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Insideout:sky 0 shot/本来輝くべきものたち


記憶の光を切り取り壁面に貼り付けてゆく

見たことのない色が現れ
それはグラデーションのように広がり

やがて等身大の新しい表情をした今の僕の顔になる

君になりたくてたまらなかったはずなのに
結局これっぽっちも、何も似なかったな

自分の姿と
ごく限られた、でも使い慣れた持ちものを確認する


遠くの方で爆発音が聴こえる
いつもの連中が騒ぎ出す

偽物の星ばかりが大きな顔をする
あの街の夜が嫌いだ

次の武器を揃えようとするかわりに僕は
意思のない集団の動きに合わせて
相づちを打つことをまずやめた

自分の感じ方を信じたい

まだ終わらせる訳にはいかない


愛している愛していると繰り返し伝え続けてくれた遠くの君へ
僕の残り時間の全てを捧ぐ
かつて確かに見た虹のゆくえだけを
強くイメージしながら

全天に向け
ひとつ、魂込めた弾丸を放つ








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