若宮明

若宮 明(わかみや めい) 文章・詩・デザイン/思うままに表現をしていきます。 テキ…

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若宮 明(わかみや めい) 文章・詩・デザイン/思うままに表現をしていきます。 テキストに付けた写真、アートは全て自作です。 音楽/ファッション/エンタメ/多趣味 ブログ・インスタ・ツイッターはホームページへ →https://mayprismmm.amebaownd.com

最近の記事

再来『革命时期』

80年代シティポップブームの次のフェーズと考えれば自然な事ではある。 数年前からファッションの流行は90年代後半〜2000年代の再来へと少しずつ移行し、それに呼応するように音楽シーンも90年代後半〜2000年代に鳴り響いていた音が再来、まるで天体の公転周期だ。こんなにきれいに連動するものか。 もちろん時代は進んだ分だけ鮮やかに進化を遂げている。 依然としてK-POPが音の「新しさ」「時代を象徴する熱量」「文化価値」を更新し、アイドルはアジアのカルチャーを牽引、日本の若く才能

    • 「無条件に好きなベース低音4音で構成された曲」のストック【更新型】

      • ロックキッズ達の行く末

        「えふえむはちまるに!」 私を音楽好きにさせてくれたのは紛れもなくFM802だ。 全盛期の小室系・AKB・ハロプロ・ジャニーズ事務所等の曲を一切流さず首都圏や他局との差別化をはかり関西で一人勝ち状態に至ったFMラジオ局。 上記の「テレビで当たり前のように連日プッシュされるアイドル曲が存在しない世界線」で洋楽と邦楽の混ざったジャンルレスなチャートに育てられた。よく考えるとこれは相応の価値あることではなかろうか。 昨今のジャニーズ帝国崩壊の兆しを鑑みて改めて思った。 私が

        • Blak and Pink

          「パレットFのドキドキパーティーハウス」のデザインと機能性、あれは私にとってマテル社バービーのハウスを超えていた。 タカラトミー社のリカちゃんの友人、「パレットF」が住む家を持っていた。 ニューヨーク育ち、長いオリーブブラウンの髪、黒い猫耳カチューシャの似合う小悪魔な印象の彼女の部屋は大人っぽくお洒落な空間で、 リカちゃんハウスといえばパステルカラー中心の色彩のものがほとんどだった当時、パレットFの家には差し色として珍しく黒が多用されていた。 黒が入ると定番のパステルピン

        再来『革命时期』

          Expo Blossom

          とある世紀末 パリは騒がしい 万国博覧会を控えた街 叡智と技術を競う祭典が始まる 飛び交うのは母国語じゃない 夜桜が火花みたく散っては咲く 私達が生き急ぐのは 未来に追い付きたいから 海を制するシャチに憧れていたはずが反転色のパンダに 新時代にはそれも悪くはない 拳銃を捨て筆を持つ者 寝転がったまま愛され 被写体になり続けると決めた者 このところ中華趣味が流行りらしいよ パンダに憧れていたはずが反転色のシャチへ 大嵐の合図で不毛な椅子取りゲームが終わり 突然の王座の感

          Expo Blossom

          夢中の華の色は赤

          落下する夕方という小説がある。 江國香織が描いた三角関係を軸にした物語だ。彼氏との安定した関係を崩壊させた原因である人物を、主人公はどうしても憎む事が出来ず、同居生活まで受け入れる。最後まで捉えどころのない華子というこの女性がキーパーソンで、彼女無しに成り立たない構成は、私の知る限り他に類似が無い。 随分前に、あなたはあの小説の華子っぽいですよねと言われた事を思い出した。 小柄で華奢な体型の話だろうか、 当時は不本意ながら何を考えているか分からない不思議ちゃん扱いされる事

          夢中の華の色は赤

          無常なまでのリアル

          【カンテレ/フジテレビドラマ・エルピス―希望、あるいは災い―感想】 以下ツイッターに投稿しようとした短いメモです。 バブル世代の上司が1話内で述べた「お前らは何処に危険な縄張りがあるかも知らずおもちゃみたいな正義感を振り回しているだけの子供(大意)」 と、最終話で報道の滝川君が主人公(長澤まさみ)の底の浅い一方的な正義感に対して言った「中学生かよ」が全てでしかなかった。 最後に斎藤(鈴木亮平)が丁寧に丁寧に丁寧に現実を説明しまとめ上げてくれたので後は何も言うことがない。

          無常なまでのリアル

          KPOPに人生2度目のバブルをみる

          似ている。 後ろで動く人の数、 音から感じ取れる熱量。 その国の流行音楽からは文化の成熟度合いが読み取れる。クオリティだけでなく音に含まれる熱量は、国の状況、経済の伸びや跳ねと大いに関連があると思っている。 今や世界で飛ぶ鳥を落とす勢いのKPOPと1980年代半ばのバブル期の音楽は似ている。音質は全然違う、ただエネルギーの総量のようなものが似ているのだ、とても。 ただ、「なんだか知らないが地価上昇!パーティーチューンで皆踊れ!」的な米国発~日本とほぼ同時に流行した代表的

          KPOPに人生2度目のバブルをみる

          バブル時空間へフルダイブ

          『アッコちゃんの時代』を読みバブル脳になっちゃってる。 もうこの時代の「美貌とスタイルと運に恵まれた女性」に成りきらなきゃ出て来ない表現、シチュエーションの連続で楽しい。 大人達が本当に皆楽しそうだった。エネルギーに溢れていた。中曽根×米国の関係性も磐石、向かうところ敵無し。街も人の装いもメディアの中身もキラキラし華やかだった空気感だけは子供だった私の中にも強烈に残っている。 小説とはいえその時代の中心部の狂乱を(実在の女性をモデルにした)女王の目線で知る体験が出来る。ハイ

          バブル時空間へフルダイブ

          5月1日

          全てが光の粒子で出来ていることを思い出したのが5月1日で 知覚出来るもの全てが輝いて見えるようになったのはその3日あとだった 思考が少し遅れて実現化することを確認出来たのは更にその1週間あと 同時にそれが「未来」と呼ばれる現象だということを知る 『今までにない』現行の事象を 解明しようと学者たちはまだ躍起になっているが 彼等に未来を生み出すことはもう出来ないだろう 特権が平等に振り分けられ 彼等だけのものでなくなってしまったことにさえ気が付けないでいるのだから 粒子のひ

          LOVE WARS は経験値になり得るか

          小学生の頃のある誕生日に シンプルな電報が送られてきた。 二つ折りカードの端に埋め込まれた金のボタンを押すと、松任谷由実さんの『ANNIVERSARY』のサビの部分が電子音で流れる。 温かいのに切ない、と思った。メロディーから感じたことのない情を掻き立てられ、ラミネートされた表紙の押し花があせて茶色になっしまってもずっと大切にしまっていた。 当時の私にとってはとても大人っぽい贈り物だったように思う。 フルでこの曲の歌詞を追いながら、端から端までをしっかりと聴いたのは20代

          LOVE WARS は経験値になり得るか

          ずっと昔、神戸市営地下鉄、三ノ宮駅、

          学生の頃にアルバイトしていた飲食店に、同じくアルバイトの36歳の男性が居た。皆をまとめるような役割で男女両方の学生から慕われていたし、性格も良かった。当時の私は同年代の学生達との関係性にエネルギーを注いでいて、それ以外の事には良くも悪くも無関心だった。 20歳前後の女子にとっての36歳はおっさんだった。一度、彼と帰りの地下鉄で一緒になり「弁護士になりたくて、会社を辞めて司法試験の勉強をしている。」と聞いた時も「へえ、」と思っただけだった。 「凄いですね、頑張って下さい。」さ

          ずっと昔、神戸市営地下鉄、三ノ宮駅、

          ノートの端の走り書き:2

          ツイッターに出そうとしてまとめられなかったシリーズ。BULL(ブル)というリーガル系海外ドラマを3話まで視聴しました。 ツイッター仕様なので以下テンションが荒いです。 ―――――――――――――――――――― 洋ドラマBULL ドクタージェイソン・ブルは裁判科学の専門家。クライアントを勝たせるべく、従業員を使い陪審員たち全員のデータを分析して戦略を立て――的な解説に惹かれ3話まで視聴 感想:いやブル、おま、特に何もしてなくね? 裁判でクライアントが弁護士と共に自らのト

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          22世紀を生きる子供

          新しい世紀 電力ではないエネルギーが通る街の誕生に人々は沸き 今日もあちこちで長い長い祝祭が続いたままだ あの頃に戻れるようだねとあなた笑うけれど 私にはもうそれがどのあたりを指すのかさえ分からなくなってしまった ここは20世紀の続き けれど新しい世紀の始まり 原子力ではないエネルギーを集めた核爆弾の本当の使い方なら 早かれ遅かれ誰かが必ず突き止めるだろうから 遠い昔に私たちの隠した宝物が 永遠に誰にも見付からないでいられますよう 色とりどりの紙吹雪が舞う空 石畳を駆

          22世紀を生きる子供

          ノートの隅の走り書き

          職場に置かれた書籍を仕事の空き時間に読む習慣ができました。 PCの中の電子書籍です。 プライベートでは読むことのないビジネス本を中心に読むことにしています。 不思議なことに物語ではない情報系書籍の場合、紙と比べ(体感的には)10倍位早く読め頭にびゅんびゅん入るのですよ。 表紙を楽しんだり手元に保存、保管したいもの、又はじっくりと作品と向き合いたい時は今まで通り紙の書籍、 「情報」を手早く吸収し頭にストックしたい場合は電子書籍を、と用途に応じた書籍の使い分けが始まってしま

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