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「子ども向けの映画」#とは~戦略的に親ウケを狙ってくるモノ~

「#とは だけで30本書くチャレンジ」
~No.23~

女の子の親の宿命というか何というか……
年に2回はプリキュアの映画を見に行くハメになります。春と秋。引率は夫と分担。今回は私担当。

今年はコロナ禍の影響で公開延期になり、春の分が今、秋に上映中。映画の中の設定が全力で桜満開の季節で、その点は切なかったですが、大人もなかなか楽しめるストーリーに仕上がっていました。

例年、春のプリキュア映画は、今年・昨年・一昨年の3年分のプリキュアが総出で悪者と戦う展開のものになっており、懐かしいプリキュアたちも登場します。

毎年2月に切り替わるプリキュア、例年3月の映画公開時点では、新しいプリキュアたちはまだまだ経験浅く武器も必殺技も仲間も少なくて最弱状態。そこに、前のプリキュアが1年がかりで成長して最強状態となった姿で助けに来てくれるわけで、普通にテンション上がります。親も(笑)むしろ親が(笑)

興味深いのは、悪役の設定。
何しろプリキュア3世代で戦うので、アニメ本編の悪役が出てきてはむしろ不自然になります。
ゆえに、映画オリジナルの設定の、独立したワルモノが登場します。

悪役にも悪役なりの理由がなければ、悪役になれないので(笑)「なぜそんな悪いことするの?」にも合理的な理由が必要。

その、理由部分の設定が、全くもって子ども向けではなく、むしろ大人にグサッと刺さるようにできている……ような気がします。
(子どもはプリキュアたちがカッコよく戦ってやっつけてくれれば何でもいい)

「大人たちの身勝手により、捨てられてしまうもの、忘れられてしまうもの」が、怨念を持って悪役化する~みたいな展開が、わりと多いように思います。
妙に説得力があります。で、若者たち(=プリキュア)は、ただ力業でやっつけるのではなく、そんな「もの」たちの心に寄り添って解決策を導き出していくという。

映画を見終わると、ちょっと悔い改める大人たち(笑)

つまりそのように、「隠れ大人向けメッセージ」が、「子ども向けの映画」にはかなり盛り込まれているように思うのです。

そうでなければ、見てもらえないのでしょう。
低年齢の子どもは、1人で映画館に行けません。
そして映画の代金を自分で支払う能力もありません。

必ず親が引率し、必ず親が金を払う。

なので、純粋に「子どもウケ」だけを考えて映画を作ることはできず……

戦略的に、積極的に、「親ウケ」を狙っていかねばならない。
それが、「子ども向けの映画」の宿命なのでしょう。

ちなみに、プリキュアだけでなく、同じく春公開が延期になって夏~秋公開になった、これらの映画も同じ構造になってます。

もう、全力で、大人を泣かせにかかってきてます。
特に、当然のことながら、「幼い子どもを子育て中の親たち」に的をしぼって攻めてきます。

完全にやられ、号泣する私であります(笑)

特に今年は「クレヨンしんちゃん」が、かなり良い仕上がりでした。これは家族4人で見に行きまして。
子どもは泣かないであろうクライマックス(「やっちゃえば?」の歌が流れる場面)で、我々夫婦とも大号泣。

いや~~実に見事。侮り難し子ども向け映画。

考えてみると、このように「本来のターゲット層とは異なる世代層のウケを狙って作る商品」って、世の中そう多くはないように思うのです。

子ども向けでありながら、大人ウケを狙う。
子ども向けの映画って、実はものすごく難易度の高い挑戦をしているのではなかろうか、と。

そんな映画作りに取り組む製作チームの方々に敬意を表し、「1年後には確実にテレビ放送がある」とわかっていても、映画館に足を運んで見ることにしようと心に誓うのでした。

以上、終わり。

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「#とは だけで30本書くチャレンジ」、過去の記事はこちらのマガジンにまとめております。

ようやくてんやわんやの山を越えたので、心が落ち着きつつあります……しかし更新時間が毎度こんな……(泣)この日付変わるギリギリの更新は、心臓に悪いので何とかしたいです。首の皮1枚でつながってる感じの連続投稿、本日で81日目……ここまできたら90日とか100日とかいきたいんですけど!

明日はシリーズ「我が子育ての現場から」で、どうにか早めの時間帯に更新したいものです……

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