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5月1日

全てが光の粒子で出来ていることを思い出したのが5月1日で
知覚出来るもの全てが輝いて見えるようになったのはその3日あとだった

思考が少し遅れて実現化することを確認出来たのは更にその1週間あと
同時にそれが「未来」と呼ばれる現象だということを知る

『今までにない』現行の事象を
解明しようと学者たちはまだ躍起になっているが
彼等に未来を生み出すことはもう出来ないだろう
特権が平等に振り分けられ
彼等だけのものでなくなってしまったことにさえ気が付けないでいるのだから

粒子のひとつひとつが輝きを放ち運動を続ける
ここは宇宙の一部分で
何度も終末放棄の成された「永遠」に限りなく近い場所だ

私はこれについて事の始まりから知っていたような気もする
始まり、というのは生まれた時から
厳密にはその少し手前、いや宇宙そのものが生まれた時からだったかもしれない

光の波はやがて全てを覆うだろう

未来を生み出す力の在り処に
誰もが気が付いてゆく




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