見出し画像

ドイツの教育は、ミスを指摘しない

これは3年前の2021年にポストしたもので
私が本格的にSNS頑張り初めて3年経つんですが、1番反響があったものです。

ポストしたのは3年前ですが
実際にこの出来事があったのは6年前の2018年とかだったと思います。

教育学の授業

私が通っていたドイツのカールスルーエ音大は教育学が必修でした。

その授業で先生とこんなやりとりをしました。

「クラリネットのレッスンする時
生徒が音を間違えて演奏します。
あなたはどういうアプローチをしますか?」

という先生からの問いに

私「私だったら、一緒に音程を取るために歌を歌いますね」
先生「いいですね〜他は?」

私「えっと〜指が間違えてる場合があるので指の練習しますね」
先生「その必要もあるかもしれないですね〜他は?」

私「頭で考えてる音と指や息が別々になってるかもしれないので、
ゆっくり一緒に練習しますね」
先生「お!いいですね!他は?」

私「曲中とかで和声があるのなら、この和声こんな感じだよーって
とにかく耳でよく音を聴こうって声かけますね」
先生「素晴らしい!他は?あなたの先生はどんなことしてる?」

私「ええええ他ですか??なんだろう?
音ミスするなって私の(その当時の)先生は言ってるかなぁ」

って言った瞬間教育学の先生の顔が
「ええ!信じらんない!」って顔に急に変わって

音ミスに対して『音を間違えるな』と教えることは絶対しないで。
強いストレスを与えて余計にミスをしてしまう。
ミスをなくすためにどうしたらいいかのプロセスをレッスンするのよ

と言っていたのが今でも鮮明に記憶に残っています。
そうか、そういう教育がドイツでは普通なんだ…
と衝撃を受けたのを覚えています。

でも本当にその通りで、間違うなって言うと余計に間違うんですよ。


できるようにするにはどうしたらいいか
そのプロセスをレッスンする

こういったドイツの教育が私にすごく合っていて
自分が大きく成長できたと感じられているのは
そういうアプローチが当たり前の環境にあったからだと思っています。

才能を潰さないで

あるとき、ある指導者の話を聞きました。
合奏中音を外す生徒に対して
『バカ!なんでお前が音外すか分かるか?お前がバカだからだよ』
ってみんなの前で大声で罵倒するという内容でした。

今私が言いたいこと分かります?

いや、あんたがバカなんだよって!!てめぇがそうさせてるんだよ!!

です。笑
しかもその方は、何度も言ってるのによくならないからとかではなく、
常にそういう合奏を高校生にするのです。

まず大前提としてミスをしたくてミスしたい人なんていない。

もしそれを言うことによって「何くそ〜!」
ってなるのを期待してたからだとしても
それでいい音が出るんか??

なぜ私がここまで怒り奮闘になるのかというと
一人一人の才能をそう言う言葉で潰してほしくないという価値観があるからです。

私は才能のない人を、今まで1人も見たことがありません。

だから、私だったらもし音を本当に一つにしたいなら、絶対に他の言い方、伝え方があるはず、指導者ならそれを考えてほしい。と私は強くます。

それこそうまくいかないならプロセスをレッスンしてほしい。

でもそういう方がいたからこそ今の私の原動力になってるのかもしれません。

私のビジョン語らせてよっ

私がこういう世界になったら最高だな〜って思うビジョンがあります。

一人一人が自分にしかない才能を
80%、90%じゃだめ、120%発揮しまくって
尖って尖って突き抜けて輝け!
突き抜けたからこそ見えてくる、
その先にあるのは他者と勝手に調和してる世界

にできたらなと本気で思っています。🌎笑

このビジョンがあるから先ほどの先生に怒りが湧いてきたんだと思います。


もし上司や先生からプロセスなしに
頭ごなしに「ミスするな」という言葉を言われて

自分の身体が固くなったり
「あ〜間違っちゃダメだ」と思考が囚われてしまったり
苦しまれた方がいたら、あなたは全く悪くないと私は言いたい。

ミスしてほしくないと思うなら、プロセスを一緒に考える社会になってほしい。

その環境から逃げたかったら逃げていい。
楽器が吹きたかったらソロで習いに行ってもいいし
誰かに聞いてもらいたいと思ったら楽器演奏の動画SNSに投稿してもいいし
吹奏楽やりたかったら、地域の楽団に入るとか、吹奏楽やりたい人が集まって演奏するイベントに参加するとか
あなたが輝ける環境はいくらでもある。

世界は広いよ〜!!

クラリネットのレッスンしてます

そんな思いがあってクラリネットのレッスンしてます。
私の熱い想いとかホームページに書いてあるので気になった方はぜひ見てみてください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?