくのがいいのではと思うようになりました。

具体的なこととして思いついたものの一つが、「日本一おいしい沖縄そば」と私が思っている茉家という沖縄そば屋の手伝いをすること。

昨年の11月に沖縄に行った際、もともと仲良くしていただいていたその茉家の親父に「独立することに決めたのですが、あなたの手伝いをさせてもらえませんか?私はあなたの作っている素晴らしい沖縄そばをもっと多くの人に食べてもらいたいし、素晴らしい沖縄そばを作るあなたにはもっと儲けて欲しい。」というようなことを言ったように思います。どういった返事が来るかと不安ではあったものの「君がそういってくれるのはうれしい。いっしょにやろう」と、言ってくれました。

親父との出会いは5年ほど前になります。

その年の9月に妻と友人と沖縄に行く機会があり、必死に探した「最高の沖縄そば屋」が茉家でした。「とにかくすごい」「一生飲み続けていたいスープ」「沖縄一」など、沖縄そばの評価にしては大袈裟とも思えるコメントが様々なグルメサイトに踊っていました。一方で、「駐車の仕方で怒られた」「香水をつけたお客さんはお断り」「時間に厳しい」といった恐ろしいコメントもまた多く見られました。

ちょうどその沖縄旅行の旅程だと閉店間際にお店に着くことになりそうで、「時間に厳しい」親父に怒られることを恐れた私は、そのときは行くことを諦めました。

ただ、やはり気になるその店。帰ってから調べていると「お取り寄せ(通販)」もあるとのこと。ものの試しに頼んでみました。

1週間くらいでしょうか。段ボールに冷凍されたスープと麺、そして具(肉。ネギ)。入れるべきものは全て入った状態で送られてきます。しかし、作り方の冊子には「最初から、具(肉、ネギ)は入れないでください。まず最初は何も入っていない状態でスープと麺のみを味わってください。」と、ある。「ほほぅ。さすが怖いことで有名な親父。お取り寄せでもパンチを利かせてくるな」と思いながら、冊子の通りに作っていきます。

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ペットボトルに入ったスープを湯煎して頃合いの温度にし、冷凍された麺は5分ほど茹でて一旦水で洗い、その後、再び加熱。並行して煮込まれた豚肉なども温めます。スープをどんぶりに注ぎ、まずは言われた通りに麺だけを投入して食卓へ。

それではいただきます。スープをれんげですくって、ひとすすり。

「なにこれ?」

それまでに10軒、20軒と沖縄そばを食べてきましたが、これまでのとは別物。カツオ節や、豚の旨味、そして塩味がまさに一体となって最適なバランスを保っています。決して肉の味がたつこともなく、魚介の味がたつこともなく、しかし、それら全てがあわさったときにはまさしく「ハーモニー」を奏でるがごとく調和をみせます。お取り寄せですらあまりにおいしい。

「あまりにうまい。これはお店で食べてみなくては。」

早速、次の沖縄旅行を手配しました。

さて、生きていけるのか私。

続く

 

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