飯能窯を蘇らせた陶芸家 虎澤氏の思いを継いで
2022年、はんのーとのライターになった。
飯能市のことについて何を書いたらいいか相談したところ「飯能窯に行ってみないか」と言われ、早速取材に出かけた。
これが飯能市の観光を紹介する最初の1本目になる。
取材した時期は3月で、季節は冬から春に変わろうとしていたけど、まだまだ寒さが残っていた。
実は取材の数週間前に、昭和50年に飯能窯を復活させて虎澤さん(享年86歳)がお亡くなりになっていた。
生前、直接お会いすることができなかったが、娘のますみさんと出会いからそれ以降、何度も飯能窯へ訪れている。
ますみさんはどこか海外や都会的な雰囲気を持つ作家で、陶芸家のイメージはない。
陶芸の工房で働いていると聞くだけで、いかにも個性的で気難しい性格な作家なんだろうと思い込んで挑んだので、会った瞬間の物腰の柔らかさや品の良さに拍子抜けした。
なんだかとてもいい人に出会えた喜びが大きかったせいなのか、この記事は写真もカメラマンが撮っているのですごく好評だった。
今ではときどき家族や友達、仕事関係者を引き連れて山々に囲まれた唯一無二の工房やギャラリーを案内している。
勝手に自分を飯能窯大使と呼んで、素敵な場所を紹介できるのはとても嬉しい。
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