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英語力ゼロの日本人が海外でバリスタになるまで(13)〜 挫折。諦めかけたバリスタへの道〜

ずっと欲しかった

やっとの想いで手に入れたものも

無くなる時は一瞬だ

今目の前のことを頑張れない奴が

一体何を頑張れんだろう

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

バリスタとして働き始めた 2020. 1月

いざ始まってみると、
自分にがっかりする毎日が続いた。

行きたくない。。。

そんな毎日が繰り返される。

新たに始まった仕事の内容は

バリスタの業務の他に

・FOH(ホールスタッフ)
・キャッシャー(レジ)
・バリスタ、バーテンダー

と全ての業務をこなす
オールラウンダーだった。

わかっていたことだった。
内容は全て予想していた。

でも出来ない。。。

英語がわからない。
多少は自信をつけたつもりだった。
日常会話もそれなりにこなしていた。

でもそれは、
自分たちと同じで
英語が【セカンドランゲージ】
英語学習者とのものだった。

いざネィティブを前にすると
全くわからない。

どんどん無くなっていく自信。
繰り返されるミス。
積極性はなくなっていき、
どんどん消極的になっていく。

周りのスタッフはみんな

「全然大丈夫だよ!ゆうまの英語は悪くないよ!」

と励ましてくれる。

この圧倒的な足手まとい感。
どんどん次の日が来るのが嫌になる。

僕はめちゃくちゃ日本人だった。

カフェの仕事が始まる前に
僕はスタッフに日本人のいない
ラーメン屋で働いていた。

キッチンスタッフなので
仕事さえ覚えれば英語がそんなに
出来なくても大丈夫だった。

そんな時にカフェの仕事の
急なシフトチェンジで
ラーメン屋と被ってしまった。

それまではずっとカフェの仕事を優先してシフトを合わせてもらってたんだけど、シフト変更が頻繁にあってチェンジのお願いをしてラーメン屋に合わせてもらって、すぐにまた再度チェンジだったので、

「流石に言えない」と思い、
そのチェンジは出来ないと断った。

そしたら次の日。

「ごめんね。明日は休みでいいよ」

と休みになった。

で、次の日

「とりあえずシフト作り直すからまた連絡するね」

と連絡がきて、
なんか嫌な予感がするな〜と思っていたら

「ごめんね。これ以上シフトはあげれない」

と後日連絡がきた。

事実上のクビだった。

周りの知り合いには
ニュージーランドはその辺厳しいらしく
クビは出来ないはずだから
訴えたら勝てるよと言われた。

でも僕には
そんな選択肢はなかった。

自分が悪いとしか思えなかったし、
正直少しホッとしてる自分もいた。

でもこれで「終わった」とも思った。

仕事が始まり、約2週間。
その時はもう2月になる直前。

VISAの期限ももう5ヶ月しか残ってなかった。

「もう出来ないんだ」

と思ってめちゃくちゃ落ち込んだ。

「もう帰ろう」

そう思った。

でもそれを前出の【しょうへい】さんに
相談すると、

「大丈夫!5ヶ月あれば全然いけるよ!」

と励ましてくれた。

実際に5ヶ月でも雇ってもらえることや
みんな3ヶ月周期ぐらいで考えてる。だとか
色々教えてくれた。

それを聞いて
とりあえず悪あがきしてみようと思い

「これでダメなら帰ろう」

と決め、もう1度頑張ってみることに。

でもこれまでも散々VISAの問題で
落とされてきた。

更に短くなったVISA では
仕事なんか見つかる気がしない。

だからそこからは
必死で仕事探しを始めた。

もう気持ちで負けないとも決めた。

【人は余裕がなくなると本気になる】

Facebook には再度投稿。

他の求人媒体でも
少しでもいいと思うところに
アプライしまくった。

前まで出来なかった
【直接CVを配る】こともやった。

そんなこんなで1週間が過ぎる頃、
Facebook から連絡があった。

Bao Bab Cafe

見覚えがあった。

ここはウェリントンのオススメカフェを
調べていたところに出てきたカフェだ。

ウェリントンのニュータウンという地区で
地元の人に大人気のカフェだった。

幸か不幸か、
クビになったことから
気になっていたカフェに連絡をもらい
そして..............
.
.
.

働けることになった。

この時の嬉しさは忘れない。

1度は諦めたことが叶ったことの喜び。
頑張って良かったと本当に嬉しかった。

もしかしたら
そんな大層なことではないのかもしれない。

ただのリサーチ不足でもあるし、
当然、自分の勉強不足だ。

でも僕にとっては
とても大きなことだった。

ニュージーランド残留。

そしてまた
新しい生活が始まった。

ウェリントン⑤に続く。



最後まで読んで頂きありがとうございます! みなさんのちょっとした時間に、少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。